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今、ラボ・ルームは、私のアトリエだ。毎週火曜日の夜は、絵を描く仲間と、先生が集って、絵の教室になる。そのときは、床いっぱいに古いシーツを敷き詰める。私はシーツに限らず、古いもの、いらなくなったものをいろいろに利用する。
「三びきのやぎのがらがらどん]で遊んだあとが残っている。新聞紙を広げ、上にシーツを広げ、水彩絵の具を青、緑、黄、茶などをお皿にたくさん溶く。みんなでシーツに、がらがらどんの背景、山、谷川、橋などを描いた。別の布に、三匹のやぎ、トロルを描く。
大変な作業が済んで、仕上げはテューター。私は絵の描かれたシーツをうっすらと綿を入れて、簡単にキルティングをして、タペストリー風にした。そしてあちこちにマジックテープをつけた。やぎなどは、大ざっぱに切り抜いて、同じくわたをうすく入れ、マジックテープをつける。トロルはさらに手を込ませ、目玉、鼻、手足がばらばらになるようにつくった。幼稚園でもパーティでも、大人気で、よく遊んだくたくたになった布絵が残っている。
北欧、特にノルウエイの風景には、がらがらどんたちが現れそうなところがある。フィヨルドの谷川、そして少し上ると緑のやわらかい草地がある。
一番小さいやぎは、かわいい。トロルに、ひとのみにされそうになって、怖かったけれど、上手に橋を渡ることに成功する。だから、小さい子はみんなこのやぎに、自分を重ね合わせて、ちびやぎになりたがる。一番大きいヤギは、憧れだ。ラボは幸い異年齢集団。少し大きい子が強いやぎを堂々とやると、俄然、三番目やぎに人気が集る。
―――がらがらどんはつよいね。三ばんめやぎには、つのがあるけど、したの二匹はないよ。でも大きくなるとはえてくるね。大きいヤギのがらがらドンが、トロルとたたかって、トロルはしにました。あのはしも、もうじゆうにつかえるから、もういってもあんしんだよ。―――S子(小1)
―――三番目やぎのがらがらどんが、いちばんつよいんだよ。からだがでっかくて、こえもでかい。つのがつよそうで、ひずめが石みたいにかたいんだ。ぼくは、三ばんめやぎのがらがらどんになりたい。だって、つよいんだもの。おにいちゃんにかてる。一ばんめは子どもで、二ばんめは、お母さん、三ばんめは、お父さんだと思う。みんなたくさんくさをたべて、よかったね。ふとりすぎて、はしが、ぶっこわれないかなあ。―――S君(小1) |
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