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[大きな森の小さな家]「大草原の小さな家」(インガルス一家の物語)「プラム・クリークの土手で」「シルバー・レイクの岸辺で」「農場の少年」そしてこれらの原書など。みんなで読めるようにと、文庫本や、楽しい参考文献もこの物語と、ローラ・インガルスについては、たくさん揃えた。このテーマ活動は、その頃のラボっ子の忘れられないもののひとつだ。ラボ25周年の記念行事で、日比谷公会堂で発表したので、みんなの感想文もたくさん残っている。私の感想よりも子供たちのものを拾ったほうがよさそうだ。
―――「大草原の小さな家」のCDがとどいてから、私はこのお話に夢中になりました。「スミレのなかに」の発表がきまってからは、少し集中して聞きました。CDと一緒にせりふを言っているうちに自然にいえるようになりました。そうして、お風呂に入っていても、宿題をやっていても、ローラになったり、チャールズになったり、キャロラインになったり、はなうたを歌うように口に出てきてしまいました。発表の日はキャリーの役をやりました。―――A子(小4)
―――このインガルス・ファミリーはとても固い絆で結ばれていると思いました。父さんも母さんもとても頭のいい人で、自然の中に生きる知恵がいっぱいだと思いました。大草原での火事も父さんのむかえ火で助かったのです。すごい知恵だと思いました。テーマ活動では、火の海をあらわすのが難しいと思いました。インガルス一家の温かさを表現していきたいと思います。―――S子(中2)
―――私はグレイスがいなくなったとき、本当にどうしたのかと心配でした。だからローラがグレイスを見つけたときは、本当にホッとしました。自分の妹を見つけたような気持ちでした。ローラが一生懸命グレイスを探す姿は感動的でした。私は4話が大好きです。最後の「草の間では、空気が動き、なにかがささやく」という表現はとてもすてきだと思いました。―――N子(小6)
―――カンザス、ミネソタ、そしてサウスダコダと移り住んだことは少し驚きでした。この頃移るといったら、幌馬車で何日もゆられていたということです。でも次々とその土地に希望をかけているんだなと思いました。この物語は全体を通して希望に満ちています。
4話のメアリーは目が見えないはずなのに、全然そんなことを感じさせません。メアリーもまわりの家族もえらいと思います。
キャリーのいったことから、みんなの願いをかなえてやろうと、長い時間かけて、ポプラの苗木を持ってきた父さんに感動しました。そしてこの家族がものすごく広いこの大草原に住んでいられるわけがわかったような気がしました。この家族は、自分より家族のことを考え、その日その日をたのしくするようにしていたから、大草原で暮らせたんだと思います。―――K君(中1)
―――この物語は、百年余り前、アメリカの開拓時代、そこに住んでいた人々の本当の話だ。ローラの家族みたいに一家族一家族が遠く離れて住んでいるので、日常顔を見るのは自分の家族ぐらいのものだ。それだけに家族のつながりは現在よりもはるかに強いと思う。そして、父さん、母さんは、ローラやメアリーにとって一番頼れて、尊敬する人であろうし、一番自分たちにやさしく接してくれる人だ。牛の乳しぼりに行く母さんを手伝うローラにも、そんなことをはっきり感じることが出来る。くまに出会ったときの母さんの態度や、とうさんが、まる一日かけて町へいってきたときの様子にも、本当に信頼し尊敬していることが分かる。
現代では考えられないようなことが、この時代には日常茶飯事として起きる。今ならパニックになってしまいそうなことにも、さすがこの時代の人は、落ち着いて対処する知恵をもっているなと感心するばかりだ。―――T君(大2)
―――広大な自然、その自然の微妙な変化を場面の変化として表すことは、むずかしいことだった。しかしそれこそが身体表現であると思った。人が集団というかたまりで何かを伝えようと演じることは、一言せりふを言うことよりも、その力を持つ場合がある。ラボのテーマ活動は演劇ではないので、見せることに重点を置いているわけではないけれど、それでも見てくださる人がいるんだから、感動を与えるくらい一生懸命語ろうと思った。
「スミレのなかに」は全体にしっとりとした感じの中に、家族のあたたかさと、愛をにじみ出させたいと思った。難しかったけれど、うまく表現できたと思う。動きを最小限度に少なくして、みんなで物語を語る気持ちをもつようにした。舞台では、みんなの息がぴったり合って、みんなが同じ息をしているように感じた。―――A子(大2) |
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