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まじょまじょさんの日記より(2005年8月)
毎年ラボランド黒姫で開催されている「小学校英語講師養成講座・夏期集中合宿」は、児童・幼児への英語教育ならびに小学校英語活動に取り組む指導者に求められる基礎的知識から専門的指導スキルまでを集中的に学べる貴重な場です。
総勢4000名を越える黒姫キャンバーの歓声のないラボランドはすでに秋の気配がただよう静かなリゾート地。
そこで2泊3日、講師と共にまさに寝食共にしながら理論5こま(1こま1時間20分~)と実技7こまを受講します。
講義は朝8:00から始まり、夜9:30まで(実際には午後10:00を軽く越えるほど!)タイトなスケジュールですが、講師陣も素晴らしく非常に充実した内容ですので、現役小学校教員の皆様、実際に小学校英語活動に関わっておられるラボ・テューターの方々・今後小学校英語講師を目指す皆様の参加を特にお薦めします。
小学校英語活動については様々な見解がありますが、総合的な学習の時間の中で国際理解に関する学習の一環としての英語活動の位置づけは悪くないな~と思っています。
昨年、小学校英語研究指定校の教員研修を担当させていただき、さらに担任の先生と授業案を検討しながら教室で実際にPair teachingをしてみて、物語(テーマ活動)を小学校英語活動に導入する事の手ごたえも感じました。
ラボの持っている40年の経験と実績は、今後益々公教育の現場で必要とされる力だと思いますし、もっともっと広く社会にラボの存在、ラボテューターのもつ力を発信していきたいな~と思いました。
「理論③:外国語習得について~ことばの発達と認知能力」田島信元先生(白百合女子大教授・発達心理学)の講義では、「こどもが英語で元気になった」というハンドアウトで「子育てとことばの発達心理学から見た【ラボ活動】」について語られていたのが非常に印象的でした。こんなふうに外部の専門家はラボ活動を丁寧に研究し、英語活動を進める指導者の皆様にわかりやすく説明してくださっているのだな~と思うと、実際にラボに関わっている者として私も、もう少し簡潔に印象深くラボを語っていかなければと背中を押される思いがしました。
【子どもが英語で元気になった】
~子育てとことばの発達心理学から~
1、ラボ活動とは何か?
★こどもの成長・発達を「ことば」を中核にすえて考える
→「ことば」は発達の推進役!
→「ことば」は交流と思考(自己内交流)の道具
→「ことばは子どもの未来をひらく」
★ことば=母語(日本語)、外国語(英語etc..)
→外国語を母語と区別しない
→外国語ではなく第二言語として扱う
2、ラボ活動の特徴
★第二言語として母語的に英語を身につけることにより(手段)
★人との交流を通じて自己を高め(目的)
★人格(知的・社会的)発達を促す(結果)
3、英語が話せるってどういうこと?
★英語でのコミュニケーションが必要な時、
→相手の気持ちや考えを考慮に入れて
→自分の気持ちや考えを伝えられること
★「ことば(英語)で考える!」ということ
(例)子:「お母さん、おやつちょうだい」
母:ダメよ。おやつは3時になってからでしょう!
子:わかった。3時になってからでいいから
かならずちょうだいね。(ことばの借用)
4、英語が話せるようになるには?
★相手のことばを借用できること
→そのために、相手とコミュニケーションをしたいという意欲を
もてること
★文法にとらわれずに、単語レベルから自己表現できること
(相手のことばを借用できればよい)
⇒英語での日常的な”対話状況”が必須!
ラボではCDを聞きながら対話・借用をしている
そのためのしかけが【テーマ活動】!
その成果を確認するのが交流活動!!!
5、テーマ活動とは何か
~英語が飛び交う空想の世界~
★日本において、外国語(英語)を第二言語(母語と同じシステムで
獲得する外国語)として提供するすぐれたシステム
★日常的に外国語が生活の中で飛び交っている
外国語での対話が可能な場面の構成
→「物語」の中に設ける
→母語習得における「読み聞かせ」と「ごっこ遊び」のもつ
重要性と同じ
★物語が「英・日」で表現されている理由
→日本語は場面の説明であり翻訳ではない
6、第二言語習得過程としてのテーマ活動の構成と過程(1)
①日常性(CDによる毎日の聞き込み・イメージづくりが基盤になる)
②週1回の意識的なパーティ活動で母語での仲間との討論(対話)を
通して物語を身体表現していく「物語理解過程」で全体的に英語
の意味がわかり、ことばとして借用するようになる
③英語は外国語ではなく、一連の方言という感覚になる
(「こういう言い方もあるのか!」)
④英語を母語と共に丸ごと身につけ、ことばの解析はしない
7、第二言語習得過程としてのテーマ活動の構成と過程(2)
⑤物語表現活動の一環として、身体表現(ことばを発してみる経験)
とともに対象表現(ことばを知識として吟味する経験)が必要
になってくる。
→「お話(絵)日記」・・ことばの対象化・意識化
→これが「聞く・話す」から「読み・書き」体験の基盤となる
(知識として記憶に定着してくる)
⑥最後に場面に対応させ英・日として暗記する
8、英語嫌いにさせないためには?
★語学学習として意識させない
★日本語も英語も人とコミュニケーションする道具、
自分(の考え・欲求)を表現する道具だと考える
★そのためには英語に浸れる活動の場で、間違いを気にせず
生き生きと活動する
★仲間との"交流"から学ぶ
★まず、音・リズムを楽しみ、意味はわかったところだけでよい
(わからないことが普通)と考える
9、これからの子どもに必要な英語とは?
★知識としての英語ではなく、身体とことばが一体となる活動
(例:物語テーマ活動・ホームステイ活動)を通して、
コミュニケーション能力を高めながら身につける英語
★たくさんの異文化交流を積極的に体験する事を通して触れる英語
★体験した事を使ってみたいという意欲のもとで、「読み・書き」の
技能を磨いていく事
→必ず最初に「聞く・話す」の経験が必須
※外国語をどのように教えたらいいのか・・の設問では、「知識を教えるのではなく共有すること」、「英語のプレッシャーを与えないこと」、というのが回答でした。
教師は英語を知識として教え、成果につなげようとするので、こどもたちは、たちまちつまらなくなってしまう→英語嫌いをつくっている。
こどもがことばを獲得する過程では、「状況的」に学習していく。シチュエーショナルに覚えたことばは、そのシチュエーション(場面)になるとことばがどんどん出てくる。苦労して覚えたものは、思い出すのも苦労するが、「面白いな」と思って得たものは、一発で覚え、一発で思い出す。 |
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