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有名すぎるファンタジーで、絵本も読み物も、関係書も多い。知らない子がないほどの物語であるけれど、またいろいろに安っぽく商品化されたものも多い物語である。小さいときに、安易にアニメなどで楽しんでしまって、こんなものだと固定観念で考えてしまわないように、したいものである。
それらを排除しようとしても無理な社会ならば、せめていい本物をそろえて、自分で判断できる目を養いたいもので、ラボがその活動の一つであると思う。
ラボ・ライブラリーの「ふしぎの国のアリス」は、芸術的感性の高さ、特にPreludeの歌で始まる楽しさ、ダイジェスト版であっても劣ることなく、テーマ活動でも十分楽しめて、これで十分だと思うけれど、ラボ・ルームには、みんなの手に取れる本をいろいろそろえておいた。
岩波少年文庫の「ふしぎの国のアリス」(田中俊夫訳)。福音館書店の「ふしぎの国のアリス」(生野幸吉訳)。「The Nursery “ALICE”」(オズボンコレクションの中の一冊)とこれの日本語版「おとぎのアリス」(高山宏訳・ほるぷ出版)。「不思議の国のアリス」(求龍堂グラフィックス)などが、よく活躍した本だった。
このファンタジーは誰でもすぐにその世界に入って、ウサギの後をついていきたくなるような魔力を持っている。だからテーマ活動も楽しめた。そしてこのファンタジーが重んじたように、自由な表現、イマジネーションの自由を求めて、発想を豊かに、幅広く活動を広めた。
ハートやスペードの色紙をはった52枚の画用紙、大きな手製のトランプが残っている。野外で、みんながトランプになってゲームをやったのだ。パーティ便りには、たくさんのアクロスティックも残っている。
(自分の名前で)
いっぴきの うさぎがはしっていった
わたしもいっしょに ついていこ
たちまち穴にとびこんだ
よるか昼かわからない
しーんとしている穴の中
みるみるうちに広い部屋
えのぐで 白ばらぬりかえる
ぐちゃぐちゃぬって 赤にする
ちょうど そこにやってきた
ゆめみる アリス
うさぎもいるぞ 女王のとなり
ごまかしさいばんの はじまりだ
はあ、はあ、走って
やっとかわいたコーカスレース
しょうひんは!ポケットのボンボン
たくさんないよ アリスの分がない
かわいいゆびぬき あげましょう
こころがあれば だいじょうぶ
ひんと(ヒント)をおくれ
おまえさん ぼうしやさん
きいているの? ぼうしやさん
ゆかいなすがた
かんがえてもだめ せいかいのないクイズ
―――わたしは、はりねずみのこえがすきです。ドードーもすきです。みんなすきです。アリスはすごいね。ゆうきがあって。へんてこりんなあなにはいっていって、ついたところはうすぐらいへや。きぶんはどうだった?さみしかった?さむかった?小さいびんに「わたしをおのみ」とかいてあって、それをのんだら、せいがだんだん小さくなって、わたしは「うっそ~」と思いました。だって、「わたしをおのみ」とかいてあったらだれだってのむよね。ほんとにふしぎのくにだね。―――N子(小2)
このほかに、時間のある限り楽しんだ本がある。「ふしぎの国のアリスの算数パズル」(山崎直美著・訳+さらえ書房)という本で、アリスの物語を進めながら、そこに関連するパズルが考えられている。頭のたいそうだ。
たとえば
*アリスは持っていたキャンディを鳥たちに1こずつくばりました。
すると16こあまりました。もう一度配り直しです。今度は2こ
ずつくばりました。すると2こたりません。鳥たちは、いったい
何羽いるのでしょう。また、キャンディは全部で何個あったので
しょう。
*大きくなるきのこのかけらは、わずか1グラム食べると、1セン
チ背が伸びます。小さくなるきのこのかけらは、1グラム食べる
と1センチ背がちぢみます。あるとき、両方あわせて100グラム
食べたら、8センチ大きくなりました。それぞれ何グラムずつ食
べたでしょう。
*1日に1分ずつ遅れる時計と、とまって動かない時計とは、どち
らがより正確だろう?
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