|
 |
 |
 |
 |
ひまわり、さかな、チューリップ、車や家のかたち、手の込んだものになると、ぐるんぱや男の子や女の子の顔などを刺繍したフェルトにラボっ子の名前を刺しこんだワッペンが、何枚か残っている。これは5周年くらいの発表会で、大きな白い布に(古シーツ)空色の家を描き、好きなところに自分のワッペンをつけてつくったタペストリーの名残である。小さい子から大きい子まで何回も楽しんだ物語だ。
そらいろのたね。このたねはやはり、「そらいろ」でなければならない。緑やピンク、白や黒、どんな色を想像してもだめだ。そらいろ、ほかの言い方をすれば、あお、みずいろ、空を映した海の色、さわやかな風の色、もりのいずみ、いのちのしみず、水の色。そらいろだから、めをだして、みんなのお城を作ってくれた。
夢を見れないいじわるっ子、きつね君、ゆうじと同じくらいの背のいじめっ子は、人の物をとりあげて、楽しんでいたけれど、やっぱりさびしい。みんなと仲良くすることを知らないから、またその楽しそうな家を取り上げる。あ~あ。
こどもたちは、ひよこにねこ、ぶたと繰り返しを楽しみながら、立派なお城で、楽しく歌を歌う。
―――きつねはばかだな。よくばったりして。ゆうじくんは、うんがいいよ。いえがばくはつするまえに、いえからでたからな。ぼくもそらいろのたねがほしい。うちのにわにまいて、りっぱにそだててみせるから。―――M君(小2)
―――ゆうじは、一番のたから物だといったくせに、とりかえっこしてしまって。でもきっと、そのたねからどんなものがはえてくるか、見たかったのだと思う。ゆうじは、つぎの朝、そらいろのまめつぶくらいの家がはえているのを見て、うれしかっただろう。ぼくもうれしかった。チューリップより小さい家がチューリップのほうが小さくなるんだ。え本を見ているとおもしろい。いえは、どんどん大きくなって、森中の動物や小鳥がすむようになった。そうしたら、きつねときたら、みんなをおいだしてしまって、一歩も近づけないようにしてしまった。ところがいえは、お日さまにぶつかって、かげもかたちもなくなってしまった。それは、神さまがくださった、ひとりじめの天ばつだと思う。これからはきつねも、おとなしくなるだろう。―――H君(小3)
―――私はこのお話が大好きです。小さな種から芽が出て、ぐんぐん大きくなっていくところを想像します。そらいろ、空からの贈り物、みんながよろこぶ家が出来るなんて、すてきです。みんなの夢はどんどんふくらみます。ところが、ひとりだけ、欲張りの気持ちを持っていたため、そらいろのうちは、なくなってしまいました。やっぱり夢だったのか。こわれない夢のうち、育てていきましょう。―――A子(大2) |
|