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TANUKI  あれこれ 06月02日 (水)
「たぬき」は、私のもっとも好きなライブラリーのひとつだ。ことばや交流で相手の気持ちを思いやり、
苦難にも自分の全てをかけて立ち向かうラボっ子そっくり。なんでこんなにおもしろいの?
たぬきも他の登場人物も!音声も最高! 他のものになるってこと自体、テーマ活動だよね。

 昔、ラボっ子の頃、気がふさいだり、壁にぶつかって進めないでいるときなど、
「そうだ、たぬき、聞こう」と思うことがよくあった。そういうときは必ず一話から聞く。
主人公が登場するまでに、和尚さんやまわりの動物たちが長々と・・・・
(ほら、英文学って、玄関に行き着くまでに通りの樹木や花を詳細に描いたりするでしょう) 
これから始まる暴走を作者自身も必死で押しとどめているみたいだ。
さあ、私も急がずにつきあおう。
たぬきについても学術的説明という入り方。ニコルさんが生物学が大好きだってことを思い出させる。
さあ、よいかな、準備は。

 「和尚さんよう、柿を食べていいかい?」
ニコルさんもう我慢しきれず! 私もにまにま笑いを抑えられなくなり、声を出して笑い始める。
たぬきって、青虫をすりつぶした物を食べた経験あるの? 
だいたい、ニコル作品だけだよね。ライブラリーで「出す物」の話するの。
そのものずばり言わなくても、におわせること、におわせること。想像してみて。
ばんざーい!わーい!ばんざーい!やっほー! お待ち。(びちょっ) 
あんな腹痛の状況だったら、辺り一面どんなことになっていたか・・・。
(ああ昔、ラボキャンプで牧場に行って、一行いつのまにかカウパイのただ中に入り込み、
進退窮まった状況を思い出す)タヌキのため糞っていうしさ。
ニコルさんの描写も、きっと、谷川さんが苦虫をかみつぶしたような顔で、
笑いをこらえながらだめ出しをしたんじゃないかな
(と勝手な想像をする。たぬきがニコルさん、和尚さんが谷川さんに思えてきたりして)
 
 日本に来てニコルさんがどんな経験をしたか、読んだ。
タヌキはもちろん、ムササビ、鹿などが、東京からそれほど遠くまで行かなくても生息する。
それにまつわるいろいろな話。
「たぬき」が「しょうじょうじ」や「分福茶釜」など、ベースにしている日本の昔話や伝説は
「日本の子どもなら誰でも知っているだろう」 

 さあて2話だ。
「英語の先生のパーカーさん」は、ニコルさんのかつての姿を重ねている。
そしてイギリス人の決まりってものをもごもご説明するあたりから、
彼のユーモアたっぷりの皮肉が入ってくる。
彼の若い頃の思い出は、『冒険家の食卓』『青春期』などを読むと抱腹絶倒。
衛兵たちを小馬鹿にするところなんか、
団体競技が嫌いで、イギリスの学校に合わなかったニコルさんのリベンジと思える。
(でも女王陛下は尊敬する)
でもさ、わらじなんて、このたぬき、一体いつの時代と勘違いしたの?

 3話ではもう絶好調。ニコルさんがカナダ政府から環境保護管として
エチオピアに派遣されていた頃の思い出がベースになっている。
密猟者をばしばしつかまえたり、食べたり飲んだりね。
背広でやってきたロシア人たちとのエピソードとか。
私の気分はサンザシの木の回りをうろついたり、お茶を飲み過ぎてトイレに行きたくなったり、
便座で毛むくじゃらなものにお尻が触ったり、ベッドでほほえんでいるオランウータンになったり。
ふふふ、うぎゃぎゃぎゃぎゃ! 
(アフリカのまじない師として名を馳せたっていうでしょ?『古き良き時代』に繋がってしまう。
『Up and Down』もニコルさんの思い出、入ってるよね~。
『日時計』で主人公の出身地グロスターシャーは、ニコルさんが住んでいた場所)

 “GET ON WITH THE STORY!”「話の本筋にもどれ」

 4話になると(ホントは最初にしたかったんじゃないかな)やっとカナダ。
ニコルさんは17歳の時に家出してカナダの極北地方に行っている。
尊敬する生物学の先生の助手となって。
以来、カナダ、極北地方、アフリカ、日本・・・という彼の人生の幕開けとなった地だ。
犬そりも、地域によってつなぎ方・隊列が異なるそうだ。
その犬たちを相手に柔道・空手・合気道・生け花で対抗するたぬき。あの擬音が最高。
いろいろな土地で、そこの荒れくれどもと知恵と腕力で対抗したニコルさんそのままだ。
うちのラボっ子たちも大興奮。
そうそう、ラボっ子たちに導入するとき、raccoon dog というと、
「え?たぬきって犬なの?」「イヌ科なんじゃない?」という話になる。
ニコルさんに敬意を表して、そういう生物学的な話ははずせない。

 ジョニー・スノーボールは、イヌイットなんだろうな。
ニコルさん自身がイヌイットとも協力しながら調査やらをしていたことを踏まえている。
そして捕鯨が盛んだった頃の話題も入れて、ニコルさんの捕鯨へのオマージュも。

 ここでも「出す物」の話題。ピュウ~・・・・っていうのは、アメリカだとピーユーっていう。
「くっさ~!」ってこと。
しかし、おならで平和を保ったなんて。ユーモアの中に皮肉と願望入り交じったものを感じるね。
(ま、そういうこと、普段もあるか。うちでも険悪な状況の中、誰かが・・・Peewhoo・・・・ “What was the sound?” “Just a mermaid, sir” ・・・・)

 おわかりでしょうが、聞く前の気ふさぎなんてどこへやら。
「私は私!」とすっかり元気を取り戻している。お安い神経ですな。さあ、がんばるぞ。やっほー!

 高校時代、ユタ州のホストファミリーは柿をしらなかった。
それで、柿は日本の田舎の家なら一本は生えているような、
子ども時代の思い出や故郷の自然や家族のことを思い出させるものだと言った。
英米なら「りんご」だろうという。
なるほど。ホームステイのすがたりにもぴったりだ。
 かつて次男は一話、別のラボっ子は三話をすがたりに選んだ。
パーティでも小学生や中高生がときどきクラス発表に選ぶ。
たぬきが5話6話・・・・と続くんだったら、どんな冒険をするんだろう。
どこへ行くんだろうな。あるいは、どの時代? 
中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランド?
・・・たぬきの活躍はラボっ子の活躍・・・・さて、知りたいものじゃわい。
Re:TANUKI  あれこれ(06月02日)
うーちゃんさん (2010年06月02日 22時13分)

ぽんぽこぽんぽこぽんぽこぽんぽこ、、、、たらったー、たららたらら
らたらららたらったー♪の音楽が一番好きです!、、、わかりますよ
ね、、?

今もあるかどうか知りませんが、昔、徳島にはたぬき祭りというのがあ
って(阿波の金長たぬきが有名だから)、小学校五年生の時、この
TANUKIを、そのお祭りのメイン野外ステージで発表したんです。忘れも
しない、ラボトレーナーの下にバスタオルを詰めてお腹を膨らませて、
私が最初の挨拶をしたんです、、。そしたら考えられないくらい大勢の
観客の最前列にクラスメートの男の子がいて、なにやってるの?ってい
う呆れたような顔で見られて、真っ赤になりながら一生懸命最後まで言
い切りました。度胸合ったよな、、あのころは。

カトリーヌさんのこの名調子の日記が面白いですよ、、。
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