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シフカ・ブールカ ライディングレポートその2 |
04月14日 (火) |
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なんと、初めてのパーティ合宿をしました!記念すべき年になりました
ずい分前から、パーティで合宿をしたい~!という声があったのですが
それほど人数が多いわけでもないマイPでは、「合同練習でいいんじゃな
いのかな~、合宿っていっても、メンバーが揃わないでしょうよ~、実
行委員だってむりそうだし・・結局テューターの一人芝居になるので
は?」という、消極的なテューターの気持ちにかき消されていました
しかし、昨年のクリスマス発表会あたりから、高学年の子達の成長振り
が際立ってきて、これならそろそろやってもいいかも・・・とやっと踏
ん切りがつきました。
クリスマスにやった、「ロミオとジュリエット」は、今思っても
本当に大きなステップでした。やっぱりテーマ活動が、子供達を育てる
って本当なんだ!と強く実感した私でした。一人一人の顔の表情が、自
信に満ちてきました。Pでの発言も前向きで、皆をリードしようという
声がけをするようになりました。 そして、テーマ活動は、
子供達を一つの強い絆で結んでくれました。スプリングキャンプを経て
ますますたくましくなってきた、マイPの高校生は、ついに合宿を決行
してくれたのです。
新学期も始まり、気ぜわしい時ですが、ほぼ全員が宿泊する、という
素晴らしい出席率。皆、部活等をかいくぐって、時間を作ってくれまし
た。お泊りできない年長さんも、1日目のみならず、2日目も参加して
くれて、ガッツのあるところを見せてくれました。
今回、私は、この「シフカ・ブールカ」をやっていて、楽しくて仕方が
ありません。ナゼなんだろう?何時もは、発表会2週間前くらいになると
胃が痛くなったり、よく眠れなくなったりすることが多いのですが・・
一つは子供達に「あなたたちがやりたいようにしてごらん」と信頼して
任せられるようになったから。もう一つは、役にとらわれず、とにかく
このお話を全員で動きまわれるだけ動こう、と決めたから・・かも知れ
ません。セリフやナレーションを言う、というより、ぜ~んぶ素語りみ
たいに皆で、言えるところは口に出してやってきました。
もちろん、語りはそう簡単に口からでてくれるものではありません。
しかし、どの子も、ナレーションを決めるよ、といったとき
「自分はここのシーンのナレーションがやりたい!」と意思表示をはっ
きりしてきたのはビックリでした。つまり、役だけでなく、このシーン
を自分の声でみんなに聞かせたい、という明確なビジョンが頭に出来上
がっていたのです。とりもなおさず、それは自分の好きな場面であるこ
とは間違いありません。このお話を好きになって欲しい!というテュー
ターの願いは、かなえられたことになるのでしょう。
演劇部に所属するYちゃんの指導で、発生練習もしました。もちろん
ソングバーズ、キャンソン、フォークソングにゲーム、たくさん動きま
した。高校生が、時間ごとにリーダーを決めていて、その担当がきちん
とプログラムを運営しているのを見て、これは地区合宿の実行委員で
育ててもらったのだなぁ~と感謝しました。ゲームで、人気はチーム対
抗ライムカードとり競争や、合宿のためにずい分前から中高大生が作っ
てくれた「シフカ・ブールカすごろく」でした。部屋ごとのチームで
もりあがり、一等賞はおやつのチョコレート。5歳のHちゃん~高2のAy
たちが優勝、チョコをゲットして大喜びです。
シフカ・ブールカのTAは、合宿前にゲキを飛ばしてくれたKのせいか、
高校生、思っていたより音楽CDについてきます。みんなの様子を見なが
ら、英日のCDをいれつつ、音楽CDでは、3回動くことができました。
テューターのプロンプターつきですが・・(^^);
夜活動で行った、キャラクター分析は、まるでサマーキャンプのようで
した。それぞれ好きな役に集ったら、見事に分散していて、それはそれ
は楽しい分析ができました。特筆は、やはりシフカ・ブールカも死後の
世界から蘇った、ものなのでは?という意見が小学生から出たことでし
た。指輪の上からぼろきれを巻いたのはなぜだと思う?という問いかけ
に、「エレーナ姫に一番最初にみつけてもらいたかったから」・・・・
これには、担当の高校生ボーイズも「う~ん、深いな~」・・・・
夜は、夜で、盛り上がり、彼等の意図していたパーティ内の親睦は
十分、いや十二分に深まったようです。Tもまるで同世代のごとく?
楽しんでいました。
さて、テーマ活動はといえば、
今まで決めていなかった役もようやく決まり、いよいよシフカ・ブール
カの現れる、ロシアの広大なステップに、私達は空間移動していきまし
た。墓場近くの、草々を鳴らす風が顔を打ち、どこか遠い、或いは
地面の下から力強い足音が近づいてきます。私達は、確かにその風を感
じ、ひづめの地響きを体で感じました。馬が現れたとき、皆の顔は歓喜
です。なぜか、喜びでいっぱいの顔で、馬の後を追いかけていきます。
一緒に行きたい!そんな言葉が聞こえるような動作で、馬に従い、馬の
持つオーラになってまとわりついています。まるで、最初から最後まで
一つのつむじ風のようです。シフカ・ブールカに乗る、というより
シフカ・ブールカがリーダーとなった、目に見えない不思議な馬の群れ
のようです。この情景を子供達が作り出してくれたとき、私は鳥肌が立
ちました。そうか、このお話は、イワンが主人公ではあるけれど、
やっぱりシフカ・ブールカがお話の後ろにドーンとひかえているんだな
・・・・
イワン役の小4のH君にとって、一人でセリフを言うのは冒険です。でも
合宿の始めにやったイワンと、最後にやったイワンとでは、4人兄弟の
3番目の彼が、いつのまにか3人兄弟の末っ子の「ばかのイワン」に
なりきっていました。言葉が自然に聞こえるのです。あぁ、楽しい。
だんだん、何もないホールに広場が見えてきたり、ペチカのあるお家の
中が見えてきたり、お城の宴会では、一段とまばゆい感じになってきた
り・・・情景が見え始めました。でも、私の心は、シフカ・ブールカが
現れる直前の草原に立ったままです。いつでも出ておいで、というよう
に・・・・・
おまけですが、合宿が終って、タクシーで荷物と、小3ボーイズとともに
ウチに帰り着いたT。その後しばらくして、電車で帰宅したKが「ただい
ま~」・・・・「ただいま~」あれ?「ただいま~」「ただいま~」
あれれ・・なんと息子のほかに4人も我が家に帰ってくるではありません
か。Tのうちに帰ってきて、屈託なくカップめん等を食べている彼等を
見て、まるで我が家のようにくつろいでいるんだね~
とおかしいやら、こそばゆいやら、感慨深いものがありました。
ともかく、この合宿、私達は確かにシフカ・ブールカとともに草原を走
りまわり、パーティが一つになったのを感じました。
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