|
|
一ヶ月のホームステイがすばらしい思い出で、それはいいのだけど、留学したとき、別の家族になじめないケースがある。事ごとに前のホストファミリーと比較しては不満だらけ。新しいホストファミリーが悪いのではない。やり方が違うだけ。例えば、いちいち大仰に反応しない、ハグハグしない、アイラブユーを連発しない、手作りのランチを持たせない、などといったところ。けれども何人もいるそのうちの子たちと何ら変わりなく扱っているのだ。
前のホストファミリーとは家が近かったので、よく訪問する。「それがかえってよくなかったのよ」とワンダがいう。両方の家族が、日本からのホームステイの子を中心に仲良くなるように、という考えからだったそうだ。私たちも、同じパーティで別のラボっ子が受け入れして、グループで楽しんだりしている。それがうまく行く場合は、実際のホストファミリーを尊重してあまり干渉しないこと。日本でも毎年どこかで起こっているよね。
ワンダがいう。「おばあちゃんちみたいなもの」と。確かに、実の両親からは厳しくしつけられたり、日常生活がある。けれどもおばあちゃんちにいくと、諸手をあげての歓迎ぶり。甘やかされ、好きなものを食べ、お祭りに行き、いつも一緒に楽しく過ごして、子どもたちは帰りたがらない。けれどもおばあちゃんたちは、予定通りに帰ってくれるのを待っていたりする。だいたいが、以前のステイはまだ幼い中学生、今度は高校生だもの、扱いも大人相手になるでしょう。
平野さんが、一ヶ月のホームステイはハネムーントリップ、留学は実際の生活だ、と言うとき、結婚もハネムーンも経験のない高校生たちは、平野さんが何をいわんとしているのかさえ見当がつかないらしい。「おばあちゃんち」というのはいいたとえ。
おばあちゃんちに焦がれ続けた子はその後、ホストファイリーの同じ高校に行っていた子と最高に仲良くなって、別れがたい思いをしたそうだ。何ヶ月もずっと無い物ねだりをしていた日々がもったいなかったね。よくぞホストファミリーが忍耐してくれたものだと、感謝している。
|
|
|
|
|
ペンシルバニアのコーディネイター、ワンダ・ブレイマーさんとの楽しい会話。いやあ、笑った笑った。二人とも結構大声で、ああっはっはというかんじ。ワンダはとても魅力的な感じの小柄な女性だ。日本人の中でも小柄な私。その私より小さいかも。それで、二人でデパートのSサイズコーナーへいった。みんなステキ!と喜びながら、値段を見ると「信じられない!」高いのだ。そりゃ、高島屋だもの。あきる野とうきゅうでは、手が出たけどね。スポーツウエアのベストを買っていたっけ。もっとステキなところに連れていってあげようと思って立川にいったんだけどね。
「あら!セールよ!セール大好き!」とバーゲンワゴンに立ち寄る。「セールなのに何でこんなに高いの!」まあね、アメリカのニーマンマーカスやノードストロームだったら、やっぱりこんなもんじゃない?私のニーマンでのエピソードを話したり、ワンダはヨーコのノードストロームでのセールの買い物がすごく高かったと驚いた話しをする。ワンダはいつもどんなところで買い物するのかと思ったら、JCペニーの通販?えーっ?それじゃびっくりするよね。JCペニーは庶民的なデパート。日本でいったら・・・そうだ、あきる野東急?生協のカタログ?そんなところかしら。
高島屋のバーゲン会場に行こうという。え?なんだってセールという言葉は大好き。じゃ行ってみよう。入り口で高島屋カードを見せて通る。連れはいいんだって。うーん、全国?の高島屋で売れ残ったやつかしら・・・私はどうせサイズが合わないので、見るだけムダだし、ワンダ、こんなのオールドファッションだと思うよ。「あら、私はオールドファッションのブラウスが気に入ったんだけど!」でも、高くて買わなかった。
デパートの店員が制服もステキだし、接客態度がいいので(いいデパートは)とても気持ちがいいそうだ。女王様になった気分?私も時々その気分を味わいたくて来る。朝開店と同時に正面玄関から入るのが、インセンティブトリップのハイライトのひとつ。
新宿での宿泊はヒルトンだった。日本に来ると人がみんな親切で気持ちがいいのだそうだ。そりゃそうだよ、ヒルトンだもの。紙袋がほしいといったら、ただでくれたと、大喜びだった。でもさ、ヒルトンをモーテルと呼ぶのは、ねえ・・・毎回「ホテル」と訂正したくなっちゃった。
東京駅へ送っていくとき、朝の通勤電車の女性専用車に乗った。混んでいる。つり革に掴まってにっこり笑う。以前乗った山手線では、つり革に手が届かなかったそうだ。前の席が空いて座ったら、精一杯詰めて座っている。長いシートは7人がけだから、どうせ同じだよ、詰めなくても。おや、隣の人が眠っていてもたれてくるんだ。「どうしてこんなに熟睡できるの?電車の中で」そうだよねえ。(やってるけど)
混んだ東京駅を新幹線ホームへ向かう。「日本にいると、自分が正常サイズに思えてくるから好き」うふふ。小柄だもの、ワンダも。ミネソタのデイブ・ペイスと踊れるのは私たちくらいだよねえ。
「ラボが好き」と言っていたワンダ。積み立てでずっと前からの心構え、事前活動での準備、そして滞在中の適応の仕方・・・活動の中で学んでいくそのやり方がとてもいいという。今回、我が家にステイしていただいて、全てを楽しんだといっていた。「いろんなものを見せびらかしてくれてありがとう!」ですって。
|
|
|
|
|
9時15分東京駅新幹線ホーム集合で、ワンダ、ジル、コートニー、ドッティが広島へ向かった。ワンダは「去りがたいわ」と言ってくれたし、私もいい体験だった。とにかく楽しかったし。ワンダは小柄で、私たちはコンファレンスの時ミネソタのデビット・ペイスとよく踊った。彼も小柄。こびとの踊りと言われながら・・・「日本に来たら、自分がノーマルサイズに思える!」と喜んでいた。
ホームで、コートニーからコロラドの木で作った鍋敷きをもらった。4-Hの焼き印が押してある!ラボマークの焼き印、ほしーなー。とにかく、4-Hグッズはいろいろあって楽しい。私のバレッタも4-Hマークがついている。ラボっ子たちは、大きくなったら4-Hと、自然に思うだろうなあ。こんなにグッズにも囲まれているんだもの。クマに牛に馬、鍋敷き、バレッタ、ペーパーウエイト、えんぴつ、ボールペン、キーホルダー、ウオーターボトル、ウエストポーチ、バッグ、きりがない。カタログブックに満載だ。
ワンダは、ラボっ子のコミュニケーション能力、対応力、語学力を高く評価していた。何かトラブルがあっても、それを解決していく様子が素晴らしいというのだ。それが、テーマ活動のなかから、普段の活動の、お互いの関わり合いの中から、キャンプやいろいろな体験のなかから、実際に行動していく中から生まれてくるのだと実際に見てもらうことが出来て、本当に良かったと思う。
|
|
|
|
|
ワンダを連れて小学校を訪問する。毎年やっていることだが、7月に4-Hリードシャペロンのジュディさんを小学校に連れて行ったとき、校長先生から「ぜひ6年生に」といわれていたので、インセンティブトリップの機会を利用して小学校訪問を入れることにした。
今日は3、4時間目に6年2組で授業をすることになっていた。朝からいってみると、5年生の三男のクラスは理科、6年生は学芸会の練習だった。それで1時間目は学校の中を案内してもらい、2時間目は三男の3年生の時のM先生のクラスにいってみた。M先生は2年前の訪問の時に授業をさせてもらっているので、あまり抵抗がないかも知れないと思って行ってみると、ちょうど分数の少人数授業をやっていた。話してみると「どうぞどうぞ」と言ってくださったので、分数に関連づけてワークショップを行う。
ワンダさんの自己紹介やアメリカの説明の後、4-Hの説明をして、一人二枚ずつ緑の薄紙をわたす。さあ、まず2分の1におる。次に4分の1・・・・というふうに16分の1までおって切り離す。もう一枚やると、全部で32枚の紙が出来る。次に、画用紙にクローバーのスタンプを押したところにノリをたっぷりつける。紙を一枚ずつ、まるめてクローバーの輪郭から中に向かって貼り付けていく。立体的なクローバーができあがる。そこで、画用紙の四隅に、Head Heart Hands Health を書く。
4年生に、主にワンダが英語で説明する。私からは、「英語を聞いてもらいたいから、いちいち訳さないよ。わかんなくなっちゃったら、手を挙げてね」という。みんな一生懸命で聞こうとしている。それが、結構よくわかっているようだ。いいクローバーができあがる。ゆっくりやっていた子も、「終わった子からプレゼントをもらいに来て」のひと言で大急ぎ。M先生ありがとうございました。突然だったのに、よく入れてださって、またみんなとても良かった。
さて、約束の6年生のクラス。時間もたっぷりあるので、ここでは、もう少し詳細に説明をする。6年生ともなると、さあといってもなかなか集中しない。写真を見せても、よっても来ない子もいる。なぜ、ワンダがこんなことまでしてくれているのか、必然性のないところでは動かないのだ。英語に関しても、もう興味を見せない子もいる。また、関心があり有りでも、仲間内でふざけているだけで、積極的に得ようとしないのは、もう思春期の始まりかな。先生も「これはなんのためにやっているんですか?」といっているし、4つのHの意味を身近なものとして考えてもらいたいので、日本語で強く説明する。
体育館へ5年生の学芸会の練習を見に行く。三男の姿は見えなかった。どこかで部分練習をしているのだ。体育館での、指導する先生が大変だな~という感じの練習を見ながらワンダが「これはアメリカの学校と同じ感じよ。昨日あなたがやっていたのは、4-Hのやり方ね。」という。
6年生のクラスに戻って、給食を食べる。今日は、牛乳、おにぎり、カレーうどん、鮭のフライ、野菜炒め、みかん。食後にダンスを見せてくれるというので、おにぎりとミカンは持ち帰ることにして、急いだ。見せてもらったダンスは、なかなかのもので、無関心そうだった女の子たちが生き生きと踊っているのを見て、やはり子どもたちにはいろいろな局面があるので、それを発揮する場を作って、見てやらなくちゃなあと思う。
ところで、近所の人から携帯に電話がかかっている。次男だな。鍵忘れて、入れないのか。今日は中間テストだ。それでとにかく急いで帰る。「窓から入った」次男がいた。なんだ、困ってないなら電話してこないでよね。「困ってるよ!昼飯は!?」Always conseerned with food!
急いで今度は、メルの小学校へ行く。メルが授業をしているのを見るのは初めて。いい機会だ。メル、なかなかよくやっていると思う。3年生のクラス。なかなか集中しない子たちを、大変だなあ。担任の先生が、まあ、サポートしているのだが、なんというか・・・やっていることは簡単なことだから、どうでもいいと思う子もいるわけだ。メルが英語で指示して、生徒たちが従うところに意味があるのだが、担任の先生が見かねて日本語で、「こうすればいいって言ってるのよ、さっさとおひさまを描きなさい」なんて日本語でいっている。意味ないじゃん。プリントには、誰が描いたのか、カタカナふってあるしね。でも、置き去りにされている子たちの対応までは、一人では無理だわね。半分の人数に出来ないのかしら。ここだけでも少人数制にするべき。
帰宅して、荷物を用意し、宅急便で京都のホテルに送る。うちの近所(次男が電話を借りた人)に毎日宅急便がくるので、うちに回ってもらうように頼んでおいた。うちからいろんなところにスーツケースを送るのでもうおなじみ。
夕食は、回転寿司へ。生ものは食べられないと言っていたが、うちの子たちと一緒なら「体験」できるし。お寿司がやってくるのを見るのだけでも楽しい。フライドチキンとかもあるしね。お皿がどんどん積まれていくのを見て喜んでいる。エビのお寿司を食べて、わさび初体験。今頃、他のメンバーたちもわさび体験をしていることだろう。
明日は東京駅まで送っていく。
|
|
|
|
|
ワンダは、今朝、みんなが起きてくる前にシャワーを浴びて髪を洗う、はずだった。ところが、私が起きてみると、ワンダが笑っている。シャワーだけして、髪は洗わなかったって。実は、ワンダは早く起きて、お風呂にいったのだが(お風呂は二階)二階の部屋のドアがどこも閉まっていたので、お風呂はどこだっけ?と思ってしまった。しかも、脱衣所のドアが閉まっているのを見て、誰か入っているのかと思い、自分の部屋に戻った。しーんとしているのでまたいってみたが、まだ閉まったまま。また戻り・・・と三回も往復したあげく、ドアの外から様子をうかがってみると、ああ、乾燥機の音がする、だから閉まってたのかと、やっと思いついた。
普段日本では、ドアは閉める。アメリカでは、使用中以外は開け放しておく。それが一種のサインだ。この違いを、オリエンテーションでもいうのだが、ワンダはうっかりしたらしい。
私たちがアメリカに住んで三年も経ち、オレゴンのコーディネイター、イーディーのお宅を訪ねたときのこと。よそのお宅におじゃましているという観念があったのか、長男?がきちんとドアを閉めてトイレからでた。三男は誰かトイレに入っていると思って我慢していたのだが・・・・泣いて怒ってた、三男。
昨夜のニュースで、五大湖周辺は寒波で、積雪があったようだ。ワンダがご主人に電話しているときに「雪が降っているかきいてみて」 やはり、朝ゆきが積もっていたそうだ。日本はとてもいい天気。帰ったら、寒いだろうね。
午前中、近所を散歩する。いつも、ホームステイの人を連れて散歩するコース。まず牛小屋へ。ワンダの実家は昔酪農をやっていたそうで、とても懐かしがっていた。ここの牛小屋には、パーティ合宿の時にいつも見学させてもらい、とりたての牛乳をわけてもらうのだ。
畑の作物にも興味がある。ちょうど近所の人が耕していたので、話をする。おばあちゃんがすっかり調子に乗って、話が弾んだ。ワンダは会う人ごとにピンをプレゼントしている。おばあちゃんたら、グッバイ!アイラブユー!と投げキッスまで・・・調子に乗りすぎ。
雨武主神社の麓まで行く。そこから、公園をぬけ、田んぼに出る。鳥追いのセンサーがあって、近づくとけたたましい鳥の鳴き声がする。へえ~。稲は刈り取って乾燥中。またまた近所の家によって、柿が沢山なっているのを見せてもらう。奥さんが枝ごと切ってきてくれた。柿はめずらしいのだ。カリフォルニアにはあったけどね。
帰宅して、ワンダがピザを生地から作る。チョリソーとキノコのピザ。美味しかった!息子たちは無言でぱくついている。そうだなあ。ピザは注文すると高いし、ピザの台をいつも冷凍庫にいれているのも場所ふさぎだし、こうやって簡単に作れるんなら、いいよねえ。ワンダの家は、町から遠いのでピザの配達がないそうだ。なるほど。
ワンダと二人で立川へ車で出かける。高島屋を見て歩いて、着物売り場や小さいサイズ(ワンダは小さい)を見る。アクセサリーも好きだし。日本人の格好を見ているのがおもしろいそうだ。みんなおしゃれしているって。ヒルトンで引き渡しの時、コートニーたちにも私の格好が話題になっていたので、そのお店に連れて行く。以前私は、合うサイズがなかったけど、最近はとてもほっそりしたものが出回っている。私が「成長」したのか・・・
高島屋に戻って、地下食料品街へ、今川焼きを焼いているところをずっとみて、その場で買って食べる。ほかほか。ちょうどおなかもすいていたし。今日は夫の誕生日なので、ケーキを買って帰る。和菓子やさんで柿の容器に入ったゼリーがあったので、果物は持って帰れないけどゼリーなら大丈夫だからと、二つ買う。
帰宅してバーベキュー。夫が炭をおこしている。うちのバーベキューは、夫一人が外で焼き係。私たちは家の中にいて、窓越しに受け取る。蚊に刺されないし、良いアイデア。彼は火を燃やすのが好きだし。ワンダはカボチャ、なす、野菜が気に入ったらしい。どうやってマリネするの?とか、いろいろ聞いてくる。
明日は小学校で授業だ。
|
|
|
|
|
ワンダは日本に来て一週間。昨夜やっとぐっすり朝まで眠れたそうだ。よかった。今日は次男の塾の保護者会が10時からあるので、ワンダは隣の東急ストアでお買い物していてもらう。塾の保護者会に初めて出たが、受験生を持つ親の心得とか、内申をあげるようにとか、いわれてもねえ。本人がやることだよねえ、私ではなく・・・最後まで居られなくて出てきてしまった。ワンダが待っている。
ワンダはとうきゅうで、楽しい買い物だったようだ。ここはあきる野で唯一クレジットカードが使えるところ。外の通りでは、よかもん市といって、個人やグループの手芸品を売っている。着物の歯切れを縫い合わせたストール等を買う。葉っぱでバッタを作って椿の葉に乗せてあるものをもらってしまった。ワンダは喜んで、ピンをあげたり・・・
それから食品売り場に行って、今日の持ち寄りに持っていくアメリカンフラッグのジェロの飾り付けの材料や、日曜日のピザの材料などを買い込む。スーパーって、面白いと思う。お菓子の種類もいっぱいだし、魚コーナーでは、いちいち大騒ぎだ。霜降りステーキ肉が一枚3500円以上もするのをみてびっくり!写真を撮ったり。馬刺に驚いたり。
馬刺なんて、アメリカで言わない方がいいよ。ホースプロジェクトの女の子たちがアップセットするから。オーストラリアでは馬の肉がポピュラーで、マクドナルドで使われていたりするんだけど、それをアメリカ人に言うと大変なんだって。でもさあ、アメリカ人は、ウサギも鹿も食べるでしょう?
急いで家に帰ったら、もうみんな、自分たちで昼ご飯食べてた。私たちはクロックムッシュ(ハムチーズサンドイッチを焼いたもの) 日本の果物を体験してもらいたいので、りんご、梨、巨峰、柿などを出す。梨にはおどろくよね。りんごは「ふじ」が好きなんだって。洗濯機の使い方を教えたり、ラボに行く用意をして、結構ギリギリの時間になってしまう。
今日は、4時から市民祭の合同練習。ソングバード、そらいろのたねの全体練習と部分練習、ナーサリーライムなどの練習だ。ワンダから、地図や写真をを見せてもらったり、ペンシルバニア4-Hのピンバッジをもらう。写真を見ていて、赤ちゃんの目が青いのにみんなびっくりしている。それからワンダの目を見て、みんな、大感激。すごい近くから、本物の青い目を見る!つり込まれるように・・・というのは、こういうことね。
持ち寄りだ。メル先生もやってきた。ワンダの廻りにみんな集まり、アメリカンフラッグジェロの最後の仕上げを見る。プレゼンテーションとしては最適だ。大きなアメリカの旗の形をしたぜりー。昨夜作ったんだよ。下から青・白・赤の三層になっていて、赤の上に白い線をホイップクリームで絞り出す。星には、ドライブルーベリーをならべる。
最後に「ひとつしかない地球」の手話を練習して終わり。子どもたちは一人ずつあいさつして、ワンダとメルにもあいさつして帰る。
大きい子たちの反省会。ワンダが、大きい子がひとりひとり、よく小さい子たちに対応している、小さい子がみんなあなた達を見ていると言ってくれている。さすがに青少年育成団体のコーディネイターだ。私の意図するところもみんな、見ぬいている。
帰り道、こうやって、コミュニケーションスキルを身につけていくのね、と。そらいろのたねの踊りは演出が決まっているの?というので、これは、各クラスで出たアイデアや、自然にやっている動きからティーンエイジャーたちが作った踊りというと、感激している。
帰宅して、月曜日の小学校での授業の準備をしながら、おしゃべりする。あ、夫に晩ご飯あげるの忘れてた。チャーハンをたっぷり作っておいたら、次男が来て全部さらっていった。明日は、お昼にワンダがピザを作ってくれるそうだ。
|
|
|
|
|
コーディネイターのインセンティブトリップで来日している友人たちに新宿のヒルトンで会った。バージニアのジュディ・アン、ドッティ、コロラドのコートニー、オハイオのボビー、メインのジル、ローズはどこの州だっけかな。ジルには、全米コーディネイター研修以来だ。そしてペンシルバニアのワンダ。
ワンダとコートニー、コートニーの友人とヨドバシカメラへ。店員がとても親切で、英語も話すし、喜んだワンダが手作りのアメリカンフラッグのピンをあげたら、アメリカのカントリーにまで話が弾んでしまう。コートニーはバッテリーチャージャー、ワンダはメモリカードを購入し、店内の写真まで撮って、ご満悦。
ワンダとラボセンターへ行き、昼時の東京支部にいって紹介したり、神奈川のワークショップに闖入したり・・・財団のSさん、Yさんとともに、昼食にいった。彼女らがとても若く見える。特にSさん。いつもはとても落ち着いてみえるのに、今日はなんだか、うきうきした感じがとても新鮮な感じがしていたなあ。
ヒルトンから荷物を宅急便で送る、というから、車でこなかった、のに、自分で運ぶことにしたというてんまつ。うわー。新宿駅まではヒルトンのシャトルバスでいき、運転手さんに上げ下ろしをしてもらった。つくづく、日本の駅が大きなスーツケースを引いて歩くのに向いていない。とおもう。新宿駅のホームで、青梅線直通が来るのを待って乗り込む。座って、おしゃべりしているうちにスーツケースがぐらーっ・・・もうちょっとで向こう側に立っている学生をノックアウトするところだった。拝島駅にはエレベーターもエスカレーターもない。えっちらおっちら、階段を運ぶ。
帰宅してしばらくすると、ラボっ子たち(キディ)がやってきた。いい意味で少し緊張して、元気なラボが出来た。ソングバード、読み聞かせ、そらいろのたね、お絵かき、おやつ・・・なるべく普段の活動を見てもらいたかったのだが、ちょうど良かった。こんな小さい子たちがこんなに元気に活動していること、英語で数や色を理解していること、私がいつも日本語でいうことを英語にしても違和感がなかったし、テーマ活動も一緒に入ってくれて、かれらがセリフを言ったりお話を楽しんでいること・・・そういうことにとても驚いていた。こんなに小さいのに・・と。こうやって活動の中で言葉やコミュニケーション力を育んでいることを実際に見てもらい、評価してくれているようだった。
他の年令のクラスのこともはなしたら、とても驚いていた。明日は市民祭のための合同練習と持ち寄り夕食会だ。家族のこと、ラボっ子のこと、私がラボっ子だったときに体験したことなど、いろいろおしゃべりしながらそのためのアメリカンフラッグゼリーを作った。そうそう、今日の夕食は、魚のみそ漬けととうふとわかめのみそ汁、野菜炒め、サラダとご飯。デザートに柿を食べていたら、三男が戻ってきて、ほとんどたべられてしまった。
|
|
|
|
|
安倍首相の訪日で、夫人も外交デビューとか。訪問したのはラボと友好関係にある月壇中学だ。次男三男と共に「月壇だ!」とテレビにかじりつく。知っている子がでないかなあ!老師(先生)は?
月壇中学とラボのおつきあいは、西遊記の絵の作者のお嬢さんが月壇だったことから始まる。この交流が昨年20周年で、記念祝賀行事を行ったことはご存じだろう。初めは、ホームステイ交流という考えが中国側になかったのが、どんなときも交流を続けて、現在に至るのだ。日本からの要人が訪問するといえば、ここ月壇、というほどに至っている。20周年記念行事が昨年の秋日本で行われたときにいらした町村外相の夫人も月壇に訪問したとのことだった。この町村外相は、ラボとご縁のある方でもある。
子どもたちの笑顔で作る私たちの国際交流は、いろんな政治問題にも耐えて、続いてきており、今ここで、日本政府を支えているとも言えよう。えっへん。
|
|
|
|
|
雨で延びた次男の中学の体育祭が行われた。金曜日はすごい雨だった。秋川の幅がいつもより2倍、茶色の濁流がすごい勢いで流れていた。翌日運動会の幼稚園も中学も、早々と中止を決定。グラウンドの準備が全く出来なかったから。なのに土曜日は朝からピーカン。ラボっ子の幼稚園で運動会が行われたところもあった。
果たして日曜日は、次男の中学の体育祭。今年中3の次男の最後の体育祭だ。高校になったら親が見に行くこともないかもしれぬ。放送委員長という次男は、準備、後かたづけも忙しいらしい。圧巻は男子組み体操。1年生の時は学校内も落ち着かず、ぼろぼろだったのが、去年は素晴らしい出来で、やはりこういうところに現れるなあと思っていた。さて今年は次男たちが最高学年だ。きめてくれよお。
大変な強風で、目も口もじゃりじゃり・・・本部テントの後ろからみる。三年生は中央、本部テントのすぐ前で演技している。次男が、いたいた。「おれ、全部下だし・・・」と言っていたとおり、常に下で、がんばっている。ああ、この表情、小さいときにもあったあった。なにげなく、さりげなく、頑張っている表情。かわいいなあ、なんて、あんな大きくなっちゃった子にね・・・
フォーメーションが変わるたび、疾走して、新しいグループになる。一回ずつ人数が変わるのでその組み合わせを作るのが大変だ。ありゃりゃ、次男だよ、迷子になってる!らしいなあ。「加藤!加藤!」と呼ばれている。校長先生の真正面。
組み体操が終わり、次男が本部テントに戻っている。放送席だ。次男のアナウンスを聞くチャンス。「落とし物が届いています・・・・・・お心あた、あた、人は・・・」おこころあたりのかた、っていうの、難しい日本語かもね。あ~、組み体操の下、どろだらけのひざに、そのままバンドエイドはってる・・・
校長先生にご挨拶する。「朝からずっとよくやってますよ」と言われる。迷子になったのもかばってくれている。放送委員長で、校長先生の覚えもめでたく・・・これで成績さえ良ければ、推薦入学もあり得るのに、ねえ、なさけなや・・・
帰宅して次男を待つ。三男は、地区高学年活動に行っている。このあと「留学生との集い」の実行委員会だ。帰宅した次男を促して、シャワーを浴びさせ、実行委員会に連れて行く。「オレやだ。もう寝る」といいながら、デップまでつけちゃってるのはなぜ?ケンタッキーでつって連れていく。今週、ふつかで800グラムの冷凍フライドチキンを一人で食べちゃった奴。持ち寄りに持っていく予定だったのに。まったく、生きてる証拠。
実行委員会は、テスト直前でうちのパーティの中学生が全滅。小5の三男だけでは心許ない。次男もテスト直前、体育祭でへろへろだが、どうせ家にいても寝るだけだし、明日から3連休だし。次男は日本の歌の担当になったらしい。三男は日本の遊び担当だ。
帰り道、ケンタッキーを4650円も買って帰る。「当日さあ、オレ、塾だよ。そういえば」 え~?!
|
|
|
|
|
今年の東京支部テューターの会は、社会で活躍しているOBOGの話を聞こうというもの。午前中は、ニコル作品の翻訳で知られる森洋子さんをお迎えして、ラボっ子時代のこと、ニコルさんとのエピソード、翻訳という仕事にかける思いなどを聞かせていただくことが出来た。
ほぼ同世代のラボっ子だった森さんとは大学生の頃お会いしている。それから、昔のウインターキャンプで、一緒のロッジだったような記憶があるが、よくわからない。中学生の多感な時期だったなー。森さんは、ロミオとジュリエットが新刊で出たときのロミジュリ大会(東京支部)の3幕ロミオだったそうだ。あのパーティは女の子が多くて、タカラヅカって言われてたりした。私も中部のロミジュリ大会で1幕のプロローグとプリンスをやった。その頃のことがまざまざとよみがえる。
ラボライブラリーでは、その物語のバックグラウンドから取り組んでいたときの自分たちの思いまで、全てまるごとを体得するやり方をしているので、ただ直訳でないことばが育てられたということだった。私も、現役時代は、どうしてラボの日本語(英語)って、こんなに意訳なの?すごすぎる!と思ったこともあったが、大人になって4-Hのコーディネイターなんて大それたことをしてしまいながら、何度も「あらー。私に何でこんな気の利いたことが言えたり、わかったりしているのかしら・・・」と思い、ふっと「あ、これフックだ」などと思ったりしたものだ。そういう、生きたことばがいっぱいつまっている活動だったんだ。
ことばそのものへの興味、感動を育てられ、表現力の幅も深みも知らず知らずのうちに身につけていたんだと思う。それで成功しているのが森さんというわけで、「幸せな人間がいてくれて俺も気が休まる」じゃないけど、ラボっ子全体の代弁者のような気がしてうれしい。
午後は、何人もの「社会で活躍しているラボっ子」が招かれ、パネルディスカッションとなった。実に様々な職業の分野で活躍している方たちが、「テーマ活動でコミュニケーション能力が育てられた」といっている。人との合意を探っていく活動だというのだ。それこそ、人に必要な能力であるわけで、コミュニケーションが出来ないから、簡単に切れたり、むかついたり、犯罪も起こるのだと思う。
事前活動でテーマ活動をやる意義もここにあると認識している。これこそ、ラボの教育活動の目的であり、メソッドであるわけだもの。それを堂々と具現している彼らをみて、とてもすがすがしい気持ちになったのはわたしだけではないだろう。
語られるさまざまなエピソードに、会場内は笑いが絶えず、そのひとつひとつを共有している実感があり、OGとしてもテューターとしても大変励まされた。ラボの素晴らしいところを臆せず、堂々と打ち出していけばいいんだ、と。
OGの私にはラボマークに対する愛着もある。これを見たらなつかしくて子どもを入れようと思いだしてくれる人がいるかも知れない。そんなOBOGがラボママラボパパで支えてくれたら頼もしいよね。何回も目にするということも大事で、お金をかけて宣伝するのもいいけど、月に一度ラボシャツデーを作って、みんなでラボマークを見せたら、効果あると思うんだけどなあ。
すっかり励まされたような気になり、ラボグッズの案を出版局に言いに行ってしまった。ラボマークをアピールするグッズ。4-Hは、4-Hクローバーに誇りを持って、いろんな楽しいグッズがある。ラボだって!
テューターの会のあと、Kパーティの40周年で昔のラボ仲間たちに会った。いや、まったく、人間道場だよ。そこで出た話。ラボマークの意味って何だと思いますか?これは私が昔聞いたことなんだけど、まずは、ことばを話すには、舌が必要、というわけで、舌の形。そしてラボマークの曲線は7つの円で出来ている、つまりこれは7つの海を表すんだよ。7つの海を、ことばで越えていくラボっ子というわけ。もう一つの夜明け目指して、ね。
|
|
|