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今日は、地区の高学年活動の送迎会および春の発表会の実行委員会で、小4、小5の
はじめて地区にだす子を連れて行った。
車で向かう途中、先に電車で行った中2のTakeから電話。
「今日の会場、どこですか?誰もいないんですけど」
え~っっっ? まちがえたかな・・・
駅の反対側の会場だった~・・・
引率者もまちがうんだよ。自分自身の判断や協力が大切だからね。
ゲームやソングバードなどで盛り上がった歓送迎会が終わり、「せんせ、終わったよ。帰ろう。」
・・・・これから、実行委員会なんだよ。
春の発表会は、9つの発表とNRタイムなど。
実行委員長をきめ、スローガンを決め、各役割担当を決め・・・
うちのパーティからは、大学生年代のたっくう、中2のTake、小6のKi、小5のKaが、
それぞれ音響、会場、司会、会場という役割を担う。
(小4のMっちはオブザーバー、静かにせい!) 二回目の実行委員会を確認して帰る。
Takeたちが自転車をおいている福生駅の近くのマクドナルドへ行って夕食。
まだ子どもだな、小学生、遊具のある席へ突進。
さっさと食べてがんがん遊んでいると、店員がやってきた。
「あの、こちらの席は、小さいお子様、幼児から小学生以下とそのお連れ様のお席ですので」
え? 小学生はいいの?
「小学生は、いいんですが。それとその保護者の方のみですので。」
・・・・・
この子たちはいいの? 「こちらのお子様たちは小学生ですのでいいんです」
なんだ、暴れてるから注意しに来られたのかと思った。
「いえ、お子様は元気が何よりです・・」
要するに、私と大学生のたっくうが、子どもたちとは別のカップル?かなにかと思われたのだ。
「一緒です」
(何見てるんだ、一緒に注文したじゃないか・・・。)
こんな不審人物扱いされたのは初めて。
子どもだけで来ているほうがよっぽど、問題じゃないのか?
小学生と一緒に座っていた中2のTakeが、おじさんに見えるのかな。
初高学年活動・初実行委員会で、気分がよかったらしいKaは、車の中でオナラを連発。
車でおくって最後に家の前で降ろすとき、「ありがとうございました」と言うのかと思ったら、
「じゃ、さいごに、屁を。あ、音がでなかった。」
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9時のニュースを見ていたら、緊急地震速報・・・とっさに見るのは、ティム。ぱっと駆けだした。
くるぞ。
すぐ揺れが来たが、幸い、ここは、たいしたことはなかった。
「あれ、鳴ってる?」
先日、緊急地震速報をキャッチして鳴り出すというラジオを設置したばかり。
「鳴ってる鳴ってる!」
本当に鳴るんだ・・・
長男も出てきて、「なんだこれ!」
先週、夫が
「なんでこんなの買ったんだ。相談してくれれば反対したのに」
だ・か・ら、相談しなかったんじゃないか。もう、買っちゃった! 設置して。
このラジオ、ずっと品薄で、手に入りそうもなかったのが、やっと生協で出たんだから。
機械があれば、設置するだろう夫の性格を見越して買った。
二階の階段手すりの上に、鎮座したのは三日前。これなら、家中から聞こえる。
昨日は、防災用品が半額で売られていた。
本当は、一年くらいしたころが、大きいのがまた来るんだよ。
手でぐるぐる巻いて携帯も充電できるライトを1050円で買った。
車に入れておこうと思って。
三男が、欲しそうにしている。学校に持っていくバックパックに入れておきたいらしい。
「みんなから、スターになれんじゃん?」
ばかだね、普段しょっちゅう、携帯の充電に使われて、すぐ壊れて、いざというとき役に立たないよ。
能ある鷹は爪を隠す、だよ。(ちょっと意味違うけど)
そんなのより、予備の電池を用意しておく方がいい、と夫。
でも、液だれした電池を想像してしまう。
「緊急地震速報なんか、聞かなくたってよくね?」と次男。
なんでよ。
「携帯に来る」
私のには来ないよ。それにいつも携帯にらめっこしているわけじゃないでしょ。
寝てるときに大きいのが来たら、どうする?
「寝てるときに来たら・・・あきらめる」
何事も、簡単にあきらめる奴なのだ。
去年のような地震や、それ以上のが来たら・・・家族での決めごと。
まず、自分で判断する。
もう、みんな大きいんだからね。
夫は、五日市街道を歩いて、三男は自転車で、自力で帰ることになっている。
三男は都立高校だから(避難所になり)そのままいたほうが、食べ物もあるし、役に立てるかも。
慌てて帰ってこないでね。
長男と次男も、究極、家に帰ることを目標に、無理しないこと。
車で迎えに行くことはしないことに決めた。交通機関が復旧するのを待つか、歩くか。
非常時、国道16号より都内側には入れないことになっていたことに、この間気がついたのだ。
家にいさえすれば、なんとかなる。食べ物も、庭もある。ねえ、ティム。
ガソリンも、半分になったら補充するようにしている。
でも・・・地震より、大雨や土砂崩れのほうが、こわいか、ここは。
想定外の集中豪雨とか・・・想像するのやだな。
やはり、用意なんかできんね。
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気が重かった。この日程で、やっておかなければ、という義務感で重たい荷物を引きずるようにして、
今日は、すごした。
お風呂と洗面所の排水溝がつまり気味で、夫が、直してくれている。
2時46分には、サイレンが鳴った。私は、洗面所の床を拭いていた。
なんだか、働いている方が気が楽なような気がして。自分が何もしていないのが申し訳なくて。
時間が迫り、合同練習の会場へでかけた。息子たちは間に合わず、後から来るように言い残し。
どうしようかな、今日の練習・・・・参加人数も少ないし・・・
そんな思いだったが、さっそく、たぬきの犬が他の犬をやっつけるシーンをやり始めた。
暴れるのが好きな子たちが、もう、暴れるわ暴れるわ、危なくてしょうがないのを、
「そんなのじゃだめだ。タイミングを合わせて、本物より本物らしくみせるには・・・!」
いつのまにか、私も暴れ出す。
バック転やりすぎで、頭がふらふらになったKaが、「もうだめだ~」と言っている。
身体はよく動くが、動きすぎて人と調子を合わせられないMoが、Takeに怒られている。
事前活動帰りで、「もう疲れた」と言っていたKiが、
「先生、ここのナレーション代わってほしい。動く方になりたい!」
(あとからお母さんに聞くと今日はストレスいっぱいだったはずの)N子がげらげら笑って
「アタシが代わる!ナレーション、増えてもいいよ」
たぬきのKeは、何度もセリフ言わされ、もう、おぼえちゃったね。
けんかのところがざっくりできあがってきた。
休憩のあと、はじめから通してみる。
たぬきの軽やかな音楽のところ、コミカルな動きを勝手にやってみて、と声をかけて置いたら、
ま~、笑える。たぬきは、やっぱり理屈じゃないねえ。
水曜日の小学生の意見をきき、木曜日に中学生が考えた表現をつぎからつぎにみんなでやってみて、
大貨物機が成田(発刊当時は羽田)を離陸してモントリオールに着陸、
中規模の飛行機がフロビッシャー湾へ、さらに小さい飛行機が旋回する・・・
冬はスキーで(何機もの小型機が滑っている)夏はフロートで(これまた何機もサーフィン)
ひょんなところで、Kenちゃんがジョギングしていて、それがまた関係ないのにぴったり。
なんで、こんなに合うの?(確かに、意味ないんだけどね)
犬のけんかのシーンまでの前半おわって、今日の練習は終わり。
「よーし、じゃあ、あとは、細かいところ詰めていこう。」中2のTakeの言葉かけがいい。
ロビーでおやつをいただきながら、興奮冷めやらぬやつらは、チョコ霰を放り投げては口で受け、
落としたやつも拾って食べている。きたないよ!
N子ちゃんの兄、OBのTくんが迎えに来てくれて、懐かしさにいちだんと盛り上がる。
ありがとう、みんな。
フロビッシャー湾って、風呂びっしゃー?・・・お風呂場の排水溝もやっと流れがよくなり、
つまりが取れるって、こういう気分。
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大雪だった~・・・どんどん降ってくるので、午前中のプレイルームは、中止。
私が行ってあげてもいいかな、と、ちょっと思ったけど、
お隣の方が、車をだそうとして我が家の車に超接近したまま立ち往生し断念。
カギを預かってしまった・・・
ど、どうすんの・・・? 雪かきして、お隣の車を動かさなければ、私も出られない。
まあ、公道じゃなくてよかったね。
ティムは、ひさしのビニールが落ちて、そんな恐ろしいところにいられないと、
雪の中に座っていたらしく、びっしょり。
どうせ、デッキも濡れているし、もう、家の中に入れよう。
ネットも繋がりにくかったのか、午後になって午前中のメールもどどっとやってきた。
夕方のラボは・・・と思っていたが、あちこち通行止めになったので、断念。
車で送ってもらって来る子ばかりなのだ。
私自身、自宅のまわりが通行止めになってしまい、足止め状態。
公民館に「今日は中止にします」と電話したら、「雪ですからねー、振り替えにしてあげますよ」
ありがたい。
近所のラボっ子には、おばあちゃんに
「退屈しているようなら自宅の方に歩いて来るように言って下さい」と伝言を頼んだ。
まあ、この雪だもの、遊びに忙しいだろう。
そう思って、息子たちと自宅の雪かきをしていた。今、やっておかないと、凍結してしまう!!
すると、KaとKeが、傘をさしてやってきた。
「雪かきしてんの?俺たちもやりてー!」
はりきって働きだした。
もう中に入ってー、と言っても、「やだ!もっとやる」
ずっと家の中にいたティムを次男が散歩に連れて行くのにもついて行ってしまった。
ま、たぬきの極北気分を味わって。
1時間半もやり、やっと入ってきたので、濡れたものを拭いたりしておやつを食べさせる。
靴下が濡れたので、古靴下の山の中から選んで履いていった。
(古靴下は、台所の油汚れやトイレの掃除に使い捨て雑巾として、役に立つ)
普段のラボより楽しかったと言っていますと、あとでお母さんからメールがきた。
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わかものフェスティバルの発表を見に行った。全国のテーマ活動好きな大学生たちが、
それぞれの支部で練り上げたテーマ活動を見せてくれる。
ラボライブラリーもあり、オリジナル作品もあり・・・
ラボライブラリーだとこちらも熟練?しているので、大学生だからというハードルの高さもあり、
どうしても評価がきびしくなる。
だが、こちらも想像力をはたらかせてテーマ活動を見るという環境設定もできている。
オリジナル作品の場合は、初めて見る作品が、言葉として、表現として、伝わってこなければならず、
共感も得られにくい。
さて、この日の発表は、ラボライブラリーの作品に関しては、表現もすばらしく、完成度の高いものだった。
だが、やはり、ラボのテーマ活動の特性(全年齢楽しめるという)を考えてしまい、
小さな子どもの表現の発露には適わない、という思いも抱いた。
ライブラリー以外の作品では、一般の舞台としてみてもなかなかのものだった。
ただ、一般のように衣装や舞台設営の演出がなされないので、わかりにくい面もどうしてもある。
北関東のシェイクスピアは、とてもすばらしかったが、登場人物の見分けがつかないため、わかりにくかった。
コメディ部分はさすが、表現力あるなあと思ったが、それだけで終わりたくなかっただろう。
「テーマ活動にする」ための同じ白Tシャツ・ジーンズが、表現のじゃまをしたとも言える。
千葉支部のトルストイは、感動的だった。人数に制限があるため、背景などの描きこみは捨て、
人物の表現に的を絞ったのがよかった。
逆に、人物の表現がすばらしかったため、その人物が別の役(ナレーションなど)になるときに、
こちらの気持ちが切り替えられなかった。
東京支部のオスカー・ワイルドは、人数を活かして、背景もよくぞここまでと思う念の入れよう。
テーマも素晴らしいと思い、彼らの年齢や境遇にもふさわしいと感じた。
幸福な王子のつばめと王子の交流を思いながら、自己犠牲や報われない思いについて、
またそれ自体のうつくしさについて、考えている自分がいた。
考えさせられたのは、大学生が表現したいテーマについて、その表現方法について、だった。
ことばとものがたりと交流のラボが、原点にしているのは、何もない環境でもできるテーマ活動だ。
けれど、そこからどのように遊んでも、実験してもいいのが、ラボじゃないか、と思う。
テーマ活動だって、そのような土壌から生まれ出でてきたのだから。
すばらしい四国支部の一人テーマ活動の「鮭」を見ながら、
ニコルさんが二十年くらい前におこなった映像と音楽と語りのステージを思い浮かべた。
あれから、映像技術も音響技術ももっと発達し、プロでなくてもその技術に手が伸ばせる現代、
大学生たちの表現として、人体以外の発表も見てみたいと、四万十の鮭の遡上を思い浮かべた。
テーマ活動を見る上で、こちらも想像力を働かせてみることは重要だ。
たとえば、少ない人数でやっているのに、背景まで見えてしまう!
という発表に出会うこともあり、感動する。
そのことばや表現が、こちらの想像力をどんどん引き出してしまう発表があるのだ。
だが、多くは、表現の限界をみせられる発表にも出会う。
頑張っているな、とは思うけれど。
たとえ人数がいても、単調で奥行きの乏しい発表になる。
ラボライブラリーには、いい作品がたくさんあり、発表者のことばも表現もまあまあだったが、
大学生として表現するなら、もっと踏み込んでほしいとも思った。
あるいは、おとなとして、取り組みたい作品として、どうなのか・・・
見応えのある、すばらしいわかものの発表に、いろいろと考える材料をもらって帰った。
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昨日、お引っ越ししていったラボっ子(小6)から、電話が来た。お別れ会で、英語劇をやるそうで、
自分たちでお話を作り、英訳を引き受けてしまったのだそう・・・
それで、助けてほしいという。
はじめ、お姉ちゃん(中3)のほうと勘違いした。
まず、自分で英訳してご覧。できたらファクスして。見てあげるから。
「はい、わかりました」
・・・・・・
「これから、おくりまーす」
え?ちょっとまって、Yzちゃんじゃなくて、Ikちゃんなの?
てっきりYzだと思ったので、軽く受けていた。
送られてきたファクスを見ると・・・・創作物語を苦労して英訳しているらしいのがわかる。
でも、けっこう、いいじゃない? ほんとうに自分でやったの?
「え~?そうですかあ?うれしいでーす。」
お母さんも手伝ったそうだが、ラボライブラリーの雰囲気がでていたり、
なんとかかんとか、がんばっているようすがわかる。
Ikのことばを尊重しながら、小学生がいいやすい言葉を探しながら、お助けする。
いつまでに必要なのかな?
「明日、一応、ごうどうれんしゅう・・・・」
え~っっ!
急いで、作って、プリントアウトしてファクスで送る。(Ikは、もう寝ているらしいが)
今日、また電話が来た。
「続きを作ったので、お願いします。ファクスは明日でいいです。」
登場人物は、アリスとピーターパン・・・このふたりが出会って、かぶを抜こうとする。
それから今日から魔女とミニーとシンデレラと王子様が出てきた。
まだまだかぶは抜けません。
いつまで続くのかな・・・・?
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ラボの絵本では、好きな絵本がいくつかある。いろいろなテイストの絵があり、一番は決めにくい。
抽象画というものに身近に接したのも、ラボの絵本。
ピーター・パンと初めてであったときの衝撃は、いわくいいがたい。
その作者、高松次郎氏が、当時、結団式で、あるパーティのテーマ活動発表を見て、
タオルハンカチをぞうきんのようにして流れる涙をぬぐいながら感動していたという話には、
私たちがやっているテーマ活動も芸術になりうるのだと感動した。
そこまでラボのテーマ活動は、成長したんだと感じた。
はじめは、英語ロールプレイ、ペープサート、劇ごっこ・・・それが人体表現まで成長したときだった。
ことばとものがたりと交流で育つラボっ子たち。ことばを極めていくと表現が芸術になるなんて。
そのためのライブラリー制作。
ハイレッドセンター(高松、赤瀬川、中西の三氏)を存分につかった絵本なんて、すごすぎる。
国生みの絵本がわかりにくいからと、ほかの日本神話の絵もチラ見で使ったりはするが、
もし、ラボの国生み絵本がリニューアルされたら、暴動がおこるだろう。
他の絵本もすきだ。
リニューアル前のはだかの王様の井上氏。
井上氏は、ジャックと豆の木やゴロヒゲシリーズも描いている。
「なんなの、このいいかげんな絵?」最初はみんな結構そう思った。
でも、大きくなるにしたがって、好きでたまらなくなってくる絵だった。
高学年や大人の英語活動を意識して作られたライブラリー。
この絵や、物語を論じている先輩たちにあこがれを感じ、自分も好きになる時がやってきた!
この物語をやるということは、勲章だった。
登場人物の声や体型や・・・すべてあの絵にぴったりだった。多言語でも。
ちょっとハイな感じのする野村万作の声があの王様の絵にぴったり。
で、今度は、久米明のユーモラスでかろやかだが落ち着いた声が、
ジャックと豆の木やゴロヒゲシリーズのふわっとした絵とマッチしていた。
パーティTシャツにはだかの王様の絵を描いている例もよく見かけたし、うちもそうだったし、
そう、周年行事やラボっ子の成長の節目に、はだかの王様やジャックと豆の木を持ってくる、
そういうライブラリーだった。
梶山俊夫氏の3びきの子ブタや、猫の王、くるりんぼうずの黒々とした絵は、
これも久米明やビックリーさん他の声にぴったりだった。
え?もしかして、慣れ親しんでいるからのひいき目だろうか?
いやいや、あの三日月のような子ブタたち、黒猫の迫力、くるりんぼうずは焼きたての生地が
伝わってくるような絵で、こんな絵、見たことない!!と、大好きだった。
(後にアメリカなどで本物の子ブタを見たとき、ライブラリーの絵そのもの!だと思った。)
登場人物の絵の周りには、これまた意味不明の魚?とか、図柄があって、
ふしぎな世界のお約束、と言われているようだった。
今思うと、「これはフェアリーテールズだよ」と絵が囲い込んでいたのかしら。
ことばにすると、「むかしむかし」や「いきがぽーんとさけた」みたいな、
お話と現実の境目だったのかしら。
猫の王は、すがたり発表で影絵にしたこともあったなあ。
白黒の世界を光と陰にしたら、バーチャル世代も釘付けだった。
梶山氏は、「TANUKI」も描いている。
この作品との出会いで、墨絵がすてきだ!と思うラボっ子や、
パーティでの「墨絵に挑戦」なんていう機会も生まれた。
3びきの子ブタやたぬきの絵が、他の絵になるなら、ラボやめる。
それから、「てじなしとこねこ」・・・
・・・考えてみると、はじめに子どもたちが「ちょっとこわい」と感じる絵本たちだ。
谷川雁さんの「夜をこどもたちに」という話がある。
ライブラリー制作について、向日性のある作品を選んでいく中で、
そのために慎重に「夜」を子どもたちに与えたいというものだった。
(物語は夜、語られる。明るい物語群の中に、効果的に現れる夜の存在。)
どれも、夜を感じる物語であり、絵であったんだなあ・・・。
はじめ「こわい」と思った絵本が、年齢を重ね、あるいは物語力がついてくるにしたがって、
だんだん好きになってくる。
小さい子への読み聞かせに向かない絵、なんて、思わないでほしい。
耕せば、育つ。よくかんで、味わってほしい。
こういう絵があるから、明るいビビッドな絵の魅力も引き立つ。
今日は、運転しながら「日時計」を聞いていて、不覚にも落涙してしまった。
中高生の頃からすきなライブラリーだったけど、
息子が高校生の時に「これ、いいよね」と言ったときは、笑ってしまった。
「わかるの?」って。
私も、人生の先達に比べたら、まだまだ洟垂れ?なんだろうなあ、未熟者。
でも、年をとっても、ずっと感じていられる物語って、あるんだよね。
この絵も井上氏。老人のカーディガンが、なんともいえず、いいの。
ラボテープの English Fairy Tales の本は、挿絵があって、それがまたぜーたくなの。
英語のみで聞く、ラボの高等教育をみとおした作品。
他にも、英語のみのライブラリーには、英文学の珠玉集があった。けっして子ども向きではないがね。
ラボって、どの年代がやるものなんだろう。
乳幼児にほしい作品、小学生、中高生・・・ときて、
おとなの物もほしいよなあ。
ちょっと、むずかしすぎるか・・・
高くてけわしい谷川岳。永遠に眺めつつ・・・。
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I dreamed a dream last night. It was a strange one.... 時々、変な夢を見る。
朝方、よく見るのは、トイレの夢。なかなか、トイレにいけない夢である。
やっとたどりついたり、順番が来ると、そのトイレはものすごく高い台の上だったり、
お風呂のように大きかったり、人が周りを歩いていたり、
どうしても用が足せないことになっている。
その日のは、同じ地区研のOk野さんのご主人がやっている整体?整形外科?のトイレ。
なぜか、そういう設定。実際にはOk野さんのご主人は、医者でもなく、医院も経営していない。
ま、どういうわけか、そういう設定なので、そこには、地区研メンバーが勢揃いしている。
私はトイレを探している。
大きな医院で、あちこちに診療室があり、トイレもたくさんあるのだが、なかなか、入れない。
H田Tの割り込みは阻止したが、H井Tは・・・しかたないか・・・
政治家?お役人?みたいな人もお付きの人をたくさん従えて現れ、トイレに入ろうとするので、
「みんな、並んでるんですよ、見てご覧なさい!」とやりこめる。
で、やっと、私の番が来て、入ったら、身動き取れないほど狭い。
ステンレス製の便座がドアにかけてあり、それをとりはずしてトイレの上に置いて使う。
でも、ドアを閉めたら、向き直れないほど狭い。
むぎゅう~と無理矢理向き直っても、今度は、手も動かせない。
バッグもしょったまま服も脱げない。
ああ、これは、よく見る不可能なトイレの夢だ。
起きて、本物のトイレに行こう。
ああ、すっきり。
さっそく夫に話す。
ね、こんな夢、みたことない?
「ありません、そんなお下品な夢」 ・・・一刀両断。
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しばらく「おじゃまラボ」(訪問)だったプレイルームを久しぶりに我が家で。
Koちゃんがやってくると、ティムはちゃんと小さくなって、木戸から覗いて待っている。
2歳児からしたら、ティムは巨大。やっぱり、ちょっとこわい。
NRリサイタル、どうだった?夜の時間にありがとうねえ。
「威風堂々ヨーク公、気に入っちゃって、うちでずっと行ったり来たりやってました。」
みんなもKoちゃんがきてくれて嬉しかったんだよ。
小6のKiちゃんが「初めて抱っこさせてもらえた!」と喜んでいたし。
持ち寄りしてくれたブラウニーも大人気で、私の三男も「ぜひ、またお願いします」って。
振り返りでみんながコメントを書いてくれたものをお母さんにお見せする。
Koちゃんの作品と発表にもちゃんとコメントを書いてくれているから。
ソングバードをすこしやって、さっそくガンピーさんボックスをみつけて、やりたがる。
ガンピーさんを一通り楽しむと、
今度は、はらぺこあおむしのビッグブックをみつけて、やろうという。
ちょうちょになって飛んで(走り回って)いるときに、たたみですべってすってんころりん。
泣きやむように、すこしNRをやって、ティータイムに。
お帰りに、靴を履いたら、ティムのクッキーを手渡す。
ティムは小さくなって待っている。
Koちゃんは、上手にティムの口にクッキーを食べさせることができた。
今週は、忙しかったし、クールスコホロを4回やった。
「ガンピーさん」でうさぎがぴょんぴょんはね回ったり、ぶたがうろちょろしたりしたしねえ。
うとうと昼寝していると、ティムがいつもより盛大に吠えて教えてくれた。「生協だよワッフ」
ポッサムキムチが来たので、さっそくおやつタイム。
注文するときは、高いので少し迷ったが、おいし~! 手が止まらない。
そういえば、Koちゃんのお母さんが佐賀の塩メロン(メロンのドライフルーツ)を下さった。
これも止まらない。
今まで寒くて食べられなかった柑橘類にも手を出す。(おやつ食べ過ぎ?)
小雪が舞ったりして、まだまだ寒いけれど、確実にお日様は春にむかっているようだ。
昨日、999を引っ張り出してきて、ラボテープを聞いた。
ラボ機は、けっこう音も大きいんだな。聞こえやすいというか。
掃除・片付けをしながら、「15分でもどす」につきあい、何チャンネルも続けて聞く。
なかなか、おつなもんです。
昔は、こうやって、ラボテープをペースメーカーにして、
この15分でこれをして、次の15分であれをしようなんて動いていたね。
それにやっぱり、音がいいと思う。野太い音がしっかり耳に届いてくる。
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ラボセンターで行われた猪熊葉子氏の講演会に行ってきた。昔、教養でとったことがあるだけで、
ラボの理事であることからまたお話を聞くチャンスを待っていた。
やっと、そのチャンスが巡ってきた。
トールキンやC.S.ルイスの作品、児童文学に対する深い造詣と思いをきかせていただく
大変素晴らしい機会となった。
児童文学は、なぜ、大切なのか・・・ためになるからということで集めていく知識とは違う。
でも、やっぱり、子どもの頃の本読みとその作品が、大人になってからの自分を助けてくれると思う。
先生曰く、物語は、伝説や歴史や他の物語や詩を土台としているとのこと。
本当にそうだと思った。
そしてそれを描いているのが言葉だとも。
そう、絵や、音楽よりも、物語のことば。
昔、ホームステイに行ったとき、なんとか英語を話そうとして、
ライブラリーのことばをひっぱり出しては使い、引っ張り出しては使い、していたら、
他のラボっ子たちが大受け。
ホストファミリーや他のアメリカ人たちに問われると、
みんな、そのライブラリーを思い出して笑っているのだと答えた。
すると、ホストマムが、
「Norikoはそこらのアメリカ人の子よりよっぽど気の利いた高等な言葉を使う」
と言いだし、みんなも私も驚いてしまった。
物語に根拠のあることばは、ふかみがある。
大人としてアメリカに住んでいたときも、言葉だけでは伝えきれないかな、と思うとき
よく物語を引用したり、その物語の状況や精神を共通の足がかりにして、話し合った。
幼稚園や、小学校の先生たちには、ボランティアでよく使ってもらったが、
どうして信頼してくれるのだろうかとある日聞いてみると、
「あなたは、物語がわかっていて、こどもに本を読んでいる親で、
私たち教師が求めている教育的見通しを理解しているから」と言われた。
これも、物語のおかげ。
そういえば、長男も、アメリカの小学校で苦労していたとき、
ギリシャ神話を知っていたり、日本神話との比較をして、
物事を考えることができるということが、初めて先生にわかってもらえた。
物語のやくわりは大きい。
成長していく息子たちとの会話も、物語をふまえて、精神的な内容を暗示することができる。
こんなふうに前向きに考えることができるようになったのも、Ka太が見せてくれた成長のおかげ。
私のやっていることは、無駄でも、まちがいでもなかったと、思わせてくれた。
(あの子に救われるとは、夢にも思わなかったな)
夕方、その小学生ラボでは、NRの振り返りをして、クールスコホロをした。
一人ずつの作品と発表によせて、それぞれが数行ずつコメントを書いた。
それから、「たぬき」のお話たどりをした。
たぬきは、白と黒の、筆遣いのいい絵だと思う。
みんな、げらげら笑いながら、絵の表情をたのしんでいた。
はだかの王様や、ジャックと豆の木もいい絵だったのになあ。
大きくなるにしたがって、好きになる絵だったのに。
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