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白雪姫 やっと・・・・ 03月06日 ()
中1のYzを迎えに行って戻ってみると、試験中のはずの高1、Soちゃんが来ていた。
私がいなくても話し合いが始まっている。感心感心。
クリスマスのロミオとジュリエットは難産だったが、始めるとだんだんよくなってきて、
やっぱり取り組んでよかった!という発表になり、以後、自信を持って活動しているようだ。

クラス間をあっちに行ったりこっちに行ったりの意見を集約し、やっと役も決まった。
ここに至るまで、大きい子たちの思惑、小さい子たちの希望、考えなしの無邪気な意見、
言っていることと本心が違うのがありあり・・・だったり・・・・。
パーティとしてどういう構成にしたらいいと思う? と小学生高学年に投げかけると、
誰をどうしたら生き生きした発表になるかを考え始めた。
自分たちでいろいろ話し合っているうちに、だんだん、中高生たちの考えと沿ってきた。
それでまた中高生クラスに戻して、こういう話し合いが進んでいると伝える。
そこで推薦する役の案ができあがり、これをまた各クラスで、
「大きい子たちの案なんだけど、聞いてくれる?」というと、
話し合いを尽くしているので、わくわくしながらそれを聞き、
大きい子たちに「認められた!」と喜び、あるいは大抜擢に大興奮。
高学年たちは、責任感ややる気が育っているなあと感心した。

それでやってみる。
火曜日の幼児小学生クラス・・・足りない役は全部やりたい!やる気満々。
うわ~、幼児のChちゃんは、お后と鏡のセリフが好き。家で鏡の前でやってるらしい。
パーティでの役は、生まれてくる白雪姫だが、セリフも言いたいよねえ。
クラスではお城のお后はChちゃんがやり、老婆は私にやれと・・・・。
「私が魔女やりたかったんだけど、私、白雪姫だから!魔女できない」と嬉しそうにいうNちゃん。
鏡の中で白雪姫が働いている姿を映すというアイデアを他のクラスに伝えてほしいそうだ。


水曜小学生クラス・・・・責任感あふれる高学年と、笑いっぱなしの低学年。
(まあ、かれらも4年生以上になると変身するだろう。)
小4は、自分たちでソングバードを選び、ノートを取り、CDをかけ・・・えらいなあ。
国際交流の事前活動やウインターキャンプが契機になり、しっかりしてきた小6のTake。
ついいつもの「自分のことだけ」がでると、「もっと他の動きを見て全体をつかめ!」
を思い出してがんばる。以前だったら、不満顔していたところなのに。
国際交流に行って一部しか見ていなかったらもったいないよね。事前活動での話題もでる。

さて、大きい子たち。やっぱり鏡の表現を一番に考えたいようだ。
あのさあ、私ね、ちょっと反省したんだけど、いままで私の意見、言い過ぎてたかも。
これからもうちょっとおとなしくするからね。
「そんなことないよね。私たちの意見で動いてきたよね」
「結局、自分たちで決めたし・・・」「先生の知らないこともいっぱい話してるよ」
う、でも、もうちょっと黙ってることにする。他のクラスの意見は伝えるからね。
小さい子たちが生き生きできるように一生懸命考えてくれるやさしい子たちだ。
(でも、自分たちで追求するのをまずまっさきにしてみて・・・・。やってみて無理ならわかるよ)

おやつを食べながら、進路が決まった高3を祝う。いや、さかなに、かな。
医大に合格したTakaくんね、中学高校時代に頑張っていたことを面接で話したんだって。
ラボの国際交流(渡米と受入)やテーマ活動のことも資料として持って行って、話をしたそうだよ。
その準備をしながら、ラボでの仲間や体験を得がたいものだったとあらためて思い出し、
そういう思い入れのある受験をした大学に受かったことでまた感慨を深めたらしいよ。
Takaくんのお母さんがね
「幼稚園の頃は私の後ろに隠れておどおどしていたのに、国際交流や受入では心配させて、
それが、こんなに何でも自分で決めて、できるようになったのは、やっぱりラボのおかげ」
って言ってくれたんだよ。
「うれしいよね、そういってもらえてさ」
「受験の時、面接でラボのこと言うといいの?」
「私もいったよ、それで受かった」「おれも、ロミジュリのこととか高校入試で言ったし」
「じゃ、俺もやろっと。それに姉妹都市のマルボロも受けたし!」(ほとんどお兄ちゃんがだろ)
Takaくんは、幼稚園の頃はこわがりで、発表会の時はお腹が痛くなったりしたけど、
いつのまにか本当に立派になったね。トム・ソーヤ、ロミオとジュリエットなど思い出が深い。
高校野球と受験に専念すると、泣きながら言ってパーティを卒業していったTakaくん。
当時、いつも帰りに送っていくとき、医者になるには、世のため人のためという考えを持つこと、
いろいろなことをしずかに話し合いながら送っていったものだ。
一期生のY子ちゃんも、卒業して時間が経ち、
「この環境を与えてもらっていたんだと初めて気がついたみたいです。」とお母さん。
自己の定まらない中学時代から、自分一人で大きくなったような気がする自己肯定を経験し、
それからさらに成長すると、また違う感慨を持つにいたるのだね。


「白雪姫」は、白雪姫自身、自分の成長を恐れる不安な心を描いている物語。
急激に成長するこころと身体・・・そのことに対する恐れ・・・そうして精神の死。
そういう話し合いもしたいけど・・・もう少し黙っていよう。
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