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権力者は、どこでも、いつの世でも横暴でわがまま、庶民は苦しめられ、容易に抵抗できず堪えねばならない。何とかしたい、こうありたいという願いが、このような物語を生むのだろう。9人もの奇想天外な兄弟が、次々と出される陰謀に立ち向かい、ずばずばと権力者をへこましていく。こんな話を面白がらない子供はいない。このように楽天的で、たくましくありたいものだ。
「九」は、中国では「吉」の数字。九龍、九本の柱など、紫禁城には今も残る。9人もは育てられない、これは神の力、不思議な力によって授けられたものだからひとり育つ。育った9人の兄弟、オモクナイ、ハラヘッタ、クイタクナイ、イタクナイ、ヒトマタギ、アツクナイ、サムクナイ、キラレナイ、オボレナイの名前がつけられたのは、テーマ活動にとってやりやすい。9人の兄弟にはそれぞれ人気があり、みんながやりたがる役。王様には余り人気がなく、脇役のように扱われるが、この王様が難しい。王様が話をリードするのだ。だんだん興奮していく様をしっかりと表現しないとうまくいかない。
これによく似た物語で、The Five Chinese Brothers (By Claire Huchet Bishop and Kurt Wiese )という本は、英語がやさしく、まったく同じような話なので、興味を持って子供たちがよく読んだ。この五人の兄弟は、・・・they all looked exactly alike, といい
The First Chinese Brother could swallow the sea.
The Second Chinese Brother had an iron neck.
The Third Chinese Brother could stretch and stretch and stretch his legs.
The Fourth Chinese Brother could not be burned. And
The Fifth Chinese Brother could hold his breath indefinitely.
というように書かれている。昔話らしく絵もとてもよく、いい絵本だ。
―――9人も兄弟があったら、にぎやかでたのしいだろうとおもいます。神様にもらったこどもだから、すごいちからをもっています。きてれつ六ゆうしみたいだと思いました。でも六ゆうしよりもすごいと思います。わたしの一ばんなれたらいいなおもうやつは、おぼれないです。―――K君(小2)
―――せっかくりゅうの柱をもとどうりにしてくれたのに、王様はそいつに天下をとられると思い、ほうびのことなんか頭になくて、そいつを殺すことばかり考えた。9人の兄弟はそれぞれとくちょうがあって、そのとくちょうが、ぜんぶ王様のいうことにあうので、おもしろいと思った。名前は、Neverがつくのと、つかないのがある。オモクナイヤサムクナイのようにナイのつくのはNeverがついて、ヒトマタギやハラヘッタなどは、ナイがつかないのでNeverがつかないと思った。
9人の兄弟のとくちょうは、ぜんぶ普通の人の出来ないことばかりだ。ほんとうにそうだといいなあと思うことが、お話だとできてしまう。―――T君(小4)
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