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民宿 与茂四郎(山組)/ 民宿 五ヨ門(山組)
民宿 なかや(川組)/ 民宿 矢次(川組)
驚かれた方もいるでしょう。
一軒だけ,茅葺き屋根ではない建物があります。
民宿 矢次です。
この一軒とお付き合いすることで,
ラボは表面的な茅葺き屋根の素晴らしさだけでなく,
生活に密着した数多くのことを学べてきました。
平たく言えば,矢次は瓦屋根に変えることができた家なのです。
それを証明するかのように,とてつもなく太いハリが家を支えています。
瓦屋根は当時,はいから屋根と呼ばれ,集落の誰からも羨ましがられました。
相倉は山深い里です。自生するかやを運ぶのではなく,
瓦を各所から運んでくることだけでもかなりのお金がかかります。
また一度瓦に変えると,根の葺き替えはしなくても良くなります。
今は,茅葺き屋根が観光の中心となり,
変えられない状態にありますが,
できることなら瓦屋根に変えたいという
集落の昔からの思いが実現したものでもあるのです。
ほら,イメージしてください。
屋根は瓦なのですが,土台は茅葺き屋根そのものなんですよ♪
↓さてこの写真をみてください。
合掌集落には田んぼが似合うと思うでしょう?
でも,実は……。
建物の目の前に,田んぼや畑だらけになったのは,
終戦以降だから,60年も経っていません。
それまでは,何を栽培していたんだろうね?
答えは,かやば見学の時に,
坂本のおじさんが教えてくれました。
※昔は,蚕たちのエサになる桑の木が植わっていたそうです。
集落にとっては養蚕こそが生きるための手段。
田んぼや畑は30分ほど山に上がった所に
かろうじて少しだけありました。
蚕でつくった絹を町で売り
食料は,背負ってもって帰ってきたのです。
相倉合掌集落の住居周りもそうなのですが,
特に家のまわり、そして畑の片隅に数多くの種類の花が咲き乱れています♪
町を離れた郡部の住居の側にはきれいな花が目立ちます。
畑でも全部を野菜などの食べ物にせずに花を植えているのです。
花は見栄えは良いけど、食べることはできないし……。
なぜ全面を畑にしないのか? と不思議で仕方ありませんでした。
しかし、それは生活の知恵であり、信仰とも深い関係があります。
花は、神様、仏様、ご先祖様にお供えるためのもの。
ごかやまは山間の里、花をわざわざ町まで買いに行くことはできません。
また度ごとに野花を山まで採りにいくのでは手間がかかってしまう。
花の手入れは、家事と農作業ばかりで、
目立った余暇がない生活の息抜きといっても良く、
同時に家の見栄えを良くしてくれている。
種類を多く植えているのは、花の咲く時期に"ずれ"がなければ、
供える花が無くなってしまうのと、
一つずつ種類が違えば、手入れの方法が違うので、時間を必要とすること。
そして、いろいろな花が咲くことで喜びが倍増するから。
また、あくまでも、お供えの花であり、余暇でもあるので、
一つの花にこだわり大量生産する必要はない。
できるだけ多くの花に出会いたいのは真情かもしれない。
自分の家の周りで花を育てているのは、
見栄えが良くなるだけではなく、
深い信仰と、実生活に文字通り花を添えることにある。
見事なまでの効率の良さ。
そういえば、おばあちゃんの家にも、
さまざまな花が咲いていた。
今は西洋的なガーデニングということばが流行っていますが、
もともと日本には、実生活と密接した庭仕事があったのです……。
2002年の大学生コーチの村祭りでの姿です。
ゆかた姿が素敵ですよね♪
頭にゆわえた手ぬぐいがなんとも言えないでしょう?
山の学校では,
手ぬぐいと風呂敷を再評価しています。
手ぬぐいは本当に便利ですね。
昔でいうと帯,今で言うベルト通しに
ひょいとぶら下げて……。
濡れても直ぐに乾くのが便利の極みでしょう♪
頭にキリッと巻けは,身が締まりますし,
写真の様に,ふわぁっとゆわえれば,雰囲気がでます。
いやぁ~,便利なもんですね♪ |
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