文部科学省 「子ども文化・芸術体験ワークショップ」 |
08月01日 (火) |
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久しぶりの日記更新です。何から始めたらよいかもわからないくらいたくさんの出来事がありました。
昨年度は、文部科学省子どもの居場所づくりキャンペーンで、「地域子ども教室 小学生英語活動ラボ」を山梨県内7ヶ所で開催しました。また、年間四回の「週末チャレンジ教室」というのを開催し、広くラボの教育力を広めることができました。
今年度は、上記「地域子ども教室・小学生英語活動ラボ」は8ヶ所に増やしました。
また、あらたに、「地域教育力再生プラン・子どもの居場所づくり~文化体験プログラム支援事業」委託をうけて 専門家を招いての3つのワークショップを開催することになりました。3つのうち2つのワークショップを無事終了することができました。
まずは、三輪えり花先生をお招きしての「子どものための演劇表現ワークショップ」~プロの演出家から発声・演劇表現を学ぶ~ワークショップですが、6月4日(日)県立文化ホールのリハーサル室で行われました。テーマは「ジョン・ギルピンのこっけいな出来事」難しいテーマも 三輪えり花先生の指導に、その世界に入っていくことが出来ました。
三輪えり花先生とストレッチ、どのワークショップも入念なウォームアップからはじまった
グループごとのはなしあい、どのように表現しようか。
ほかのグループがつくった場面を真剣にみている
ワークショップ第2弾は、室生春先生をお招きしての「演劇表現の実際~ことば・心・からだ~」でした。実際に室生春カンパニーを主宰していらっしゃる先生からは、なんともいえない気迫が伝わってきました。7月15日 一日目のプログラムは、ラボ・ライブラリーの「西遊記・金角銀角との戦い、7月16・17日は、「プロメテウスの火」と先生の縮約版による「ジュリアス・シーザー全幕縮約版」とりくみ、そして、最後の日には、「ジュリアス・シーザー」を発表するというものでした。
追求するテーマは、「舞台空間の真実を求めて」
先生の指導により、声・からだづくりをする。 ことばは自分が思ったほど伝わらないことを体験する。
室生先生曰く、「声にはベクトルがある。大きさと方向だ。ことばに魂をのせないと台詞(せりふ)にならない。こころを言葉にすることだ。」
台本をよみながら、いつのまにか、体育館の真ん中は「西遊記」の世界・ステージとなっていた。孫悟空が誕生するところから 順番に物語がはじまり、今回の目的である「金角銀角との戦い」のところまできた。
さて、台本よみにはいった。まるで 劇団の役者さんのようだ。先生は、むずかしい言葉にはかならず、説明をつけて意味がわかるようにしてくださった。
孫悟空と金角・銀角、役に挑戦する。時どき劇団員の人がはいると、ものすごい迫力になるのでみなびっくりする。さすがだ。
先生は、まず、かならず、こどもたちの挑戦を評価してくださり、ほめてくださった。そうして、次に、先生の指導がはいった。先生の指導をうけるとみな、上手になり、まるで役者さんのように見えるから不思議だ。
2日目は、ギリシャ演劇の歴史の講義から始まった。これだけでもすばらしい講義だった。まだまだ、ききたいくらい。コロスに挑戦して、演劇の原点にたつことから、始まった。
たくさんの登場人物を理解しながら、お話たどりがはじまった。台本を丁寧に読みあって、役ぎめをする。役の希望をききいれながら、先生は配役をきめていく。すごい!今回の対象年齢は、小5から大学生年代まで、一般のこどもたちもはいってのとりくみだ。
動きはすべて監督の指示をうけてやる。いつものテーマ活動とはちょっと違う。戸惑いを感じつつも、指導を受けてやっていくと、心の動き、考え、迷いがみえてくる。お話がよくわかるのだ。役をもらったその日の夜、9時から寝るまでが台詞を覚える時間。みな長い台詞だったのに、見事やってのけた。その真剣な様は、まるで、オーディションをうける俳優さんのようであった。
とりくんだのは、悩み多き高学年(小5~大学生年代)「何をなすべきか」が少し見えたのではないだろうか。ラボがめざすのは、テーマ活動の完成でもなく、言語習得ではないだろう。これから21世紀をになうわかものたちの「生きる力」だと思う。どうか、どうか、自分の存在の大切さに気づいてほしい。「あなたは、とても大切な人だよ。なくてはならない人だ。元気よく、明るく、気持ちよく、笑顔で生きてほしい。希望をもって、勇気をもって、生きていこう!」
感動をありがとう!
だれより、希望と勇気をもらったのは、私です! うふっ!
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Re:文部科学省 「子ども文化・芸術体験ワークショップ」(08月01日)
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HITACHIさん (2006年08月02日 13時32分)
これまた話題満載の日記でうれしいことでした。
子どもたちがどんなに生き生きとすごしたことでしょう!
山梨の子になりたい。
Tもたくさんの刺激と感動を頂いたようですね。
動いただけちゃんと返礼があるのですね。
でも言語習得等だけでなく生きる力をつけて、未来へ向かって欲しいという
まんぎょんどんの暖かな気持ちに、子ども達の親でなくともジーンとしました
お疲れ様でした。
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Re:Re:文部科学省 「子ども文化・芸術体験ワークショップ」(08月01日)
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まんぎょどんさん (2006年08月03日 16時24分)
HITACHIさんへ
>書き込みありがとうございます。うれしいな~、いいたいことが本当
に伝わったような気がして、いつもHITACHIさんには、励まされていま
す。ありがとうございます。
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