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今年2005年は、アンデルセン生誕200年という。アンデルセン童話集というといかにも子供のための物語のように思われるが、なかなか、その中に深い意味を持つ。ラボの中のアンデルセン、「みにくいあひるのこ」「ナイチンゲール」それに「はだかの王様」もそれぞれに秘められたものがある。これらの物語でテーマ活動に取り組むのもいいが、いや、そのためにも、アンデルセンのほかの作品を多く読みたいものである。
「わが生涯の物語」も、興味深く読めるけれど、やはり、数多くの作品を読むほうが、作者が、無意識のうちに表現している自分の心の奥にあるものが、少しずつ分かってくるような気がする。とくに、完訳で、アンデルセンが作品を書いた順に載っているのを読むと、その歩みがよくわかる。文庫本に「アンデルセン童話集」として出されていることを考えても子供のためだけの物語でないことが分かる。大人の読み物として今年はまた読みたいものである。
―――はだかの王さまは、いつもふくのことを考えていて、ふくのことだと、しんけんになります。ある日、シッケルとグルーバーがきて、王さまのしろで、まほうのぬのをおるといいました。すごいさぎしです。はたおりきしかない部屋に、何週間もいました。そのぬのが見えないものは、バカだというので、みんななやみます。自分には、見えないのに、本当のことを言う勇気がありません。みんなうそをいうので、王さまも、うそでおしとおして、ついにはだかでパレードをすることになってしまいました。
本当のことが言えたのは、子供だけでした。―――T君(小3)
―――この物語は、人間の弱さ、見栄っ張りなところを、とてもうまく、愉快に表現していると思いました。
将軍や閣下、そして王様までもが、自分の見栄のために、にせ織物師にいっぱい食わされてしまいます。この織物師たちは、悪知恵と勇気があって、とんでもない詐欺をしたのですが、言い換えると、表面ばかりにとらわれている、国の偉い方を批判しているのだと思います。なんとなくこの物語の心が分かった気がします。―――S君(中3)
みなさま あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 |
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