霜月祭りに行ってきた |
12月15日 (水) |
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南信濃へ引っ越したN平家のおかげで、隣村で行うという、念願の霜月祭りに行くことができた。
14日昼、S辺さん(Kちゃんのお母さん)が、迎えに来てくれて、二人でN平家に向かって出発。
S辺さんは、私と同い年。車中、なつかしい!Bay City Rollersなんて。
流行ったよねえ、ちょうど中3のころ。
受験生だというのに、名古屋のコンサートに行った子たちが大問題になっていた。
そのころの私は、ラボも学校も、ものすごい充実してやっていたので、忙しかったなあ。
ピリピリした学校から「クリスマスパーティ禁止令」がでて、
「ラボのクリスマス発表会はどうするだね!」と思ったが、
ま、成績さえよけリャ、文句ないわけで、学校には黙ってクリスマスパーティやってた。
テューター宅に泊まった他パーティラボっ子を翌朝、駅に送っていったところを学校の先生に見られ、
「朝帰りか!」と言われたけど、それ以上おとがめもなく・・・。
(今、中3のうちの息子・・・私の半分でもべんきょうしてほしーけどね~。)
下伊那郡下條村のN平家に明るいうちに到着し、手作りの五平餅など、晩ご飯をいただいた。
ラボの「スサノオ」に入っている霜月祭りの印象は、養蚕の供養だった。
山間の村で、その年のお蚕さまに感謝するお祭り?
「蝶類のこらず、這う虫のこらず、お湯召せ、お湯召すときは、雲とのぼれ」そう、思っていた。
うちの三男が小学校の時、蚕を育て、繭を作らせて、糸を取る取り組みがあった。
繭を鍋で煮て糸を取った後の蚕は、どうするのかと思っていたら、
「学校で飼っている鶏にやった」というので、なんと現実的かと思ったものだ。
「あら、この辺では、食べますよ。」
え~!? 人間が?
そ、そりゃ、そうかもしれないな・・・昔は。
タンパク源か、と、むりやり自分を納得させようとしているのに追い打ちをかけるように、
N平さんが、
「そこのスーパーに売ってますよ」
い、今も~!? 買ってく・・・?
「蜂の子なら好きだけど」とS辺さんがいう。(は、蜂の子なら、いいのか・・・・)
蜂の子が食べられるなら、蚕も似たようなものじゃないかと、懸命に話題に食い下がるも、
は~・・・まだまだ私の知らないことがいっぱいあるんだなあ。
温泉に行ってから、上村の霜月祭りに出かけた。
熟女3人組!とはしゃいで、N平さんの運転で、おしゃべりしながら山道をいく・・・・
隣村と、安易に思っていたが、とんでもなかった。N平家からは、天竜川を越えた向こう側の山の中。
さびしい~山の中に、そこだけなんとなく活気がある所にたどり着き、「え? ここ?」
駐車場は? そこらへんの道ばた・・・
奉納金を納めると、私たちの名前がはりだされ、仮眠所の使用料を払い、毛布や荷物などを置く。
朝までずーっと続くお祭りなので、適宜仮眠を取ったり、出たり入ったりのようだった。
11時には一度来てくれ、ということで、晩ご飯というものが出された。
おこわの炊き込みごはんのおにぎりと、お酒、おかず、野沢菜など。
その前後も、もう、延々と続く、舞、舞、舞・・・・
ひとつの舞が、40分も。
その間、かまの湯は煮えたぎり、ひとつの演目が終わると、水を足す。
その時にこぼれた水が火にかかり、もう、すすと煙とが充満する。
すでに一酸化炭素充満状態のうえに。
スサノオに出てくる霜月祭りの唱え言葉も出てきた!!
演目や装束、道具のことで、訪ねてみると、答えるおじさんのろれつがまわってない。
事務方の方で、「計算が合わなくなった」と、揉めている。
この夜中に、赤ちゃんもいる。
なんというか、山の村のおまつりなんだなあ。
秘境の祭りということで、全国からよそ者がカメラひっさげて集まってくる違和感も
みんな飲み込まれている。
お湯かけ神事では、余りの熱狂ぶりに、何もわからないほど。
なんだか、ラボキャンプの3日目の夜みたいだ。
煙で目がいぶされ、とても全部はつきあいきれなくて、ときどき、仮眠室で休憩。
やってる方も、ときどき、自宅へ帰ったりしているようだ。人数が増えたり減ったりする。
「川へはいる」という演目はみのがさじと、見ていると、
この寒空に、本当に、濁流に飛び込んだ! 素っ裸で。
「今年はあったかいな」だそうだ。
ついに朝4時頃、終盤の奉納、神面がでる演目までこぎつけたが、ここからもまだまだ・・・
人面、神面、天狗面とひと演目につき3~40分を、まだまだひっぱる。
「村の楽しみですから」という言葉通り。
婆が爺をおいかけ、榊ではたく演目では、周りの人もはたかれる。
天狗が回る編目では、かけ声と共に周りの人の所へなだれ込む、これを何回も繰り返して
演じる側、見ている側が一体化し、ますます盛り上がっていく。
このお方が出たのが、もう明け方。しずかに火の周りを回った後、弓取りをしながらまわり、
これが終わったら、もう、集中力は限界だったので、仮眠所へ。もう明るくなっていた。
撤収されるまえに、少し寝ておかないと、帰れない・・・・
帰りもまた山道を1時間もかけて、N平家へ帰り、朝ご飯をいただいて、S辺さんの運転で帰京。
3時半からラボがある・・・・
感想・・・
霜月祭りを、甘く見ていました・・・
この次は、次の日は絶対に仕事を入れないようにしよう。
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Re:霜月祭りに行ってきた(12月15日)
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ポイポイさん (2010年12月20日 15時09分)
そんなすごいお祭りだとは知りませんでした。
テーマ活動で「スサノオ」やったことのある人達の中にも知っている人
はそうそういないのではないですか?
朝まで続くんですか?
えらい気合いの要る祭りがあったもんですねえ。
本当に国内にもまだまだ知らないことってたくさんあるもんですねえ。
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Re:Re:霜月祭りに行ってきた(12月15日)
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カトリーヌさん (2010年12月20日 18時38分)
ポイポイさんへ、
そうなんです。すごいお祭りでした。
私たちはそれでも途中から行ったのですが、
村人の話によると、24時間・・・準備片付けも含めるともっと・・・ぶっつづけらしいで
す。
夜店とか、そういう俗世のものはなく、この真冬の真夜中に川に飛び込むんですよ!
千と千尋の神隠しの元になっているお祭りで、
あの映画のように、小さなトンネルを通らないとその村には行けません。
映画に出てくるような祢冝さんがいました。
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Re:霜月祭りに行ってきた(12月15日)
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びーちゃんさん (2010年12月21日 10時19分)
お~霜月祭り行って来たんだね♪例の細~いトンネルを抜けてたどり着
くんだよね。我々地区研メンバー有志も11,12にかけて上村の隣の
南信濃村木沢正八幡宮の霜月祭りに行って来た。
こちらのお祭りもも延々と集まった神々にお湯を召し、夜中の2時くら
いから若者4面衆のダイブや、湯切り、お面の登場と盛り上がっていき
ました。基本は同じなんだね。こちらも見物の人いっぱいいたなぁ~。
夜通しずっと立ってみてた私たちに拍手だよね。その時は立ってるのつ
らいと思ったんだけどだんだんあの薄暗くて狭くて煙い中での神事や舞
いや面の神々がまるで現実とは思えないようなまるで異次元にきたかの
ように思えてくるから不思議。毎年このお祭りを地元の方々が継続して
いるのはすごいことです。
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Re:Re:霜月祭りに行ってきた(12月15日)
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カトリーヌさん (2010年12月23日 11時05分)
びーちゃんさんへ、
相変わらず、楽しい地区研だねえ。
こういうお祭りを継続していくことは、本当にすばらしいと思います。
総会でお会いできるのを楽しみにしています。
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