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オープン・シャッテン |
05月15日 (火) |
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ハオくんが、行ってしまった。中国に帰ったのだ。北京の大学を卒業して、外交の仕事につく。
我が家にホームステイしたのは16歳の冬。あれから何年?すてきな青年になっていた。
中国に帰国した後でも、メールもできるし、また数年後には日本に来るそうだ。
それでも、いよいよ出国する、同じ国にいないのだと思うと、寂しかった。
最後にもう一目会いたかったが、実現せず、バスに乗っているころメールしてみた。
本当は、お土産も渡したかったが、きっと荷物が多いだろうなと思って、遠慮したのだった。
ああ、せめて、バスの中で食べるおにぎりとか、弁当を作って持たせればよかったなあ、
などと、後になってから思った。
メールにおにぎりの絵文字を入れて送ったが、気持ちは通じたかな?
約束どおり、成田から電話してくれた。
「いま、手続き終わったよ。たいへんだった~」
チェックインラゲージが、重量オーバーで超過料金とられそうになり、慌ててバッグ?を買いに走り、
いくらか取り出して手荷物にしたらしい。
もお~、大丈夫だとか言ってたのに・・・。
「留学生ビザだから、荷物も二つまでOK」なんてかっこいいこと言ってたのに。
きっと、中国バッグ(ビニールの、百円ショップにあるような)買って入れていったんだよね?
たくさんの思い出が詰まっているんだろう。
「お母さん、ひとり?」
うん、みんないないよ。あ、ティムがいる、ここで水飲んでるよ。
「聞こえる!水飲んでる音」
ハオくんが来るときも、帰るときも、家が浸水していて、ごめんね。
「そんな事言うなよ。お母さん。それもオレにとっては普通のことだよ、家族なんだから」
そうだね。またおいでよ。家族なんだからね。待ってるからね。
「うん、また来る。絶対来るよ」
ウオー・シー・チェン・ハオ・ダ・リューベン・マーマ
練習して言えるようになった「私は、チェン・ハオの日本の母です」をつぶやいてみる。
ハオくんが雲の上の人になったであろう頃、キディのGちゃんがやってきた。
そろそろ「だるまちゃん」なんかいいなあ、そう思って、ソングバードのあと、
厚紙で作っただるまちゃんの傘(開いている傘とつぼんでいる傘)を見せる。
(なんて言うかなあ?だるまちゃんやろうっていうかなあ。)
「オープン、シャッテン?」
え?
傘、とか、そういった普通の反応を予想していた私は、度肝を抜かれた。
Open, Shut them 傘が、開いてる奴とつぼんでる奴というわけだ、なんという・・・
どこかで、心に刻んでいるんだね。
ああ、びっくり。
Gちゃんと、弟のShちゃんは、ティムにクッキーをあげて帰っていった。
ティム、ご苦労。
ティムも我が家も、いつもオープンだよ。
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Re:オープン・シャッテン(05月15日)
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ぽちこさん (2012年05月16日 09時46分)
ハオ君の日記、せつないな。
今、AUSインターンの受け入れをちょうどしているから
余計、せつなくなっちゃった。
あなたは、立派な日本の母だ。
日曜日、Happy Mother’s Dayとにこにこ朝、起きてきたトビー君。
実の息子からは、なんもないぞ。
このタイトルのオチもおもしろい。
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