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みにくいあひるのこ 始まりました |
02月27日 (金) |
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4月の地区発表会で、「みにくいあひるのこ」
このグリム・アンデルセンのシリーズは、ことばが豊富で質が高く、必ず出会わせたい言葉の宝庫。
また「みにくいあひるのこ」と「ヘンゼルとグレーテル」は、英語の語りも子どもの声で、
ああ、同年代の子どもが読むと、こんなふうになるんだ・・・・と、聞くのも心地いい。
早口で澄んだ声のナレーションがとても素晴らしいと思う。
子どもたちにもこれとそっくりにやりたいと思って欲しい。
「みにくいあひるのこ」は、導入を慎重にしたいと思い、今まで軽々には取り上げてこなかった。
短絡的にいじめの話になったり、深く入り込めないでしまう。
私は、白鳥の群を抜く美しさにたどり着きたいと思う。
社会の底辺から、息をのむほど純白な気高い存在へ。
その美しさへの観念がないと、ただのお話たどりになってしまう。
今回、まず、ラボライブラリーの絵本を見ながら、いろいろ話し合うことにする。
この絵がまた、素晴らしいと思うから。
今の時点では、ストーリーとかけ離れていてもかまわないことにする。絵から感じることに集中する。
説明的な絵でないからできること。おもしろいよ。
「暖かい昼間」「水に映った月や星やお日様がいっぱい」
「温めたから、たまごがかえった」
「池が隠されている」「色がいっぱいあるってこと」
「前のページと同じなのに、色が暗いのは、いじめられたから」
「雁が死んで、血がいっぱい出た」
「おばあさんが(めがねをかけているのは)目が悪いから。だから見にくいあひるのこ。
だから、オス家鴨なのに間違えた」と言ったのは、年少のSiちゃん。
これには、中高生たちが参っていたね。
「家畜小屋とか家とか人間に関係するときはテーブルクロスみたいな模様がでてる。湖にはない。」
今日の幼児クラスは、雪の影響もあり、親子で疲れて、お休みが多かったが、
来ている子だけでなんだか深いところに近づいた気がする。絵がぐっと近づいたね。
副読本として、Farm Animalや、Animal on the farm、Old McDnald などをやり、
家畜って何?
飼っていると役に立つ動物?どんなのがいる?何をしてくれる?
めんどりは卵を産んだり、牛や山羊が乳をだしたり、羊は毛をくれたり・・・
雄鳥は?朝起こしてくれる・・・・馬は乗せてくれたり、荷物を運んでくれる、
そんな話し合いになった。
(お母さんの誕生日を今度読もう。お母さんの誕生日も農家の庭から飛び出していく)
じゃあ、猫はどう?猫は何の役に立つの? Siちゃんは、知ってると思うよ。
「ネズミを捕る!」
(Siちゃん、NRリサイタルで「おイスの下の子ネズミを殺してやったよ」と言ってしまった)
すかさずPussy catの大合唱。
白鳥は、人間が飼っていない。
遠くに飛んでいたり、泳いでいたりするのを見るかも知れないけど、
だれも雛や卵をみたことがないんだ。家畜家禽じゃないから。知らない。
自分の知らないことは、存在を認めないし、そんな自分を反省もしない。
そんな大衆から離れて、アンデルセンの芸術家たらんとする必死の叫び。
大衆に受け入れられない孤独と、大衆とは違う存在でいたいという矛盾。
どこまで迫れるのかなあ。
小学生クラスでは、危惧したとおり、言葉や暴力の押収になり、ああ・・・・そこも通るか。
自分の中の崇高さを大事にして欲しい。
高校受験が終わって戻ってきたSoちゃん、ずっと来ていたKenちゃんも進学先が決まり、
小6のYzちゃんも今日から中高大生クラスへ。
期待したい。
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