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P・ I・ S |
10月24日 (土) |
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来年度の国際交流参加予定者Take、保護者とともに、PIS(国際交流の参加者状況票)を囲む。
どこのパーティでもそうだと思うが、この国際交流一番初めの作業には、
「書いてきてね」ではない対応が必要である。
緊張するよね、はじめてのPIS。
こっちが財団に残って参加者をサポートする書類、
そして、これが各州のコーディネイターを通してホストファミリーまで届く書類。
だからTakeのいいところや本当の姿が伝わるような書き方、表現、楽しいものにしよう。
保護者が記入するところ、本人が書くところ・・・・一緒に説明しながら、一緒に考えながら、
どうやって書いていこうかと相談する。
Take は、ノートに文章にしてきた。えらいね。でもちょっと「よそいき」かな?
本人の考えをじっくり聞き出し、それを日本語の言葉にする。それが一番大切な作業。
そこまでできたら、あとはその単語を英語に変えてご覧。
文章を作ったり、訳す必要はないよ、単語の羅列でいいから、自分のことばを探してご覧。
保護者が記入するところも、いきなりではなく、鉛筆で記入してもらい、一緒にチェックする。
案外、気がつかない漏れやとらえ違いがあったりするのだ。
それに気がついてもらい、大人でもそうなんだ、まして子どもは・・・と思いやってもらう。
Takeと一緒に本人の好きなこと、性格などのチェックをやっていくと、
保護者が「え?そうなの?」と、我が子について初めて発見することもある。
「先生、社交的とかおおらかってどういう? 忠誠心ってなに?」
(チェック欄のことばの意味も初めて出会う言葉だね。)
社交的? おおらか? ああ、Takkusaみたいなね。「なるほど」
「Takkusa、いいですよねえ。あの性格」 う・・・ん、そうだね。(そうともいう)
それから、健康状況についてひとつひとつ見ていく。
予防接種は、連続接種など、終了した月、年を書いてね。母子手帳を持参されている!
そう、それを一緒に見ながら確認し、記入してもらった。
「小さいときの三種混合は? 破傷風はここに含まれているんじゃないんですか?」
三種混合で破傷風は入っているが、だいたい10年が有効期限なので、
幼児期にやったものを小6で追加接種することになっている。案内来ているでしょう?
「この間したじゃない?」母子手帳のシールを確認。
薬やアレルギー、既往症についても話し合い、丁寧に記入の仕方を相談する。
簡潔にひとことで表現するように記入する。
不安に思うことは、隠さず正直に話してもらって、記入の仕方を一緒に考える。
ちゃんと話してくれれば、ラボの国際交流の長い歴史のなかでちゃんとクリアしてきたことから
大丈夫だよって言える。
でも、私も知らされていないようなことを向こうで急に問題になっても、助けてあげるのは難しい。
それは保護者の考えすぎとか、心配しすぎ、とか言ってあげられることもある。
「こうやってここまで丁寧にやっていくんですね。安心ですね。」
そうですね。
でも、書いたからといって、すべて日本の家庭でと同じように対応してもらえるわけではない。
身体も心も大人へと移行していく時期だ。
日本にいても本人も親もわけがわからないことだらけ。
むずかしいことや困ったこと、家とは違うことは起こるのがふつう。
親からしたら「無事に」と思うでしょうが、何事もなく行ってくるのでは教育にならない。
教育プログラムとして行く、ということは、こちらも困難を受けとめること。
あちらも同じ。だからわかろうとしてくれる。だから健康状態について正直に書いていこう。
さあ、じゃ、書き方わかったよね。がんばれ。
後は、写真とイラストなどで、To my host family のページを作ろう。
できるだけ完成させて、水曜日のラボに持ってくることとし、
それでOKとなったら鉛筆の仮記入をボールペンで清書するよ。そこで提出できればそれでよし。
写真やイラスト、がんばっていらっしゃいね。
昨日の中高大生ラボの時に、明日Takeがくるんだよと言ったら、何事かと思ったらしい。
PISを書く、と言ったら、みんな納得した顔をして、懐かしがる。
「書いたよね~」「書いた書いた」「あれかあ~」
一番記憶に新しいYzが「頑張って書けっていっといてください。」
ほぼ、みんなが国際交流に行っているので、みんな先輩としての言があるよね。
(みんなのPIS、コピーしてぜんぶとってあるよ)
Takkusa「俺は?俺も書いた?全く記憶がないんだけど」
書かなきゃ、行けないんだよ・・・・
おおらかすぎ。
この子たちを育ててくれたホストファミリーと受入団体、ラボの皆様、感謝しております。
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