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・・・皆さんは帰国子女と聞くと、どういうイメージを持たれますか?
外国語が出きる、垢抜けてる(?)、明るい性格、積極的、人とちょっと違う、・・・などでしょうか?わりといいイメージが多いように思います。
(私がそうだという訳では全くありません!)
実は・・・私は帰国子女で良い思いをした事はないのですよ。
時代もあったのでしょう、まだ$1が250円~300円の時代です。日本企業もN.Yと言えども今のように海外進出していませんでした。ですから、当然 帰国子女の数も今より圧倒的に少なく、「帰国子女」と言う言葉さえあまり知られていませんでしたし、「帰国子女受入校」なんてものはほとんどありませんでした。
そんな日本に帰国した帰国子女達は ー 社会に受け入れられなかったのです。
多くの友人が「違う」ということで仲間はずれにされ、先生から嫌われて、海外へ戻ったり ・・・ 自ら命を絶ちました。
「がんばろうね」と励ましあった友人が、次の週末にはその子のお葬式で - 。
他国では受け入れられたのに、日本人でありながら自国に受け入れられず散っていく友 - 。
ほほをつたう一本の涙と、「どうして・・・」の疑問だけが 心の中で行き場を失い、ただ無気力に横たわっていました。
でも、私はとても恵まれていました。海外の事は絶対喋らない、英語の時間はJapanese-Englishで発音する、等の目立たない努力はしましたが、学校の友達は私の味方でした。新任の英語教師から、正解でも0点をつけられたり、トイレに落されたり(^^;、男子生徒が「先生に英語聞くよりMICKEYさんに聞いたほうがわかる」などとんでもない事を言って、私が先生からひっぱたかれたりする事はありましたが、なぜか私は先生を責める気にはなりませんでした。そして、日本人を嫌いにもならず、自分の生い立ちを恨むこともなく、ただなんとなく「いつかは理解してもらえる時が来る」と信じていました。
楽観的だったのか、心がマヒしていたのか・・・(^^;
そのようなことがあってTVでも取り上げられるようになり、又日本の海外進出に伴い帰国子女受け入れ体制も整ってゆき、現在に至っています。
そして今、私もこの歳まで図々しく生きのびているわけです。
こんな経験から、日本人に対して感じる事は沢山あります ―
アウトサイダーとして、そして日本人として。
「日本人の英語はなぜ通じない?」は、その中のほんのひとつに過ぎませんが、でもこれは私の大好きな日本人へ「ぜひ聞いてもらいたい、そしたら日本人てもっと素敵な人になる!」という想いがこめられています。
コミュニケーション下手でありながら、奥ゆかしさや思慮深さをあわせ持つ日本人。決して慢心せず、努力をし、工夫と協調性のある日本人。
そんな日本人が私は大好きで、自分が日本人である事を誇りに思います。
帰国子女であることを隠さないと生きてこれなかった昔がうそのように、今では私の図々しくも偉そうな意見に心を開き、メッセージを寄せてくださる沢山のテューター達、ラボママ・ラボパパ、そしてラボセンターの方々がいらっしゃいます。
”Where There Is A Will, There Is A Way."
子供のころからの私のモットーです。
今大変でも、諦めなければ必ず道は開けるから ― 。
今日は 重めのお話にお付合い頂き、ありがとうございました!
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