|
|
|
|
|
黒姫登頂隊は、まず山へ登れる装備がきちんとできているか(靴やリュック、
雨具や着替え、水筒など)のチェック=セレクションを受け、合格した人のみ
資格が得られます。
そして前夜はロッジを離れ、集雲堂で登頂隊のみんなと寝袋で寝ます。
朝の起床は4時半。5時半には出発です。
久々の寝袋に最初はウキウキしましたが、結局、床の固さ、枕の無さで、なかなか
寝つけずにあっという間に朝を迎えてしまいました。
天気予報は一日の雨。一帯には大雨注意報なども出ているとのこと。
それでも、今ことのきしかないので、ガイドさんのもと、行けるところまで、
頑張ります。
朝食は古池前で。雨は時々強くなるものの、まだ本降りではなく、比較的ゆったり
朝ごはん。まだしっぽが長い小さなアマガエルがいました。
しだいに雨が強くなる中、みな上下の雨具を着て、ひたすら歩きます。
足元はすごいぬかるみ。『くまがり』を思い出します。少し気を抜くと、
足をとられ、すべり、転ぶ子も。
水の量が増えて、幅1メートルほどの小さな川ができているところも。
まさに「上をこえても行かれない、下をくぐってもいかれない。Oh,No!」の
状態。
果敢に飛び越えようとトライした子もいましたが、着地地点もぬかるみなので、
大変。
私は浮いている木のきれはしの上を歩いたら、思ったほど沈むこともなく、
ちょっと忍者気分。
そんなふうに2時間近く歩いたでしょうか。
8時半頃、天気予報を調べたり、キャンプ本部と相談した結果、ガイドさんが
登頂断念を決めました。
この先から、本格的なのぼりが長く続いて、引き返すことができなくなるという
地点でした。
今回すべてをかけて登頂する思いで来ていたので、とても残念な決断でしたが、
みんなの安全を考えれば仕方のないこと。
無事に登頂できるというのが、いかに恵まれたことなのかも、よくわかりました。
その後は、方向転換。
パワースポットである、戸隠神社の奥社へのハイキングをガイドさんが提案して
くださいました。
なぜだか、天気も徐々によくなり、奥社の門へ着くころには、青空がのぞくほど。
参道は荘厳な雰囲気。ユースたちもその景色に「Amazing!!」と喜んでいました。
一方、子ども達は、なんといっても川。きれいな川が参道の脇を流れていて、
天気も晴れて心も晴れた様子。
水をなめてみたり、頭にかけてみたり、くんでみたり。
一時はひどい雨の中、目標も失い、心が沈んでいた様子でしたが、
さすがパワースポット!!子ども達の笑顔がはじけて一安心。
私も元気になった子ども達の姿からたくさんパワーをもらいました。
と、ハードな山登りを覚悟していたのに、最後はすっかり楽しいハイキングで
終わった3班の黒姫山登頂隊でした。
登頂証ではなく「頑張ったで証」をいただきました。
いつかまた必ず黒姫山にラボっ子達と登ります。 |
|