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究極の自己肯定・ひとうちななつ |
03月28日 (金) |
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「自己肯定」
「自己否定」こっちの方がわかる?
でもさ、朝、鏡を見て、「けっこういけてる」って思うこと、ない?
それとも「ああ、なんてぶさいくなんだろう」って思う?
「いけてる」と思うこともあるでしょう?
その気持ちの差は、どんなこと?
仕立屋は、ふだん、村人たちから何て言われていたの?チビ?ただの仕立屋?子どもにしか受けない?
これから成長する子どもならまだしも、大人の男の人に、チビって、人格まで否定されているような言葉だ。
仕立屋が自己肯定にいたるには、何か、大きな偉業を成し遂げたわけではない。
ちょっと多めにハエを殺しただけじゃない?
なのに、天まで昇るような浮かれ方だよねえ。それであそこまで行っちゃうんだから。
「うぬぼれ」?そうね、「自己肯定」は「自意識過剰」「自己満足」とすれすれだ。
そんな上がり下がりを繰り返して、ついにどうなった?
ダブル自己肯定、トリプル自己肯定で、どんどん上り詰めていく。
グリムの一般的な話では、「そこで仕立屋はお姫様と結婚しました。めでたしめでたし。」と終わる。
ところが、ラボの話ではどうなった?元の仕立屋にもどるよねえ。
これって、どういうこと?あそこまで行ったのに。
王様と並ぶ地位や、お姫様より、ただの仕立屋がいいの?
自分から出て行った仕事場に戻るんだよ。
どうして?
自分に合っている?自分の本当の姿をみつけた?本当に価値ある生き方が見つかった?
そうだねえ。
王様より、お姫様より、仕立屋たる自分の方がいい。ポケットのいっぱいある服が大好きな自分。
これこそ、究極の自己肯定だと思わない?
さあ、みんなはさっき「自己否定」の方が多いと言ったね。
本当にそう?
確かに、みんなは、毎日いろいろなこと経験して、がっかりしたり、させられたり、
つらい思いもいっぱい経験していると思う。
たっくうは、この2月は「自己否定」で大変だったよねえ、おれなんか、だめだってさ。
でも、ほら、K子ちゃんとMっちゃんは、進学も決まり、今一番幸せなはずじゃない?
成功者なんだよ、そうじゃない?
でも、成功とか、気分の良さとかは、人が決めるのではなく、自分でそう思うかどうかだよね。
それが「自己」肯定なんだね。
この「ひとうちななつ」では、そこのところをしっかりつかんで欲しいな。
小さい子たちもそう。「自己肯定」して、調子に乗っているときは、いい表情して、いい表現も次々生まれる。
「ひとうちななつ」のはなしは、そういう乗り切った調子でやりたいね。
肯定があれば、必ず、否定もある。
調子いいときも悪いときもあるよね。
でも、ちょっとしたことで、そう、ちょっとしたことでいいんだ。たいしたことでなくても。
また、上向きになって、そういうときに、今まで苦しんだ分のバネを使うことができるんだよ。
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