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09年5月、成田にて引率者会議 「オハイオ州引率」
「テューター通信より」
ラボ国際交流38年目の夏は、100年に一度といわれる経済不況の中にあり、それに加えた「新型インフルエンザ」の世界的流行
。ことし、初めてシャペロンとして国際交流に参加する私は、正直に言うと、この会議に参加するまでは、経験したことのない不安を感じていた。
ところが、この37年の永きに渡って継続されてきた相互交流の歴史は、SARS、米国同時多発テロ事件をはじめ、様々な事態に直面するたびに、受け入れ団体との事前協議や相互協力を密に行ってきた歴史であることも知ることになった。そして、今年度の交流に関して、4Hクラブやカナダ交流委員会から届いた「受け入れを楽しみにしている。大切なお子様を全力で守っていく」というメッセージを目にし、担当している事前活動中のラボっ子ひとりひとりの笑顔が浮かんできた。
さて、充実したプログラムにも、今まで積み重ねられてきた経験や交流から生まれてき
た工夫が、随所にちりばめられていた。
初日には、ラボランドハイロープの開発・設計に携われたというジム・ケイン氏を招いてのティームビルディング。ただワッと盛り上がるだけではない。ひとつのアクティビティが終わるごとに、競争や勝ち負けではない、人との対話や協力心が、いかに自分を気持ちよくさせてくれるのかということを学んだ。
その他、テーマ別に選択し、参加するワークショップではAラボっ子がひどいホームシックにかかってしまった時やお金を紛失してしまった時のケーススタディに取り組み、シャペロンとしての対応の仕方を考えた。Bアリエルの「North American Value」お互いの国民性や習慣などから齟齬は、生じる。是非とも知っておきたいテーマだ。C「引率上の安全管理と対応」では、空港での準備から始まり、具体的な全体の流れが見えてきた。
そして今、わたしの手には、一冊の日記帳がある。前年に私と同じオハイオ州に参加されたテューターシャペロンが毎日、心を込めてつづられたノートだ。物事を複眼的に見ることの大切さ、ASSERTIVEな行動を目指すテューターシャペロンのことばは、ずっしりと重い。この会議は、わたしにとっては、10年分の研修だったにちがいない。
幾重にも差しのべられたたくさんの手の、
ひとつひとつに感謝しながら振り返る。
「ひとりだちへの旅」アメリカのオハイオ州へ。
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