|
 |
 |
 |
 |
[一覧] << 前の日記 |
次の日記 >>
|
自然は厳しい |
05月07日 (月) |
|
大変な竜巻被害のニュースを見て、暗澹たる気持ち。日本でも結構頻度があるらしいし。気の毒に。
竜巻といえば、アメリカが有名だが、テキサスに引っ越したばかりの頃、トルネードがやってきた。
我が家は、トルネード初心者で、のんびりしていた。
テレビの角に、隣の州オクラホマのトルネードの情報がちらちら出ていたが、
テキサスだし・・・と思って、見てもいなかった。
突然、近所の人が飛び込んできた。髪を振り乱し、ものすごい形相である。
「あんたたち、大丈夫?!」(もちろん英語で)
日本から引っ越してきたばかりということで、さぞ、心配しているだろうと見に来てくれたのだ。
「なに、のんびりしてんのよ!!トルネードが来るのよ!!」
え? オクラホマでしょう?
「トルネードウオッチが、アラームに変わったのを、見ていないの?!」
トルネードウオッチ? アラーム?なにそれ・・・?
もう、超ド初心者なのをあきれながら、ご近所さんは
こういうときはテレビをつけること、ウオッチ(黄色)がアラーム(赤)に変わったら、
地下室に逃げろと教えてくれた。
地下室・・・ないんですけど。
それなら、家の真ん中の窓のない部屋かクローゼットに入りなさい!
テキサスの建物には窓がないビルがある。
窓のない(小さい)(少ない)背の低いビルが地にへばりつくように建っている。
変な建物だなあと思っていたが、その地に適した建物といえよう。
暑さの為もあるが、トルネードで持っていかれないようにするためだという。
窓や開口部があるとそこから風が入って、飛ばされてしまうのだ。
たしかに・・・
以来、隣の州でも気象状況が危険そうなときは、テレビをつけることを学んだ。
来るときは来る。急に来る。
車で走っているときにこぶし大の雹が降ってきて、車がぼこぼこになったという人もいた。
夫は、駐車場の車まで数歩なのに激雨に降られ、
背広から下着までずくずくに濡れて帰宅したことがある。傘は一発でこわれ・・・。
バケツひっくり返した?そんなんじゃないよ、滝壺に落ちたような。
テキサスの自然は厳しい。いや、どこでも、自然は厳しい、というべきだ。
アイオワにホームステイしていたとき、
竜巻の被害にあってみんな持って行かれたという4-Hの職員の話を聞いた。
どこかに研修で出かけている時だったそうで、我が家の方に竜巻と聞き、慌てて帰ると、
家も養豚場もすべてなくなって、さら地になっていた。
息子が家にいたはず!と、絶望しかかったそうだが、
当の息子は、なんと地下室でシャワーを浴びていて、突然青空が見えたんだそうな。
その時の新聞記事の写真を見せてもらった。
飛ばされてしまった家、家財、養豚場は、保険が下りたそうで、息子が生きていて本当によかった。
三男が、竜巻の被害をニュースで見ながら、
「ここら辺って、地下室ないの?」
ないよ。日本の普通の家には、地下室なんかないのが普通。
「あきる野市で地下室持ってる人って、ないのかな」
ないんじゃない?
うちだけが困ってるの。水入っちゃって。とほほ。
ポンプ2台、風呂水ポンプも稼働させ、やっと水たまりくらいになり、雑巾で絞っては捨て・・
扇風機も2台フル稼働。
それでもまだ、水は湧いてくる。
竜巻より、まだずっとまし。みんな無事だし。
これを機に、断捨離せねば・・・と思う私と長男だが、
夫は、ウオーリーのごとし。
なんでもかんでもため込んで、使える部材をリサイクル、リユースしようとする人である。
内緒で、大きいゴミ袋買ってきてと、長男に言いつけた。
夫がゴミを出した後に、出せばばれないから。
|
|
|
<< 前の日記 |
次の日記 >>
|
|
|
|