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黒姫高原は今頃は、ラボ・ランドのラボっ子のエールやソングバードが響き渡っているだろう。黒姫も開発がすすみ、ずいぶん変わってしまった。私は、「たぬき」を聞くと、これがニコルさんの作だからか、黒姫につながる。このたぬきは、黒姫にすんでいる。彼なら、ラボっ子のエールにも驚かないだろう。好奇心旺盛だから、ひょっとしたら一人人数が多いよ!というロッジがあるかもしれない。
この「たぬき」の物語、ラボから頭を離して、ただ、日本語の普通の創作物語として読んでも、本当に、面白いと思う。優れた物語。ラボの中に眠らせて?おくのがもったいないくらい。
狸は、日本で親しまれている動物だが、日本の物語のたぬきや、あだ名につけられるたぬき、ふるだぬき、などのイメージとは全然違う。とっても好奇心の強い、ユーモアのある、かわいい新たぬきだ。たぬきという動物だから、許されて、いろんなことが出来る。ニコルさんの体験が織り込まれた、貴重な物語である。
日本のたぬきが、一番よくて、はらつずみから始まるのがいい。しかも日本を出て、イギリス、アフリカ、カナダと行かせてもらって、そこで一番いいことをやってくる。たぬきといっしょに楽しめる。
―――わたしのすきなテープは、「たぬき」です。たぬきが、いろんなところへいくから、わたしもいっしょにいきます。たぬきがへんしんするところがたのしいです。おかあさんが、ぱんをやくとき、わたしはおてつだいをして、たぬきのかたちのパンをやきました。せんせいにもあげますよ。―――S子(小1)
―――きょうは、日本から持ってきた、「たぬき」の紙芝居をやりました。ぼくは、素語りをしながら、かみしばいを見せました。もう、たぬきが、家中の評判になってしまい、友達をわざわざ電話で呼び出して、何回もやって聞いてもらいました。みんな、とてもよろこんでくれて、おなかがふくれたとき、Iam TANUKI, というのです。いつもタヌキ、タヌキ。とても人気のたぬきです。
ある日、お父さんと、おかあさんが、けんかをしていました。ぼくは、急いで、かみしばいの、THE END をだして、だまって、それを見せました。二人は、笑ってしまって、けんかは、終わりました。―――K君(中1――アーカンソウで) |
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