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プレイルームから入会されている方のほとんどが、ライブラリーを聞くという環境作りができあがっていて、
親子で「今日はどの絵本読もうか」と絵本を選ぶ感覚で、
「どのライブラリーを聞こうか」と選ぶような癖が自然と身に付いているようです。
親子で一緒に歌を歌ったり、ゲームをしたり、テーマ活動をしたりしているので、
おうちでライブラリーを一緒に聞くのも当たり前になっているという事は、
プレイルームから入会した方の大きなメリットの一つかもしれません。
そんな素敵なラボファミリーであっても、幼稚園、小学校と年齢が上がってきて
ラボでテーマ活動の発表に出演するようになると、必ずCDにじっくり耳を傾ける必要が出て来ますよね。
ただ聞き流しているだけでは言えない部分(スピードが早かったり、聞き取りにくい部分)がでてきて
それをどうにかして言いたい!とCDデッキの前で何度も巻き戻して聞き込んだり、
長いナレーションの部分が思うように言えず苦労したり・・・
これまでは好きなお話を 好きなだけ BGMのように聞き流し状態で良かったし、
耳に残る台詞や好きなキャラクターの台詞などは真似してみたりして、ぽつりぽつりと英語も言えるようになって
親も「すごいね~」と褒めてあげられていたのに、急に「発表会だから」と思うと、
しっかり英語も日本語も覚えて、人前でも言えるようにしなくては!と、ハードルがあがってしまいますよね。
そんな時、テューターは「何度も聞いてごらん」と子ども達にうながしますし、
実際100回もくり返して聞けば、覚えられるものです。
(子どもは覚えが早いので、数回で覚えてしまう子もいるくらいです。)
しかし、発表会というプレッシャーに親の方が焦ってしまって、
CDを聞かずに、わからない部分を口移しで(ご自身の発音で)教えてしまう方がいると、とても残念です。
これではせっかくのライブラリーの意味がなくなってしまいます。
また、ただ丸暗記しただけの心の無いことばになってしまいます。
(ラボは心とことばを育てます、と掲げています。)
また、丸暗記はさせないにしても、テューターの言う通りCDを何十回も聞かせようと思って、努力して下さっても、
ただしつこくかけるうちに「やだ、CD変えて!他のを聞きたい。」などと拒絶され、
親の方としては「CD聞かせなくちゃ」という焦りから、どうしたらよいものかと悩む所だと思います。
真面目な方ほど、余計悩んでしまいますよね。
私はまず大前提として、親も一緒にCDを聞いて欲しいと思っています。
その前提の元に、一つの方法として「語りかけ」があると思います。
親が「今なんて言ってた?お母さん聞こえなかったな」などと言うと内容を教えてくれたり、
自分も聞き取れなかった時には、もう一回聞いてみようと興味をもったりもします。
(でも決して、下心満々で声がけしないで下さいね。見抜かれますから。笑)
それからもう一つが、シャドーイング。これを親もやってみる事です。
これも親がやらねばならぬ、と強制しているわけではありません。やってみるのも一つの手、くらいです。
(実際はCMソングのように自然に言えるようになる子がほとんどですけれど。^^;)
CDの音の後について声に出しているうちに、だんだんCDと同時に台詞を言えるようになってきます。
また、ラボのCDの音楽は素晴らしく、情景が思い浮かぶようなメロディや、
気持ちが変化した感じのメロディがバックに静かに流れていたりします。
そのメロディをちょっと鼻歌で歌ってあげるだけでも、注意を払うきっかけになり、途端に集中して耳を済ましたりします。
意外と既に覚えていて、メロディを聞いたら次のナレーションや台詞がポンと出て来たりして、
「なんだ言えるんじゃない」と驚くこともあるでしょう。
これを全てやっても、なかなかCDを聞こうとしない。と悩んでいる親御さんがいるならば、
きっとそれは、こんな理由なのではないでしょうか?
☆「まだそのお話の面白さに触れていないだけ」
→パーティでやっていないとか、パーティで自分が楽しいと思える部分に出会っていないとか。
☆「好きなお話に出会っていない」
→そもそも、好きなお話、何度も読んでとせがむような絵本に出会ってないのでは?
一人一人が「はまる」部分というのは、全く違うもの。
親が好きな絵本が、子どもの好みと一致するとも限りません。
☆「いつもTVやDVDがついている環境で育った」
→絵本を読む、想像して楽しむ習慣を付ける前に、TV等で動く映像でしか育てて来なかった。
そんな場合は、CDに興味を持つのが遅くなる事もあるでしょう。
決して遅い事はありません!
まずTVを消して、積み木等で一緒に遊んであげる母子の時間から始めて下さい。
無理に物語ライブラリーから始めなくても、BGMとしてナーサリーライムのCDや
ソングバードやひとつしかない地球等をかけて、一緒に鼻歌を歌いながら遊ぶところからの
スタートで、また変わるかもしれませんよ。
☆「CDをかけるタイミングがわざとらしい!?」
→今からCDを聞きなさい!とまるでお勉強のように時間をとってはいませんか?
あくまでも普段の生活の中に自然にとけ込む行動の一つとして、
子どもの近くにCDデッキやCDを置いてあげる(傷が怖いなら子ども用を作ってあげる)など、
CDを聞く環境を整えてあげたら、どうでしょうか?
CDを触ると「ダメ!」と怒ってばかりいると、子どもにとってCDを聞く事が嫌な事になってしまう可能性も。
ある画家さんが、幼い頃すぐに絵が描けるようにいつも傍らにクレヨンと大きな紙があったとおっしゃっていました。
ピアノがあって、いつもお母さんの弾くピアノを聞いて育ったとか
お父さんが野球が大好きで、いつも野球の話をして育った など置かれた環境で育ち方は変わるものです。
まずは、描いても良い(水で落ちるクレヨン等)環境を整えてあげたり、
目線の高さにライブラリーの絵本を置いてあげたり、
CDも自由に聞ける状況にしてあげれば、自然と興味を持つかもしれません。
ここに書いて来た”ライブラリーの聞かせ方のヒント”は、全ての子どもや全ての親にあてはまるものではないかもしれませんが、
ラボの活動が大好きで、共感して、続けたいと願っているのに、子どもがCDを聞かないと悩んでいる
親御さんがいらしたら、少しでも心が軽くなればいいなぁと思って書いています。
まずは「成果を焦らず」コップに水がたまるのを待ってあげることが一番大切かもしれません。
意外かもしれませんが・・・
「CD聞かないんです」という親御さんの言葉を鵜呑みにして様子を見ていると、
実は子どもは良く覚えていて、パーティ中も英語と日本語の両方で台詞を言っていたりします。
お母さんはたくさん努力をしてCDをかけてくれているからこその悩みなのかもしれませんよね。(^^)
玩具で遊びながら・・・他の絵本を開きながら・・・でも、実は音は耳には入ってきています。
TVCMを子どもが自然に覚えてしまうのと同じです。
ただ、それを「目に見える成果」として親の方が、実感できないだけなのですよね。
「まだインプットしている時期」と割り切って、心穏やかに「待って」あげたら
親の心配をよそに、スラスラ出てくるかもしれませんよ。 |
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