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地平線白書 ラボ会員がアメリカでひと夏をすごす様子がビデオでごらんになれます
息子の部屋のベッドの上に、たびたび置かれている
一冊のアルバム。
その分厚いアルバムには、ホストファミリーと過ごした、
忘れがたい息子の14歳の夏の思い出がつづられている。
ステイを終えて、集合場所へと送ってもらうその道すがら、
車の中で、最後のプリントが出来上がったものを整理しながら、
コメントも書いてくれたMomの気持ちを思うと、感謝は尽きない。
そのアルバムは、この1年に何度となく息子の手によって紐とかれ、
ふ、と気づくとベッドの上に乗っている。
「だんだんと、忘れてきた」という1日、1日の小さな出来事がある一方で
[そういえば・・」と、1年たって鮮明に思い出す出来事もあるようだ。
それだけ、中身の濃いひと月だったのだと思う。
写真の中の笑顔を見れば、どれだけ楽しんだのかが良くわかる。
でも、そこには表れてない、本人がおかれた状況を克服するために
努力した部分も、汲み取ってやらなくてはならない。
ステイ中に、記録として残す約束になっている「日記」には、
そんな本音の部分がひとりごとのようにつづられており、
送り出した母としては、息子の成長を垣間見て目頭が熱くなった。
多感な中学生のこの時期に、中学生なら誰もが抱える日常の息苦しさ
を背負ったまま参加する国際交流。
受け入れ家庭にだって、日常のややこしさがあって、そこに子供が
入って行き、どう自分を出していくのか??
いちばん問われるのはそこだ。
家族の一員として受け入れられる、とは、
すなわちそういうことだと思う。
人間同士の深い交流・・そこに意味がある。
(2007年 カナダ マニトバ州) |
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