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メモリアルデー・ウイークエンド |
05月25日 (日) |
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地区の高学年活動の新入生歓迎会BBQが、雨で中止になり、いつもの例会となって、会場へ送っていく。
車のラジオAFNから、愛国心たっぷりのカントリーが流れている。ついに国歌まで。
あれ?まだ独立記念日には早いよね。
そうだった。メモリアルデー・ウイークエンド。戦没者記念日とでもいおうか。
アメリカいけいけ!の歌だけでなく、しんみりと心を打つ歌、懐かしい歌、たっぷり満喫。
1998年のメモリアルデーは、テキサスにいた。あの頃、長男のFが、小5だったんだよ。
車の三男(中1)とYzちゃん(小6)に話す。想像できる?毎日アメリカの小学校に行くって。
長男は、日本で小4を終え、渡米。そのまま現地の小学校へ。
年齢的には小5だが、間もなく学年が変わるとあって、小4に入れてもらう。
小5に入っても2ヶ月で終わって、そのあとはミドルスクールだというから、とてもついて行けないと思った。
小4のクラスに入って、アメリカ人の子どもたち、先生に囲まれる毎日。
取り出しのESLはあったが、とてもとても追いつかない状態で、長男にとってドツボの生活。
毎日、声をかけられないように下を向き、先生から「私を嫌っているの?」と誤解される始末。
ある日、長男が「みんなみたいに学校におやつを持って行きたい」と言い、よしよしと
コーンナッツというスナックを買って持って行くが、これが盗まれる。
長男はクラスメートの助けもあって先生に直訴し、盗んだ子は怒られ、校長室送りとなり、お詫び状がきた。
この「コーンナッツ事件」がきっかけになって、長男は、言うべきことは言う、クラスにとけ込めるようになる。
国際交流のプロ?がいると、長男が頼ってしまってだめだと思い、
学校にあまり行かないようにしていたが、学年末のパーティだというので、学校へ行ってみた。
まだ言葉の壁はあるものの、楽しそうにクラスメートに混じっている長男にほっとする。
先生からも、いい体験をさせてくれてありがとうといわれる。(ここら辺が日本とは違う!)
コーンナッツ事件の犯人は、かわいい女の子だった。まあ、「大草原」のネリーを思い出したけど。
「あなたがしたことは、正しいこととは言えないけど、
これがきっかけで、Fがみんなにとけ込むきっかけになった。ありがとう。」
そういったら、きらきらの笑顔になった。
メモリアルデーということでクラスのみんなに少し話をさせてもらった。
「みんなのおじいちゃんがみんなくらいの頃、みんなの国アメリカとFの日本は戦争をしていたんだよ。
そのとき、みんなのおじいちゃんも、Fのおじいちゃんも、死ななかったから、
今、みんながここにこうしていられる。
戦争は、普通の人が死んでしまうだけ。みんは、友だちと戦争したい?
(NO!という声、さすが小学生!)
みんなは、Fと友だちになったことを思い出して、大きくなって戦争をしなくてすむ世界を作ってね。」
先生の助けもあって、私のメモリアルデー・スピーチも理解してもらえた。
ラジオから流れてくるカントリーを満喫しながら、青少年交流の重要性を強く感じる。
さ、うちでBBQしよっと。
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