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2010年11月15日 (月)の日記より
☆☆☆子ども英語教室:物語活動を大切にするラボって?☆☆☆ 11月15日 (月)
ラボでは、英語のお歌やゲームなどに取り組むのは
いろんな幼稚園や学校から来ている子ども達の心をほぐすためで
いつも活動の最初にやっていることです。
子ども達は日ごろの生活の中で、
身を守ったりするために、いわゆる鎧兜のようなもので
自分を保護しています。
オープンマインドな心を作るために、まずはそんな鎧兜を取り除いて
柔らかい心の状態にしておく必要があります。
ラボは競争する場所ではなく、
みんなが一緒に育ち会う仲間がいるところで
みんな、仲良しなんです。
長年、一緒に活動している子達は
家族や兄弟姉妹のような存在になっています。
また英語のお歌やマザーグースなどは
英語の世界に入っていく時にはとても親しみやすいので
幼い子どもほど、しっかりと時間をとってやっています。
この英語の歌やマザーグースには、英語の音やリズム、
ピッチやイントネーションなど、
英語の基礎になることがたくさん盛り込まれているので
とても大切にしています。
しかし、ラボ活動で毎週のパーティに欠かせないのは
英語と日本語で語られる物語活動です。
ゆたかなことばでいざなわれる物語の世界で遊ぶのです。
年齢やグループ構成に応じて、
子ども達が興味を持った物語に取り組んでいきます。
ラボには素晴らしいライブラリー(物語CD)があって
子ども達はお家でいつでもそのライブラリーを聴くことができます。
物語りは素晴らしい声優さんによる英語と日本語の語りがあり
素晴らしい絵本があり、さらに素晴らしい音楽も入っていますから
単にネイティブの英語を聴く、、ということとはちょっと違います。
お家でCDを聴いているだけではなく、
週一回の活動では仲間と一緒に
その物語を表現活動として取り組んでいきます。
週一回の活動だけでは、お話に深く興味を持ったり
物語りの世界をイメージしたりしながら
いろいろな話し合いが膨らんでいかないので
また、ことばが定着していかないので
お家で繰り返しCDを聴いていくのです。
お家で物語CDを聴いていくうちに
子ども達はいろんなことを感じたり考えるようになります。
物語ですからそれはもう、不思議なことがたくさんありますから、、、
繰り返し聴きながら、いろんなことに気づいたり、
発見していくこともあります。
登場人物のことを考えたり、
その背景についていろいろ話し合ったり、、、
そのうちに物語りの背景にある国の違いや文化の違い、
生活習慣の違い、歴史的な状況の違いなど
いろんなことを理解していくようになります。
一つの物語からさまざまなことを週一回のラボのときに、
みんなで話し合いを重ねていくのです。
少しずつ、深く深く物語の世界に入り込んでいきます。
では、言語習得は?
というと、ラボでの言語習得は子ども達が
繰り返しお家で聴いていくライブラリーと
週一回のパーティ活動でなされていきます。
みんなで物語を ACT OUT していく過程において
どんどんことばが心に入っていくのです。
それは単に単語を覚えることとは明らかに違います。
単純な例ですが、赤は RED と記号のように覚えるのではなく、
たとえば、不思議の国のアリスの「ハートの女王」に
出てきたバラの色が RED とか、、、
だるまちゃんとかみなりちゃんが
木に高々と引っかかった浮き輪とかさを取る為に
"Jump up!" と飛び上がる。
でも、それで取れなくなった浮き輪をかさを見て
"I'm sad."
と悲しい気持ちになるとか。
単にことばを覚えるのではなく、それを疑似体験しながら
身に付けていく。
物語り体験をしながら言語習得していくことはとっても自然であり
子ども達にとっては、いろんなことを体験しながら
母語を身に付けていく過程に
もっとも近い形での言語習得法だと思います。
物語活動を繰り返し体験しながら育っていくラボっ子は
12歳になると国際交流に参加することができます。
初めて親元を離れて異国の地で一ヶ月間のホームステイをするのです。
そのときに最も大切なのはそれまでにどれだけ単語を覚えたかではなく
どれだけいろんな気持ちをあらわすことばや表現が心が残っているか、
豊かなことばに出会ってきたかだと思います。
子ども達はたくさんの物語の中でいろんな英語に触れています。
その体験は、英語のみの生活におかれたときに生きてくるのです。
あ、これって聴いたことがある、、、という現象が起きるのです。
(物語りの情景ややりとりがフラッシュバックして、うん、わかる、、になる)
あ、英語なのにわかる。日本語のようによくわかる。
(ラボっ子は英語脳や英語顎などが備わっている)
あ、英語を真似していってみたら、わかってもらえた。
(ラボっ子は英語耳が備わっており、聴いたことばをリピートするのは得意)
あ、英語なのに日本語のように話すことが出来た。
(ラボっ子は自然な形で英語に親しんでいるから英語が特別なものではない)
などですが、
これは単に外国に行ったからそうなったというのではなく
ちゃんと自分に興味や愛情を持ってくれるホストファミリーに出会い、
そのホストファミリーに囲まれて生活することによってことばが引き出される、、、と
考えられます。
そんな子ども達に育っていくのはとても不思議なことですが
実は子どもには大人が文法などを教えなくても
ちゃんと自分で言語をコミュニケーションの手段として
習得していく能力が備わっているのです。
子ども達は生まれつき素晴らしい言語習得能力を備えているのです。
そんな子ども達が興味を持って物語活動に関わっていくと
長い時間をかければ必ず英語を特別なものとしてではなく
つまり英語を話したり、理解することが特別なこととしてではなく
英語はお友達になるための、
また、いろんな事を理解していくための
一つの手段だということを肌で感じながら
成長していくのだと思います。
あだやおろそかにできない物語活動を通じてのラボ方式言語習得法。
ラボでは子ども達の心の成長を促しながら
確実に言語習得に結び付けていきます。
一人でも多くの子ども達にラボを紹介してあげたいなぁ。
ぜひ、楽しいラボ活動を体験して欲しい。 |
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