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小学校の授業
アメリカの小学校で、よくこんな授業がありました。
先生が、突然 花のついていない緑一色のチューリップ片手にクラスに入ってきてこう言うのです。
「クラスの右半分の人は、”これはつぼみでこれから咲く”
と言う事を証明して下さいね。
左半分の人は、”これは花が枯れた後だ”と言う事を証明してみましょう。」
私達は急きょ、指定された方を証明するような発言をしてゆかなければなりません。
「それは絶対つぼみです。だって全体が緑だもの。
普通枯れたら黄色か茶色になります。」
「ちがうよ!チューリップはイチョウの木と違って黄色くなったりしないんだよ。
枯れてもず~っと緑のままです。」
「でも葉っぱがピンとしているから、これは枯れてない証拠です。」
「チューリップは枯れても葉っぱがぶ厚いからピンとしてるんだよ。」
「そうだよ!それにつぼみも無いし、絶対枯れた後だね。」
「No way!今は葉っぱに隠れているだけよ!つぼみは咲く直前に出てくるの
知らないの?!」
・・・という具合です。
この場合、どちらが正解なのかは問題ではなく、
『自分の意見をいかに相手に納得させるか』、
『どう説明すれば反対意見の相手でも理解するのか』、
と言う事が主眼になっています。
ですから、ひととおり発言が出尽くしたら
(と言ってもアメリカ人は小学生の時点で既に引かないのでどんどんヒートアップし、
先生がストップをかけるまで発言が出尽くした事は無い)、
先生は正解は言わず
「誰のどんな意見が どうして良かったか?」
と さらなるディスカッションへと話を展開してゆきます。
ちなみに「チューリップ」は小学4年生の問題です。
この手の授業は中学・高校と延々と続き、さらに大学では選択必修の授業となって
再登場しました。
こちらの方は 教授が毎回持ってくる新聞記事の内容に対して、2人づつ意見を
戦わせるものとになっていました。この授業は・・・さすがに怖かった!!
(注意:留学する方へ。はじめは真っ赤な顔でつばが飛び交う迫力に驚きますが、
実はよく聞くと”な~んだ当たり前”のことを言ってマス。
英語は流暢ではなくても、冷静に深く考えて言動をおこす日本人には、
以外にもこの授業は向いているかも??と思いました。
ちなみに流暢に英語が話せても誰も見向きもしません。
興味深い内容であればブロークンでも一生懸命聞いてくれます。)
小さい頃からここまで叩き込まれていれば、自分の意見を相手に伝えるのが
うまくならないはずがありませんよね~。
さすが弁護士大国というところでしょうか。
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