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Cap O'Rushes イングリッシュフェアリーテールズ 言葉の根っこ |
09月03日 (木) |
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ジェイコブス収集のフェアリーテールズは、それ自体がフェアリーテールズの集大成だが、
いろいろな物語の親でもある。
ホワイトホースシアターの「ひとつまみの塩」は、この中の「Cap O’Rushes」を元にしている。
グリムでは灰かぶり、フランス「ロバの皮」、「シンデレラ」となるモチーフだ。
シェイクスピアは「リア王」として世に出している。
「ひとつまみの塩」は、もっとオリジナルに沿っていて、「リア王」のような悲惨な結末ではない。
ラボの「イングリッシュフェアリーテールズ」はなつかしいラボテープ版で、
AとBのテープにたくさんのフェアリーテールズが英語だけで語られている作品だ。
Cap O’Rushesは、Bの8チャンネルに収録されている。
昔話は、何度も語られているうちにことばが厳選されてくるので、聞いていてとてもわかりやすい。
繰り返しのことばや、独特の言い回しが、じつにすてき。
今のラボのCDライブラリーなら「かえると金のまり」や「シフカブールカ」がその要素をもっているかな。
なんというか、予習とかではなくて、いろいろなライブラリーやお話しに親しんで、
物語や想像力、言葉の力を持っていることが、総合力として必要なんではないかな。
バイリンガルのはずの長男が、持っている辞書がけっこう使い込んであって、
へえ、辞書も見るんだ・・・と思った。
本人は、「だって、自信ないもん」などと言っている。その彼が、
「役者たちと話しているとき、ラボライブラリーの言葉が急に浮かんで、ぱっと言えたんだ。
それ以外にぴったり来る言葉はないと思って、それが自分自身にとって、新鮮な感動だった。」
物語の言葉は広くて深い。日常会話だけやっているんじゃ、精神的な表現はできないね。
言葉の根っこを持っている、という実体験だったようだ。
いろいろな物語に親しんで、たくさん聞いているのが、とてもいいと思う。
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