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ワイルドな過去 |
05月20日 (水) |
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川手くんの講演で、ワイルドな過去をいろいろ思い出した。私のだけでなく、いろんなひとの。
当時若者のエネルギーの現れくらいのことが、今ではまず、あり得ない体験じゃんね。
「あなた、覚えてる?中部のラボセンターの屋上でロックコンサートやって、下を通る人をびっくりさせた?」
管さんの中部講演を聴いた人からの電話だった。(管さんも一期生のラボっ子)
え? ロックコンサートは、私は覚えとらんけど、ソングバード大会ならやったし、結構、屋上を使っとったね。
突然盛り上がって、先生のうちで「地区合宿」やったじゃん。むりやり100人泊まったよね。
よく、やらしてくれたよね。他の先生達も、よくまあ、中高生を送り出してくれたと思う。
この間、事務局のOさんが、「なんで60歳以上の人がインフルエンザにかからないか」と言っていた。
今の高校生くらいって、抗菌グッズだの、なんだのの世代なんだって。
そういや、私たちが子どもの頃は、ばっちいことは当たり前だったよね。
川で遊んどったら、死体(魚や動物)やゴミが浮いてるの触っちゃったりさ。
学校や市のプールだって、藻がすごく浮いとった。目を開けて泳いどったら目の前にうようよ。
水着のパンツの中に藻が入っちゃってさあ。
ザリガニ捕るとき、餌は、蛙だったが。
ほいだで、まず蛙つかまえて、地面に投げつけて殺し、皮をはいで、足と手とかバラバラにした。
ほいで、蛙をつかまえられない小さい子にも分けてやって、どぶ池でみんなでザリガニをとった。
捕ったザリガニが腐って、くっさかったな。「俺らは昔、食ったがな」と父。
父といえば、戦後米軍に接収されていた(日本海軍の潜水艦に長波を送っていた)無線の鉄塔に登って、
てっぺんから立ち○○するというのをやり始めただげな。
だんだんにばれて、後の方でやった子達は、思いっきり絞られただげな。
鉄塔の下に下駄が脱いだるでばれるんだげな。
おじいちゃんのたばこを巻くのが(わかります?刻みたばこを薄紙で巻くんです)
父のお手伝いで、くすねて吸ったり・・・
大叔父は、太平洋戦争で海軍の潜水艦の整備士にとられて、
家族から出るというので、おじいちゃんがそれはすごい壮行会をしてやったそうだが、
どこか南方の島で、極秘に潜水艦の整備をしろという命令から、上層部だけの退却を知り、
(全員連れては帰れないとかいうことで限られたものだけが乗船命令を受けていた)
いいなあ、俺たちも帰りたいなあ・・・・と港をうろうろしていたら、
「そこの馬鹿者、なにしとる!早く乗らんか!」とどやされ、うまいこと乗船してしまったとか。
その船がアメリカの飛行機にやられて沈み、タイタニックさながら、板きれにしがみついて
「駆逐艦も通るのに、速度が遅くなるからって助けちゃくれん。」
やっと救助されるまで、南シナ海に三日三晩。
「そいでな、わしゃあな・・・・」
そのおじさんの話を聞くのが、父たちの少年時代の楽しみだったそうだ。
大学受験をしようと思って、国立大学を受けたら、「やったこともない理科がでて、まあ、あかん」
(そういうのって事前に調べないんだろうか)
私立大学に行かせてもらって、毎日、麻雀やって遊んどったら、テーベーになってサナトリウムに入れられちゃった。
(テーベーっていうのは、TB。結核のこと)
実際は結核ではなかったらしいが、ゆっくり療養して、その間おじいちゃん(父親)が
すごい差し入れを毎週持ってきてくれて、他の人にも振る舞う。涙が出たって。
サナトリウムを出てから必死で勉強して、2年で大学を出た。
(1年は遊んどった、もう一年はサナトリウムにいた)
そんな、武勇伝がおもしろかった。
小さいとき、私もすごい子だったらしい。
お上品なカトリックの幼稚園にいた。ドイツ人の神父様が園長先生で、「沈黙」と言ったら全員、沈黙。
悪いことをすると神父様に耳を引っ張られる。「おらはしんじまっただ~」は禁止。
でもみんな神父様を尊敬していた。私も。
何事も一生懸命だった。ある時、一生懸命歌を歌っていたら、すごい顔した先生に見つかった。
私が行方不明になったと、幼稚園中を探していたらしい。私は休み時間が終わったのを知らずにいた。
トイレで、お尻出したまま、歌っていたのだ。大漁節を。(和式だし)
幼稚園の先生のひきつった顔は覚えている。
ラボも、逃亡して公園に遊びに行ったりした。みんなを誘って。「いい天気なのに、こんなのつまらん」と言って。
市民会館の、借りてた会場なのに。
先生がどうしたら怒るか、見たかったんだね。それでも怒らないんだもの。だめだ、この人は。
ある意味であきらめ、ある意味で尊敬し、以後、やらなくなった。
後に、先生が「夏活動はお願いね」といってシャペロンに行ってしまったので、
パーティの夏活動は当時中3だった私と高校生で運営した。補習の合間をぬうようにしてラボ。
ラボ機、拡声器(!)ラボテープ・・・たくさんあるよ。自転車には積みきれない。
乳母車を調達して運んでいたら、おじさん(ミスター)が車をだしてくれた。
「先生がいないうちに100人パーティにしよう」といって、会員募集したりね。
中部の結団式のため、3週間で発表したスペイン語のワフ家・・・・
150人(地区のあつまり)のジャックと豆の木は、野球場でやった。
ピーターパン、ロミオとジュリエット・・・・
暑い夏合宿に100人全員で達成したSend my brown jug down to town。下は三歳から。
夫の小金井パーティは、もおおっと、破天荒なエネルギーあふれるパーティだった。
批判的なおとな達ももちろんいたが、子どもたちは惹かれた。
強すぎる影響を心配する若いテューターに
「若者が育つということは・・!」小金井先生がいつも言っていた。
もちろん、テーマ活動だってすごかった。テーマ活動というものを始めたのはこのパーティ。
全員でするということも。いま普通にやっているいろいろなことの発祥地だ。
(もちろん、全国規模のエネルギーがあって、同時発祥したものもある)
くるりんぼうず、ピーターパン、ロミオとジュリエット、うみがたずねてきた、
そしてウエストサイドストーリー、国生み・・・
表へ出ろ!ガラスは割れる、そんなの、若者が育っていくのになんだって言うの。
ここでもおじさんは尊敬の対象だった。
今から思えば、3,40代の若いお父さんだったんだ。悪ガキどもがみんな尊敬する。
おじさんは、いつも茶の間に座っていて、決して騒がない人、というふうに皆思っていて、できた小話。
「おじさん、火事です!!!」
「消しとけ」
(だから、うちのパーティのおじさんにもがんばってもらお)
私が高2の時だったか・・・・サマーキャンプに白根開善学校というのが来た。
事情のある子たちがいく、山の中の学校だった。この子たちが、ラボキャンプを経験するためにやってきた。
ロッジ二つ、この学校の生徒たちが占め、とにかく4日間、ラボをやれという。
シニアはそれぞれのロッジに一人で対応。
「君、対応してくれ」と言われた。もう一つのロッジは、小金井Pの高1の女の子が対応する。
発達障害やこころに傷を持つ子たち100パーセントのロッジで、やったこともないラボをやらせる・・・・
ソングバード! (しら~っ) せーの、ちゃちゃちゃ、ぐっぐっ!!(しーん)
キャンプソング!!(こいつ、ばか、なのか?)
テーマ活動は「おおかみと七匹のこやぎ」 (やらないといけないのか)
もう、何週間、お風呂に入らない子、逆に潔癖性の子・・・・
死ぬかと思うくらいの4日間。
もう、何が何でも全力投球するしかない!どんなに小さなことでも手がかりにして。
一人一人は、結構、魅力的でいいところのある子たちだった。
男の子たちがぽつぽつ協力しだした。大げさに喜んでみせる。
無表情の女の子たち4人を無理矢理誘って一緒にお風呂に入り、「女の子はさ、きれいにしないとだめだよ」
こっちのストレス解消?もかけて、ひとりひとり、思いっきり、こすって洗ってやった。
そして、テーマ活動の表現に私の全感情をかけた。
4日めの朝、感想文には「感動した」ということが書いてあって、みんな泣いていた。
そういう、感情を表現することがほとんど無い子たちだったそうで、先生方が驚いていた。
その勢いで生まれたのが、「にんじん・だいこん・かぼちゃ」
たろー丸のスタッフが、二つのロッジから出てきた感想文を読んで、首をかしげていた。
「同じ学校で同じ環境でキャンプしたのに、どうしてこう、違った結果になるんだろう。」
私のロッジは「感動した」、もう一つのロッジは「ばかになった」という文章。
たぶん、どちらも、日常では味わえなかった精神の解放を経験したんだと思う。
私は精力を使い果たし、次の班では初めの二日くらいアウト。
これもたろー丸の配慮か、私と同じパーティの男の子を組ませてくれたので(三人対応だったし)
あうんの呼吸の彼にまかせて、ごろごろしていた。
どんなことでも自分を信じてくれるはずのテューターたちのもとで、なんでもできた。
そして、若者が、有頂天になっているようなときに、ちょっと反抗しながらも
どっしりと尊敬されているおとな達がいた。
雁さん(谷川雁)、陽さん(榊原陽)、事務局員、(テューターの)おじさんたち・・・・
ラボの「子どもをどう育てるか」は、ライブラリーに貫かれている。
でもテーマ活動だけをやらせようとしたらだめなんだよな。
小学生クラスのIkを迎えに来たお母さんが、しみじみ言っていた。
「先週、この山で遊んでいるラボっ子たちが、本当にいい顔をしていました」
アフターラボが楽しいのは、昔も一緒だけど、それが「外」っていうのがいいよね。
「キャンプの野外活動がいいよね」とIk。わかってるじゃん。
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