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漢詩 |
02月09日 (水) |
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新漢詩紀行という番組がある。5分間のミニ番組ながら、中国の風景をみながら鑑賞できる。
タイトルバックの、王子江の水墨画を描いていく様子から、もうすごくいい。
中高生の頃から、漢詩はわりと好きだったが、その頃に出会った詩は、超有名な厳選されたもの。
もったいなかったな、と思うが、こうして何年かしても楽しめるのもまたたのしからずや。
今日は、白楽天の香炉峰の詩だった。「香炉峰の雪はすだれをあげてみる」のあれだ。
(気分は中国から平安時代の貴族文化までも、往還する)
読み下し分の加藤剛の日本語もいいし、中国語にして音を楽しむのもいい。
一緒に声に出して読むのもまた、たのしからずや。
映像で、ああ、これが香炉峰なのか!とながめ、ゆかりの地のようすをみる。
白楽天のいおりが、復元されている。現在の人々が畑仕事などしている様子もいい。
何のために、ラボをやっているのかな、と思うときがある。
人より英語が上達するとか、一時間いくらとかの仕事ではない。
ラボっ子が成長するためには、自分の見返りやパーティの充実だけでなく、
地区、支部、全国の交流行事に連れて行ったり、他のいい発表を見せたり、もまれて苦労させたり。
感動したり、悩んだりして成長するうち、ラボっ子たちも、私たちが何を育てようとしているのか、
わかっていくんではないかと思う。
世の中には、お金や時間で計れない貴重な仕事が存在する。
そして、私たちがラボっ子を育てるとき、そういう仕事がソンだと思う大人にしたいんだろうか?
労力・能力に見合わないと不満を言う人にしたいんだろうか。
そういう不満は、自分自身の人生の問題であって、組織のせいではない。
トロイァ遺跡を発掘したシュリーマンが、世界旅行の際に、
幕末の開国後の日本に立ち寄っている旅行記があるが、日本人の美徳として、
金銭を求めることを恥とすると、驚きと共に高く評価している。
そういう日本人だったんだろう、万次郎も。
知っている詩を中国語で楽しんだり、新しくいい詩にであったり、
いつかわかる日もあろうという詩も。
これが感慨深くなるには、まだ多くの人生の機微、辛苦を味わうのかしら。
十年先も、ずっとこの番組、やっててくれるかな。
(石川先生、ずっとお元気でいてくださるといいな)
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