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ギャングエイジたちの国生み |
03月04日 (金) |
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「国生み、聞いてきたよ~!」「オレも~」「おれ、ゼロ回!」「ぎゃははははっ!」
「がらんどうがなかった。」「大地は、もうあった」「がらんどうがあったけれど、真ん中はなかった」
いつでもどこでも脱線するのが楽しい奴らである。
こんな奴らを物語に引き込むには、まず、あんたのナレーション、ここだよ、という。
けっこう、実力はあるんだよね。ラボ歴もあるし。
希望を聞いて調整したナレーション表を見せ、どうしてそこに決まったかを説明するが、
みんなまんざらでもなさそうで、大騒ぎしながらも受け入れている。
国生みだもの、どこでもクライマックス、見せ場で、重要なナレーション。
その子の成長と挑戦を見込んでの役割だということも、ちゃんと伝わっているんだよね。
ここのナレーションね、いつもより大きい声で、どっしりやってくれる?ん?どう、やれる?
「うん、やる」
ここのナレーションだけどね、すごい場面なの。Kaにぜひ、やってもらいたいって。
「わかった!」
Itsに頼みたいんだけどね、まずはここのナレーションをしっかりやってもらうんだけど、
次がGちゃんなの。もし、Gちゃんがゴキゲンが悪かったり、具合が悪かったりしたら、
Itsにやってもらいたいのね。どう?一緒にやってくれる?
「うん。大丈夫。Gちゃんがやる気出してくれたら、オレ、楽勝!」
じゃあ、今日は自分のナレーションの日本語だけ、おはなし日記に書いておこう。
それで、来週までに、1.CDを聞く。2.本のコピーを各自用意する。3.音楽の場所に印を付ける。
少しCDにあわせて動いた後、
物語の内容について話し合おうとすると「知らね~!」といってすぐふざけ出す奴らである。
それでもていねいに話しているうち、
「ねえ、先生、宇宙ってどうやってできたか、知ってるの?」
うん、知ってるよ。
「ええっ!? 教えて!」「・・・それはガスとかゴミとか・・・」「ゴミなわけないだろ!」
ううん、実はね、そうなんだよ。
「ええっ?」
ゴミなんかがあったって、つまんないでしょ。何にもないと同じだよね。
宇宙の最初はね、みんながほしいと思うようなものは、何にもなかったんだよ。
ガスとかチリとか、そんなものがただ漂っていた。
でもあるパワーが・・・・そうするとその力を中心に・・・
「あ、真ん中はあった、だ!」そうそう。そうするとそのガスやチリが動き出して、ぶつかったり、
爆発したり、はねとばされたり、かたまったり、まとまったり、ちらばったり・・・
そうするうちに性質の同じものがまとまりをもったり、分かれたりしていく・・・
重いもの、軽いもの、さらさらしたもの、ねばっこいもの・・・
「国生みと一緒だ!」「太陽系?」
よく知ってるね。太陽系は、太陽をまんなかにしてね・・・
「島はどうやってできたの?」「火山の爆発!」「はじめは一つの大陸だったんでしょ」
「隕石が・・・」「人間はどうやってできたの?」人間はもうちょっと待ってね。
まず太陽が・・・・(と、ひとしきり太陽系について話が弾む。)
そうして、地球は、はじめ何もなかったんだけど、さっきItsが言ってたように隕石がね、
地球にぶつかったときに、持ってた鉄、金、銀など鉱物資源の成分をくれたんだよ。
「え?金銀銅鉄の神、おれのナレーション~!」
島は、さっき、火山の爆発っていったよね。海底火山の爆発って知ってる?
マグマが噴火して、ぼたぼた落ちて固まって、はじめはよう岩だったんだけど、水や雨がきて、
長い間にそこに土や草が生えるようになってね。
「岩だけじゃまずい、土と砂がいる。」「雨がふるんだよね」「国生みと一緒だよね」
大陸がはじめは一つだったのに、分かれていったって言ってたよね。
じゃあ、姫島とかが流れてくるのもわかるなあ。「おお~!」
「先生!今何時?」うわ、もうおやつにしなきゃ。「わーい!」
まず、みんなにカップを持たせてティーポットを歌わせてお茶をつぐ。
あっという間に飲みほし、「May I have some more?」 の連呼。今日はのどが渇いたね。
よし、自分のナレーション、日本語でいいから言って、サブレあげるから。
「オレ!オレ!オレの番。ええ~っと・・・・」だめ、次の人。「はい!はい!」
ココナッツサブレ目当てに、血眼になってナレーションを言い出す。
一行ずつだよ。次の人! 思い出せない奴が、本を見ようとする。
Hey! No cheating! 「えへへへ~」
なかなか言えない子のナレーションを横取りして言い、サブレを取る非情な闘いもあるが、
なかなか一行目が思い出せない小2のKeには、みんな温情をかけてヒントをあげながら待つ。
そうやって、大騒ぎして帰って行った。
来週までに、もうちょっと聞いて、考えてきてね~。
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