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テレビは連日アテネのオリンピックを中継してくれる。あまり寝不足になってはいけないので、あくる日のニュースに任せたり、ビデオにとって寝ることにする。
でも連日、いやおうなしに、ギリシアに頭がはしる。ついでにギリシア神話の本も出してみた。読んでない本もあるし、あのころよく読んだ、と思う本もある。私はまだ、ギリシアには行きそびれている。ラボ・ライブラリーにギリシア神話が入ったとき、ギリシア旅行の機会があったが、都合が悪かったし、絵を描くということを頭に置くと、青い空に青い海、そこに白い建物、まぶしすぎて自分の絵としての構成の仕様がないように思えて、いままで、ついついヨーロッパのほうを選んでしまった。ところが今は、次はギリシアだ。ギリシアに行こう、と思っている。
ギリシア神話の本は、いろいろたくさんある。何でもそうかもしれないが、どういう本に出会うかによって、ギリシア神話に対するイメージが違ってくる。幸いラボっ子は、ライブラリーを軸にその周辺から、自分の興味にあわせて読みすすめるから、年齢が小さくても、おとぎ話的な、ミダス王の話などから身近に感じることが出来るし、高学年は、哲学的にも、科学的にも、または天地創造の他の神話との比較とか、いかようにも自分の好きなように読めるのが、いいと思う。
ギリシア神話こそは、ラボ・テープを聞いているだけでは好きになるほど理解が出来るわけでなく、きっと何か読みたくなると思うし、ガイドとなる本が必要だと思う。
私がパーティで当時読んだのは、山室静さんの「ギリシャ神話」や、たまたま家にあった少年少女世界文学全集の中のギリシア神話だった。そして、とても面白く好きだったのは、当時、月刊誌、[子どもと本]のなかで連載された、「ギリシャの神々の物語」(ロジャー・ランスリン・グリーン=山本まつよ訳)だった。いろいろ読んでいると、大勢出てくる神々の名前、その関係などが、それとなく分かってくるし、書き方も、それぞれ違うのが、かえって面白く、だんだん理解が深まる感じがするのが楽しい。プロメテウスについては、パンドラの話など、みんなが納得したり喜んだりした。
「プロメテウスの火」をパーティで流したら、ある子が、「テーマ活動みたい。」といった。ナレーションが複数で語られているからだ。 新刊が出てすぐにそれに取り組むときは、それまでにどれだけの関係書物が読めるか、私は必死になる。
少し時を過ぎると、資料集が出されたりして、後から、「あ、そうなのか」と思うときもある。特に、当時、神奈川支部での講演記録としてまとめられた、松本さんの「ギリシア神話の不思議と面白さ」は、「コロス」のこととか、ゼウス、多い神たち、ラボっ子が、なぜ?と聞くことを、すべて分かりやすく、話されている。これくらいのことを、テューターもうまく話せたら、子供も喜んだだろうにな、と、後から思った。今だったら、ずっとギリシアを近く感じて、テーマ活動も熱気を帯びるだろうに。
―――プロメテウスは、自分が人々に火を与えると、ゼウスに何をされるかわかっていたであろうに、それでも火を与えてくれた。そして火を使って、いろんなことを教えてくれた。それだけ人のためにいろいろとしてくれたプロメテウスに、ゼウスはなぜ罰を与えたのだろうか。たぶん、プロメテウスの予知能力におびえて、自分が助かる道を、無理にでもしゃべらせたいのだと思う。そんなゼウスは、自分の地位から落されても当然だと思う。なんでも自分の思うとおりには行かないものだ。―――K君(中1)
―――プロメテウスは、何のために人間に火を与えたのだろう?自らを犠牲にしておくった火を、どうすることに使ってほしかったのだろう。
火は、人間の進化、文明の発達に大きな役割を果たしている。でも、ひとつ間違えれば、すべてを焼き尽くす恐ろしい火になってしまう。ぼくたちは、この話の中で、もっと大きなことを知らなくてはいけない。プロメテウスは、過酷な苦しみに耐えて、耐えて、必ずその先には自由のあることを信じていた。誰でも苦しいときはある。でもそれに耐えて努力すれば、いいときが必ず来ると教えていると思う。―――T君(中2)
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