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高校生表現活動発表 11月03日 (木)
東京支部の高校生表現活動グループによるテーマ活動発表。この活動は高校生の有志により、自主運営されるが、ラボの大人も呼応して、見守る。
つまり、支部の国内交流の事務局及びテューターが対応する、責任ある運営となる。
回数は5回、人数やルールなど、今までのグループの活動をとおして培われてきたものを踏襲し、
同じようにつまづき、逡巡し、乗り越えていきながら、同年代のテーマ活動の深みに出会う会だ。

今年のテーマは、「三人のおろかもの」だった。
ついに発表の時を迎え、所属テューターとラボっ子、友人、先輩たちが見に来てくれた。
なによりありがたいのは、保護者の皆さんが見に来てくれたこと。
ラボだからということで信頼してもらっているんだろうなあ。それに応える発表にしたい。

始まりは硬かった。
ほのぼの感がないよ・・・と指摘もしていた前半だった。
一生懸命な彼らを見守る観客も、祈るような表情で、硬い。
笑いって、むずかしいね。
お客さんに笑ってもらいたいとの目標を掲げていた活動だったが。
それでも笑いの場面を重ねるにつれ、
一生懸命さが滑稽さにつながるというこの物語のおもしろさが出てきたように思う。

(私も、音楽CDを間違わないよう、結構、怖い顔してたかも)
「先生、音楽CDお願いします」と言われたとき、
え?私に頼んでくれるの?信頼してくれたのかなと、うれしくなった。
仲間になれたのかな?
対応は結構、真剣勝負だったからね。
真剣につきあったから、認めてくれたのかな、お互い様か。

三人のおろかもの・・・おもしろいお話だが、世の中の真実を物語っていると思うよ。
若旦那は、それまであちこちを旅して人生修行をしてきたつもりだったろうが、
見る目が違うと、見える物も違うんだろうね。
「・・幸せに暮らさなかったとしても・・・・」と言うナレーションで終わるが、
まあ、結構、幸せに暮らしたんじゃないのかな。けんかしたり、悲しんだり、苦しんだりしても、
ま、おおざっぱにいえば、平凡でも幸せだったと、思うんじゃないかな。
自分だけは違うと思ったとしても、人は人の中にいないと生きられない。
それに気がついて帰っていった若旦那は、賢人なのかもしれない。



生きていると、いやになることはたくさんある。
時に疲れ果て、孤高にあこがれ、空高く飛ぶ鷹のように生きようとしてみても、
平凡なる人間に過ぎないので、
やはり、麓の村に帰って行くことになる。


やったー、がんばったぞーと充実感いっぱいの、
あるいは、反省もしているかもしれない高校生たちよ、
人生のいろいろな場面で、この物語を思い出すだろう。
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