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嬉しくて、悲しいこの時期。物心ついた頃から、ラボっ子だった子たちが、それぞれの目標に向かって、次のステージと旅立つ時期。
一人は、国際政治を学び、国際平和に貢献できる道に、一人は、インテリアデザイナーの道、一人は生物化学、一人は医師の道、一人は栄養学。同じ様にラボを楽しみ、栄養にして成長していったラボっこ達。途中で、バレエや、部活のため、去って行った子も、みんなお祝い会には集まりました。
卒ラボ発表会で、発表した「わだつみのいろこのみや」に関しての文章を、ある機関誌に投稿したので、ここで、披露します。
この子達と、一緒に「わだつみのいろこのみや」を、シェアできて、本当に感謝しています。ありがとう。
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陸にすむもの、海にすむもの、
それぞれにきまったさだめがあります。
と海の王がホオリに語り、大きな宝石をふたつ取り出し、渡す場面の表現を創る過程で、
「海の世界と陸の世界が、ホオリが訪ねてきたことで、ゆるやかに交わり、互いの世界が交じりあった感じにしたい。」
「はじめのホデリとホオリの関係のように、それは、対立ではなく、共存って感じなのでは?」
「互いの違いを大切にし、受け入れ、そしてまた別々に存在しあうって感じを出したい。」
「『スサノオとヤマタノオロチ』のやっつけるって関係ではなくて、すべてが流れ、滑るように集まり、一旦交じり合い、そして離れていくイメージ。」
ということで、陸側は、陸の上の方を吹く風をイメージし、海側は、緩やかな海流をイメージし、両側からそれらが交じり合い、そして、また離れていくという表現になった。(表現を言葉にすることは本当に至難の業なのですが、、、)
実際に自分たちが国際交流を体験してきた子ども達だからこそ、実体験からこんな『異文化交流』についてのイメージを分かちあえるのかと思う。
「シオフル玉で大水を起こした時も、ホオリは淡々とした顔でいればいい。すました顔で、玉をとりかえた、って言うでしょう。」
「これでもか!なんて、お兄さんを懲らしめるような表情はしないからこそ、最後には二人で笑い転げることができんじゃあないのかな。」
ただ、この場面になると、深刻な問題が起きた。
ホデリは、いまじぶんがおぼれかかったときのようすをくりかえしました。
狂ったようにあちらこちらを走りまわり、
ひざをあげてはね、
腰のあたりでりょうてをひらひらさせ、
胸にてのひらをあて、
あたまの上でばんざいをする、、、、
そのおかしさに、ふたりともわらいころげました。
折しも、大震災と大津波の映像が毎日のように放映され、子ども達の目に焼き付いてしまっていた時であった。いくら高学年の子ども達とは言え、字ずらを追ってのアクションとしての表現はできるが、心をこめてとても笑えないというのだ。(自分の思いがないと、体だけの表現はできない、という体質がラボっ子である。)ましてや、笑い転げるなんて、、、とても無理。
「二人で笑い転げることに、なんの意味があったのだろう?」
「この踊りは『隼人舞・ハヤトマイ』とよばれ、後の世まで伝わった、ことの意味は?」
という真剣な話し合いになった。
「祭り」については、『スサノオ』に取り組んだ時に、『霜月祭』で散々、表現を創る際に、何を表したいのか、という視点で掘り下げた。
「でも、『笑い転げる』踊りやお祭りなんて、、、」
「笑ってごまかして、降参!許して!って、ことだけではないよね~?」
「受け入れなければいけない運命であったら、笑ってしまえって、こと?」
「『一緒に笑う』ことが大切で、ホオリがホデリの溺れる様子を見て笑ったら意味が違うよね。」
「自分の中にある正しいと思っていたことが、訂正せざる得ないような悔しい時は、相手に屈しちゃえ、ってこと?」
「自然の猛威の前に立ちはだかったら、笑い転げるしかないってこと?」
「屈する相手とは、「自然」ってことじゃあないの?いつもは恵みをもたらしてくれる海が、今回の津波でも、人間の知恵や技術で、到底かなわないものであることを知らされて、人間はその中で生かされているし、時に命をも奪われてしまう厳しいものである。それを忘れないように『舞う』のかな?」
こんな話し合いを重ねながら、子ども達は真剣に笑い転げることができるようになっていった。嘘っこなしで笑い転げるには、その前の踊りを真剣にやろう!手を抜くな!という掛け声の元、体の大きい中高生が思いっきり飛び跳ね、動き回り、汗だくだくで、ぜいぜいしながら「溺れ踊り」を続け、そして最後に笑い転げるのである。その姿は、口先だけではない体中からほとばしる自然への畏敬の念であり、今回の震災で命を失った方たちへの全身で表わした心からのレクイエムとなっていったように見えた。「笑い転げて舞う」ことは「浄化」させていくことなのか。
こんな疑問や発見を重ねながら、雁さんがいたら、訊いてみたいことがたくさんある、と何年も思っていたが、あながち、最近はそうでもない心境である。子ども達とその「真理なるもの」を探っていく過程が楽しいのである。
「答えは、僕のすべてを賭けた『物語』の中にあるのだから、全身全霊で楽しめ、味わえ、考えろ。」
と声がするようである。四〇年近くかけても、群青色の深みの源を探り当てることは容易ではない。そんな容易に手に入れようとしたら、『そらいろのたね』のきつねさんの如く、熱いお日様にぶつかって、目を回してのびてしまうことだろう。
しかしながら、ラボ・テューターとして、子ども達を通して、雁さんの、群青色の残像に再会できる瞬間を繋ぎ合わせていくことはできる。そして、何よりも確かなことは、谷川雁の物語が自分の細胞の一つ一つに浸み込み、成長と共に、精神構造の骨格となり、私の人格の一部となっていることである。もしも、雁さんに出会っていなかったら、などと仮定の話としては、もはや考えられないほど長く深く丈夫な軸を成してしまっているのである。同じことが、集う子ども達にも起こっている。そう、「雁マジック」が効いて、湧き上がる雲の如くちぎれたり、形を変えたり、増大したり、色を変えたりしながら、こども達、一人一人の精神構造のしなやかな軸となっていくのである。
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晴れて、子育てにひと段落 といった感じの春。
長男、この氷河期に無事に社会人の仲間入り。
まだ、下に2人の寄生息子がいるが、この二人も大学生として一人暮らし。
ラボテューターとして、国分ラボパーティを開設したのも、今思えば、息子がきっかけだった。
ラボを始める前は、個人の英語教室、他の英会話教室の講師としてフル回転で(もちろん、今よりも収入もあり、、、)跳びまわっていた。
結婚して、年子(としご)のそれはそれは元気な男の子に恵まれ、我が家の教育方針として、習い事よりも、自然の中で過ごさせることのほうが大切と考え(本当は、仕事と子育てで、手一杯だっただけ、、、?)
長男、次男それぞれ3歳、4歳のころ、家族でテントを積んで、能登半島の能登島へキャンプに出掛けた時のこと。
長い道中、海の気分に浸りながら、私は『うみのがくたい』を車の中でかけた。まだ若い頃の江守徹のさわやかな語り、今は亡きアラン=ブースの英語、間宮芳生の美しい海の音楽、ラボライブラリーの中の名作中の名作。でも、子供に聞かせるというよりは、自分が好きだから、聴いていた。
途中、大雨と暴風に見舞われたが、キャンプ場に着いた時には、なんとか、嵐も治まり、テントを張るタイミングを見計らっていた。
雨がやみ、晴れてきたころ、長男が、
「飛んでいく雲の間から青い空がちらっとのぞくようになったね~」
と言ったのだ。
空を仰ぐと、本当に青い空の断片がパズルの一片のように、見えた。
私は、はっとした、『うみのがくたい』のお話の、嵐が去り、朝が来たあの空の様子は、こんな風だったのか、、、
嵐が過ぎた場面として単純に聴いていたが、船員の目には、白い雲ではなく、青い空のかけらが見えたのだ。
確かに、英語は、
The men could see the blue sky peeping out from between the flying cloud.
のぞく = peep という単語を使っている、しかも、PEEPしているのは、blue sky が主語となっている
船員ものぞき、青い空のかけら も、船員の方をのぞいているみたいだ。
動く白い雲を見ているのではなく、青い空が覗くように現れたのだ。
そんなことを、瞬時に感じ取って、車でただ流していたこの物語をイメージして、取り込み、そして、ぴったりの場面で、幼い子供の口から、言葉として自然に流れて出たことを目の当たりにして、びっくりした。
私は、何度もこの物語を聞いていたのに、ついぞ、そんな鮮明なイメージを伴った言葉としてとらえていなかったのに、、、
恐るべし幼子、、、
やはり、ラボのCDは、本物だ!!!
確信した。
安易な英語教室や、早期教育とやらに、入れてしまわないで良かった~
こうなったら、収入など問題ではない、自分の子供に、本物の言葉として、心の深い根っこを這わせるような『本物』に出会わせることのほうが、ずっとずっと大切なんだ!!
そう決心し、まづは、子供が入園したての幼稚園で、ラボパーティというものを、開かせてはくれないか、園長先生にお願いに行ったのだ。
当時は、うちの子2人と、中学の同級生がラボッ子で、うらやましかったというお母さんが長男と同い年の子をラボに入れてくれた。
3人でスタート。それから、私の個人の英語教室としてお子さんを通わせていた親御さんにも、ラボパーティという組織に入って、ラボのCDという教材を買っていただくことになるが、切り替えたいとお話した。
去って行かれた生徒さんも半数はいた。
でも、すでに小学高学年になってからラボに切り替えた子たちからは、後で、
「もっと、早くラボに出会っていたかった~!!」
と言われた。
今思えば、長男には、あまりいいテューターではなかった、、、
発表会前には、できないと厳しく覚えさせたり、自由にのびのびしているのを、自分の思い通りにならない苛立ちから、後で、ラボが終わってから、叱ってしまったり、、、
でも、苦しい就職活動を通して、
「やっぱり、ラボで学んだ事は、面接でも活かされたと思うよ。」
と電話で語ってくれた長男。
人間としての土台から作っていく教育
時間も根気も感性も好奇心も 全て養分となる。
そして、何よりも、認め合う仲間が必須
(ああ、ラボの仲間を増やしてあげなければならない時期なのですが、、、)
なにやら、巷では、大手英会話教室G が破綻とのニュースが流れてるが、即効力のあるものは、ブームにも乗るが、波が去る時も早いのか、、、
そう思うと、ラボは、結局のところ、地道にこつこつ広め、知っていただき、理解していただくしか道はないのでしょうね~。何しろ、長男が、そう言ってくれたのに、20年もかかったのですから、、、
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今年になって、4本目の映画。
すごいピッチで、映画館に足を運んでいる。
「沈まぬ太陽」
「アバター」
「ラブリーボーン」
「インディクタクス」
どれも、比較対象にならないそれぞれの味わいが違う。
しかし、感動度は、
「インディクタクス」は、ダントツ!! 星みっつ!!!
なぜかと言うと、この映画のできるまでのメイキング番組を事前にテレビ番組で見て、イーストウッド監督の情熱に感動した分がプラス。
や~、俳優として、若い頃からのクリントン・イーストウッドのファンだったけれど、
ここにきて年輪を重ねて、いい仕事してますね~!!
(80歳!?)
偶然、3男のNZでのホストファミリーが、南アフリカの家族で、
厳しい生活態度を強要され、息子には大変だったようだが、親としては、良い修行になったと思って感謝していた。
何回かの親あての手紙に、
「節電、節水、厳しすぎるかもしれませんが、贅沢な生活が当たり前だと思ってほしくないのです。
世界には大変な生活をしている人々がたくさんいるのだから、、
私たちの国の事を少しずつ話してますが、全部を理解してもらえるのは、難しいとも知っています。
でも、彼はちゃんと耳を貸してくれます。
あまり叱っても落ち込まないところもいいところです。」
と書かれていた。
初め、南アフリカからNZへの移民家族だと聞いていたから、
察するところ、裕福な白人家族なのかと思っていたら、
黒人夫婦で、
ご主人が南アフリカのケープタウンでタクシー運転手していたころ、日本人商社マンと親しくなり、
日本と日本語に興味を持ち、日本人留学生を受け入れ希望したと知った。
それ以来、遠い国だった南アフリカが近い存在になり、
国際関連ニュースでも、南アフリカのことが報じられると、
意識して関心を持って聞いていた。
自分的に、そんなバックグラウンドもあり、
マンデラ首相とその功績も、名前だけは知っていたし、
これは、観に行かんと!!(遠州弁)
と気合を入れて観たせいもある。
イーストウッドが、何年もかかって現地南アフリカで撮影し、
実話に基づいた人物演出、政治的背景、
何より、フットボールの試合の様子が、ちょ~リアル。
そして、アパルトヘイト時代という隠しきれない歴史を経て、
黒人と白人がいがみ合わない新しい国を創る!!
というマンデラ首相の信念が、全面に打ち出された作品。
イーストウッド監督作品『グラン=トリノ」も観たけど、
ある意味、同じテーマが流れている。
もちろん、時代背景、国設定は全く違うが、
イーストウッドが描きたい人物の生きざまが、重なると感じる。
≪気骨≫ という文字が浮かぶ。
人種が混じり合って、新しい国を創っていく歴史は、
アメリカも南アフリカも同じ
歩き始めたばかりの南アフリカと
大国として育ったアメリカ
希望に満ちた光と
現実に落とされている影
両方を描きたかったのだろうか、、、
まあ、そんな深読みなしにでも
ラグビーの迫力ある映像も見どころ。
サッカーファンでも、十分に楽しめる。
みんなをまとめる、その気にさせる、というリーダー道も学べる。
最後の、ホルスト作曲「惑星」の中の≪ジュピター≫に歌詞がつけられ、アフリカバージョンぽい仕上げの歌になっているのだけど、
泣ける!!
早速、映画の後、つい、カラオケ行って、平原綾香の≪ジュピター≫に挑戦したけど、ちと、無理だった、、、(余談)
サントラ盤出るを待つことにする。
≪グラン・トリノ≫もそうだけど、イーストウッドの音楽のセンス(もちろん、その道の専門家は別にいるのでしょうが、、)が、
本当に光っている!!ピカリ
高学年のラボっ子にも、ぜひ、ぜひ、お勧めしたい一本!!
P.S:
MIXIの日記のつぶやきとして書いたら、ラボ広場でもお披露目したくなって、掲載しました。
言葉使いに、不適切な点ありますが、ご容赦
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合同Pとそれぞれのグループの活動と少しづづ、重ね塗りしていくように、ひとつづつの場面、疑問、イメージが段々とぼんやりしていたものが、はっきりしてくるにつれて、ひとりづつのイメージが互いに違うことがわかったり、または、重なりあったりしてきた。
『スサノオ』の初めのシーンで、子供たちが、
「♪舞え、舞えかたつむり~♪」
と歌いながら遊んでいると、そこへすごい勢いのつむじ風が吹いてくる。
かたつむりの歌とつむじ風 いじめっこの仙吉、
つむじ風のことをスサノオが来た と言うこども
そんな場面を、それぞれがどう感じたかの話し合いのくだり。
◆初めに誰かが、カタツムリを見つけて、自然と他の子が集まって来る感じ。
◆カタツムリを手にすると、可愛いと思う気持ちと、壊したくなる残酷な気持ちと、ちょっと怖い気持ちが起こる。
◆私は、絶対に、手に取って捕まえないな、、、菊乃もきっと、そういう女の子だと思う。
◆仙吉なら捕まえてるよ、きっと。そして、怖がっている女の子をからかう。
◆仙吉は、いじめっ子の部分と、優しさの両方持っている。
あとで出てくるスサノオも同じ(少なくともおばあちゃんの言葉から、そう感じる)
◆誰かがカタツムリを見つけて、カタツムリの歌を、誰からともなく歌い始める、そして子供たちが集まってくる って感じ。
◆荒荒しい、うづまくすごい勢いの風は
ひとつだけでなく、あちこちにうづまいていて、ひとつに集まってくる。それは、霜月祭りに、いろいろな神様が集まったということではないの?、「スサノオ」がござった(来た)明日は霜月祭りだからな と、一人の子が言っているでしょう。
◆霜月祭りは、「千と千尋」のモデルにもなっているらしい。神様達がお風呂に入りに来るんだよね~あの映画では
(浜松から車で2時間ほどの遠山郷のパンフを参考にしました)
◆いろいろな神様の中でも、スサノオは、なぜ荒荒しい神様なの?普通、神様は、完全無欠な存在であるはずなのに、スサノオは違うよね~
◆この物語の最後には、困難を乗り越え一人前の男として成長していくけど。
◆日本の神話、ギリシャ神話では、神様も人間っぽく、失敗したり、罰をうけたり、反省したり 嫉妬したりしているよね~
●余談:(子供たちは、「♪舞え舞えと唱えている子供の遊び歌が、
親鸞の教えを綴った 『歎異抄』 の中の一節であることは、知る由もないが、親鸞の教えの中の、
「人間とは因縁によって悪も善も行う者である」
と歌のイメージが重なる。
「上手く舞わなければ、馬や牛に踏み割らせるぞ~!!
でも、上手に舞えば、花の園であそばせてやるよ~!」
実に残酷さと、優しさの両面、人間ならばが誰でも持ち合わせているということなのか、、、
このイメージと これから始まる 「スサノオ」の物語の予兆または序章として、ラボライブラリーの作者が意図していたのでは?と大人は推測できるが、予備知識などなんらなく、感性のみ、直観のみで物語の深みに入っていく子供たちの話合いを聞きながら、心からその鋭さに驚かされるのである。
始まりのピアノの低い音楽=つむじ風の表現としては、
はじめ、わ~と一人づつがうづまきながら、勢いよくスパイラルに集まってきて、ぶつかりあいながら、ぱあっと飛び散っていく感じの動き
になっていった。
ひとりひとり、抱いているイメージは、微妙に違っているのかもしれないが、あえて、絶対的な答えを押し付けない。イメージに絶対という正解はないし、強制はできないのである。
つむじ風を「スサノオ」として重ねていた子もいるだろうし、
あっちこっちから霜月祭りに集まってきた神様と思っていた子もいただろうし、これから現れるヤマタノオロチの予兆としていた子もいただろうし、巨大カタツムリの渦巻きと思っていた子もいた、得体のしれない自然の怖さを漠然と感じていた子もいるだろう、、、
そんなひとりづつの感じ方を出し合うと、その違いに驚いたり、刺激されあいながら、そして、その違いを包括していくような動きが突然と出来てくる。
微妙な心が通じ合い、かたまりとなっていくように表現が生まれてくるのである。
こんな風に、ピアノの音ひとつひとつ、異なる言語(日本語、英語)のセリフ一つ一つについて、一人づつの感じ方、とらえ方を寄せ集め、寄り合わせていくのである。実際の時間を離れ、深い物語の世界に入り込んでいく感じである。何度も何度も動きを重ね、ひとりひとりがぴったりくる表現にしていく。
例えば、仙吉がおばあさんと囲炉裏を囲みながら、「スサノオ」とは、どんな神様なのか聞き、おばあさんが、話してあげるという場面。
She began to talk bit by bit.
おばあさんは、ぽつりぽつりと話し始めた。
というくだりのナレーションで、
◆<ぽつりぽつり> ってどういう感じ?
幼児の質問に、みんなが真剣に考えた。
◆囲炉裏の上に登っていく煙が、ふわ~とおばあさんが語る「スサノオ」の世界へ 連れて行ってくれる って感じ。
◆そうそう、はじめは、白黒だけど、少しづつ、鮮明になってくる
◆囲炉裏の火と煙=時間の経過を表し、スサノオの時代へとワープしていく
◆囲炉裏の煙なんだけど、逆回しに、戻っていく感じ
こんな話し合いを聞きながら、幼児も、ふんふんと聞いている。
動くと一緒に、ずっと体が柔らかい分、本当に煙のように、くすぶった炭火から、煙のように、逆のぼるように、物語の世界へ誘うように 自由に動き始めるのである。
今回、この「スサノオ」のテーマを選ぶ際に、心配だった幼児たちだが、実際、取り組み始めると、大きい子も幼児も関係なく、わかり、楽しみ、動き、分かち合えたことは、本当に驚きだった。
毎回のラボに集まって来る幼稚園児が、すぐに、
「スサノオ」やろう!! と一斉に口にし、CDをかけて、かけてとせがむのである。
少し長いお話なので、途中からにしようか、と提案しても、結局、はじめから最後までちゃんと楽しめるのである。
これだけ、楽しめる力を養えたのは、2,3歳からの、絵本の読みきかせ、ごっこ遊び(イメージで遊ぶ)、 物語を理解し、疑似体験を楽しむ土壌を育ててきた事に他ならないと、今では確信している。
ラボテューターを初め20年という歳月が経ち、初めての2、3歳児が、高校生リーダーに育ってきた彼らが、ラボっ子たちの成長の証しとなっているのである。
人間のみに与えられた能力=想像力、発想力、表現力、理解力、つまりは、イメージし表現し、楽しみ、分かち合う力が、たとえ、幼児でも、その集団に入れば互いに刺激し合い、その年齢を飛び越え、発揮するのである。
「スサノオ」をレポートをシンプルにまとめたいと思いつつ、どのセリフ、どの場面をとっても、子供たちのこだわりの思いが詰まっていて書ききれない。自分なりにノートをとり、大切な発言はメモやら図やらを書き入れてはいるが、それでも、拾いきるのは至難の業なのである。
どんな小さな声、どんな僅かな表情、動作も漏らさないよう、よ~く、子供たちに目を光らせ、心を耳を澄ます。
ラボが終わった後、お風呂の中で、あの子のつぶやきの意味は???、
「でもね、、、スサノオは、あれだけ悪いことをしたのに、、、いいのかな、、」
聞きなおしたら、黙ってしまった。本当は何を言いたかったのだろう、、
毎日、子供のつぶやきを思い返し、反芻する。
でも、子供たちのつぶやきのスピード、温度、発する光の強さ、ハッと湧きおこった時の心の色、互いにシナプスがつながり合うようにみんながシンクロナイズしていく感じ、ノートには書き込みきれないものだ。
色々、工夫して自分なりに書きとめてはみるものの、、、
一部、掲載してみるが、所詮、私の目と耳というフィルターでとらえたものしか、書きとめる事はできないのである。
今も、発表当日のビデオを見返すが、気づかなかった子供の動きや、表情がたくさんある。
きっと、子供たちの中でも、何カ月もたって、あ~、あの事って、、、
と後から気づいたり、わかったりすることもたくさんあるだろう。
そこが、身体的な体験で学んでいくテーマ活動の醍醐味ともいえる。
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今は、昔、、、
と言えるほど、日にちが過ぎ去ってしまいました~
2009年11月8日の中部支部テーマ活動大会出演『スサノオ』レポートをまとめたいと思いつつ、、、
発表の次の日に、強行スケジュールで、三男が滞在していたニュージーランドのタウランガに訪問し、駆け足ながらもNZの風に体ごと馴染んでしまったら、竜宮城から戻ってきた浦島太郎のごとく、すっかり現世の速さについていけない私であります。(アップを怠けていた言い訳!?)
けれども、先週、中部支部の総会にて、あるテューターさんから、『スサノオ』の発表に触れて、こんな事を聞かれました。
国分さんが、あの『スサノオ』を発表するにあたり、子供たちと一緒に大切にされてきた事は何ですか?ぜひ、お聞きしたいです。
わ~!! たくさんあります。 とても一言で語りつくせないほど。
しかも、3歳から17歳までのラボっこ一人一人が、物語の中で、そして仲間と共に成長していくドラマがあって、そして、その成長曲線は、明らかに、発表後の今も、いや、今の方がぐぐっと姿、形に現れているのです。
と、『スサノオ』に出てくるセンキチのおばあさんのように、ポツリポツリと語ったのですが、、、うまく伝わったのかは定かではありませんが。。。
ここで、逆戻りしながら、少し、足跡を残しておきたいと思います。
≪スサノオにたどり着くまで≫
2008年の発表で、『15少年漂流記』に取り組み、どちらかというと虚構ではあるけれど、リアリティな子供たちの姿を疑似体験した。
さらに、さかのぼり人間の歴史書であり、深層な部分で人間の基になっている物語、神話に挑戦してみようという意見が出た。
ギリシャ神話、ギルガメッシュ(メソポタミアの神話)、ドュルガ(バリ島)など選択枝はあるが、
でも、やはり、日本人としての精神的な核であり、その割には、戦後の教育の中で端っこに追いやられたままになっている日本神話(古事記)にしようと話は落ち着いた。
けれども、今の国分パーティのメンバー構成から考えると、幼児から小学生がほとんどのパーティで、ヤマタノオロチ退治は、小さい子は怖がるかも、、、高校生男子を欠いている現状、男子が活躍すべきテーマだけど、、、どこまで深く味わえるか、、、など不安材料はいっぱいだったが、中学生男子の意見を尊重して決定。
≪第一回合同ラボ≫
それぞれのグループで、『スサノオ』に取り組み始めた。幼児グループは、わかりやすいところから、絵本『日本の神話 赤羽末吉、船崎勝彦著 あかね書房』の一巻『くにのはじまり』から丁寧にゆっくりと「スサノオ」へのアプローチを始めた。
新聞紙でヤマタのオロチ作りをしたり、スサノオの剣を作ったり、楽しめる部分から少しづつ、この物語に近づいた。
小学生グループも、『マンガ古事記 石森章太郎著』を貸出、『もののけ姫』やら、『千と千尋の神かくし』やら、ギリシャ神話やらとの対比、比較、共通点やら思いつくまま、湧きだたせるべくひたすら聴いて、動き
興味が持てる部分、テーマを聞いて感じたり、疑問に思ったりしたところが、ふつふつと噴き出してくるのを互いに刺激しあった。
≪8月に第一回合同ラボ≫
4つのグループが一堂に会し、好き勝手に一斉に『スサノオ』に合わせて、好きなものに成り切り動き、言葉を発した。
すると、一人ひとりの心に湧きおこってきた疑問、思いが、それぞれの口から勢いよく飛び始めた。
●オロチはどこにどうやって潜んでいたの?
●なんで、寒い時に起きてやってくる?
●皮膚は固い?なんで、木とか生えているの?
●八つの山にまたがるほどの大きさなのに、どうやってズタズタにできたの?
●なんでオロチの血は鉄錆色なの?
●お酒は何日もかかって作ったのに、間に合ったの?
●オロチの中から出てきたのは、後の草なぎの剣?立派ってどのくらい?その剣もやっぱり鉄錆色?
●スサノオは空の国(姉神の国)を追い出された時、持ち物を全部取り上げられたのに、オロチをやっつける剣は、なんであったの?
●8という数字にこだわるのはなぜ?西洋は7という数字が多いよね?
●空の国は雲でできた国?雲より高いという意味?
●スサノオのお母さんは、スサノオを置いてなぜ地下の国へ行ったの?
●姉神は、なぜすぐにスサノオを疑ったの?
●誓いをたてさせられただけで、なぜ、あれほどスサノオは暴れたの?
●なぜ、カタツムリの歌を子供たちは歌っているのか?
●つむじ風が吹いたとき、なぜ、スサノオが来たと、ひとりの男の子は言ったの?
●霜月祭りってなに?お祭りは秋が多いのに、なぜ寒い11月なの?
●なんのためにお湯をかけるの?
●教会へ行くと神様は一人と言われるけど、神様はたくさんいるの?
これらの初めのころの疑問は、この場で、みんなの共有の疑問となり、
さらに、持ち帰り、まためいめいが、CDを聴きながら思いを巡らし、広げていくポイントとなっていった。
高校生が、大きなホワイトボードに書き込み、どのグループも共有できるように、目につくようにしておいた。
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先週日曜日、中部支部中高大生合宿のゲスト木島タローさんが、せっかくなので、テューター向けにもワークショップを、という計らいで、テューター向けワークショップに参加できることになった。
ゴスペル、という歴史的な説明、
現在のゴスペルのとらえ方、
黒人奴隷とキリスト教との関係、
キリスト教(プロテスタント)の神という存在の意味など、
歴史の中の偶然性は、神という大きな意思である、という考え
などなど、深い話題を、歌を歌いながら、またまつわる講話をはさみつつ、という進め方で、あっという間の2時間だった。
木島さん自身も、終了の時間を知らされて、あと、1時間でしょう?と驚かれていた。
キリスト教の歴史の話の中で、旧約聖書と新約聖書の話まで発展し、
その日の取り組んだ英語の歌
“Down by the River Side”
リバー=河 に何かを置いていこう!! の意味、河とは、どこの河かか?
ヨルダン川、そして、
ヨルダンとは、イスラム語でI am who I am という意味である、
つまり、どこからも客観視できない唯一無二の存在
(私は、一、当日の参加者なので、記憶違いでしたら、ごめん下さいませ)
ことを始めて知り、私は、今夢中になっているアメリンカドラマ「ロスト」を思い出したりしていた。
歴史の中での犠牲者=黒人奴隷も、神の意思での必然であったのか?
苦しみはすべて、河の脇において、さあ、すべてから解放される場所へいつかはいけるのだ。
今という時間は、その時に繋がる。
今、自分の人生に何が起きていようが、この人生の先に何かがあるから、今自分のしていることにもきっと意味がある。誰かのために今の自分がある。
そんな意味が、ハレルヤ には込められている。
大きな歴史の中での犠牲は、必然か否か、それは、大きな神の意思か?はたまた自然というバランスをとるシステムの中での必要な微調整なのか、、、
私は、どちらも結局は、同じ事なのだと思うけれど、それを、あえて人間を超越した神的な意思ととるか、
自然の摂理ととらえるかの違いだと思う。
その辺のテーマは、以前、中高生と『ロミオとジュリエット』を取り組んだときに、シェイクスピアは、この時代のキリスト教に、少なからず、疑問を抱いていたのでは?
という話題に発展し、
“ダビンチ・コード”、”天使と悪魔”の映画、と小説の話題にまで及び、
結構、男子たちと、面白い談義ができた。
特に、中2のN君は、多宗教の外国(インドネシア)で小学校時代を送り、彼の中での疑問にあったのか、その角度からの『ロミ&ジュリ』への興味をあることを知った。
こんな具合に、何かとラボの活動とリンクして考えてしまうのだが、今回も、
木島タローさんが、何か、歴史の中で犠牲になっている人達のことを思いうかべて、
歌を歌ってみましょう!
と、いわれた時、私は、無意識に、今取り組んでいる『スサノオ』の中で、すでにヤマタノオロチに食べられて人身御供となった7人の娘たちのことを思い浮かべていた。
これまで、ラボっこ時代から何度も取り組んできた『スサノオ』のテーマ活動ではあるけれど、そこまで、深く、7人の存在を感じたことはない。犠牲になった7人がいたから、スサノオという存在が意味あるものになった、ということなのか、、、
また、人生観で、何を大切とするか、それがないと絶望的になってしまうものが、もしお金だとしたら、その人は、お金を信仰していることになる。
という言葉から、両親から譲り受けている価値観が、そこにない自分がいることがわかり、感謝したい気持ちになり、少し涙が出た。
歌での高揚感は、自分を見つめ直し、自分の中の心のスクリーンに今ある自分のテーマが浮き立ってくる効果があるものなのだ~!!
私は、しょっちゅう、これって、偶然?必然の偶然?と思うことがよくある。後で考えると、あまりにも、不思議な出来事~!?
って思えること。それは、その時は、辛い体験の時もあり、ハプニングであったりもする。
気付かないうちに、誰にもあることだと思う。
人との出会いも、きっと遠いどこかで、あ~、あの人の出会いは、この意味があったのね~
なんて、、、これをひとは縁(えにし)とも呼ぶのかも。
木島タローさんのワークショップに、わざわざ足を運ぼう、と出かけて行ったのも、何か動かされるべき必然の理由があったのか、はたまた理由になるように、前に進む一歩にしていかなければ意味がない、ということなのでしょうか。
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ホワイトホースシアターの活動が、今回、近隣地域にも広げることができたことも、大きな意味があったと思いました。
ホワイトホースシアターの代表、グリフィス氏が、浜松に訪問して新聞取材していただき、その記事を読んだ、近隣市掛川市(浜松と静岡の中間)の、国際交流協会の代表者が理解を示し、ホワイトホース誘致の実現となりました。
ラボとは、まったく関係のない広がりではありますが、なぜ、私が、このホワイトホースシアターの誘致に力を注いできたかは、やはり、ラボの活動が母体にあることから説明をすることになり、結果、大変興味を持っていただきました。
掛川には、この40年間、ラボパーティは全く根付いてきていない地なのです。
でも、旧掛川市長は、生涯教育の意味を唱え、推進してきた方で、そのモデル地域として有名な市なのでもあります。
そんな土壌があったからこそ、今回のWHT公演実現に至ったと思っています。
この公演の幕間には、そのお隣の藤枝市の狩野パーティの高校生が、ナーサリーライムの披露をして、会場のお客さんと一緒に楽しむという企画も盛り込むことができました。耳になじみのない方もいらっしゃり、大変、盛り上がってくれました。
生涯教育の大切さを、市民に根付かせ、実績を実らせている有り様を、今回垣間見ることができ、ラボの草根の的教育活動と共通するものを感じました。
掛川市国際交流協会のWHT誘致代表の方から、アンケート結果を送っていただきましたので、本当に一般の方たちの純粋な感想として参考になりました。
また、生涯教育の一貫として英語教育のニーズも感じました。
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・聞き取りやすい英語で生でこのような英語劇が見れてうれしかったです(40代 女性)
・英語をもっともっと勉強します(60歳 女性)
・たった4人でとても素敵なものを見せていただきました。英語のスピーチがとてもわかりやすかったです。(60歳 女性)
・表情豊かで観客一体となって面白かったです。英語もわかりやすかった。(33歳 女性)
・初めて見ました。英語はまだまだですが、もっと勉強したいと思いました。
・迫力があった。(9歳 男子)
・迫力ありユーモアあり会場みんなを巻き込んでよかった。(50代 女性)
・最高でした。(女性)
・とても良かったです。次回はコメディ、ダンス等でお願いします。(56歳 女性)
・おもしろかった(8歳 女子)
・すべて英語の劇を見るのは初めてでしたが、ていねいな英語の中に時おり知っている単語を耳にすることができました。コミカルな表情や動きもとても楽しかったです。(39歳 女性)
・顔がおもしろかったです。(9歳 女子)
・発音がきれいでよく聞き取れました。(55歳 男性)
・子ども~大人まで皆楽しめてよかった。All Englishがよかった。(33歳 女性)
・とても迫力があって楽しかったです!身振り手振りがすごかった。英語をゆっくりはっきり大きな声で話してくれたので良かったです!!(35歳 女性)
・ひとつの空間が色々な空間にあっという間に変わりすごいと思った。劇に引き込まれました。ブリティッシュイングリッシュが聞けて良い体験ができました。(25歳 女性)
・can'tの発音の違いにはびっくりした。(39歳 男性)
・わからない英語があったはずだけど、そんなことより劇に引き込まれた。楽しかった。(32歳 男性)
・シンプルなのに場面がよくわかりとても楽しかったです。(女性)
・Fantastic! Brilliant actors with lovery English accent!(31歳 女性)
・I am moved.(9歳 女子)
・英語がわからなくても十分楽しめました。映画やTVとは迫力が違いますね。(53歳 女性)
・初めての体験でワクワクしました。ゆっくり話してくれ話の中に吸い込まれました。少ない人数でこれだけのことができるのにはビックリしました。素晴らしかったです。(62歳 女性)
4 意見・感想、役者へのメッセージ
・That's wonderful! I would like to see again!(40代 女性)
・I wanna see you again!(33歳 女性)
・素晴らしい表現力で楽しめました。
・英語はわからなかったけど楽しかったです。もし、よければ学校に来てやってほしいです。(11歳 女子)
・学校でもやってほしいと思いました。(40歳 女性)
・本当に楽しかったです。体に気をつけてがんばってください。素晴らしい活動だと思いました。(女性)
・また来てください。(56歳 女性)
・リア王の方、最高でした!表情といい、動きといいとても面白かったです。ついつい見てしまいました!(42歳 女性)
・こんなに真剣に英語を聞きとろうとしたのは受験以来かもしれません。子どもたちがこのような経験をたくさんしたら生きた英語を学べると思いました。(39歳 女性)
・台本を家に帰って読み直して勉強します。(46歳 女性)
・とても楽しかったです。テンポの速さ、セリフのかけあいがおもしろかった。(52歳 女性)
・健康に気をつけて頑張ってください。また見たいです。(35歳 女性)
・これからも楽しい劇を世界中に広げてください。(25歳 女性)
・言葉を理解するのに時間がかかり笑いや拍手のタイミングがつかめず、演者には申し訳なかった。(68歳 女性)
・はっきり発音してもらったので、苦手な英語も親しみやすかったです。とても楽しかった。これからも素晴らしい活動を続けてください。(女性)
・I enjoyed your performance very much! I really want you to visit Kakegawa again.(31歳 女性)
・英語劇を何回か見たことがありますが、初めて内容がよくわかり面白かった。また来年も来てくださいね。(32歳 女性)
・4人の俳優さんの熱演に感激しました。汗が光ってました。これからもがんばってください。(53歳 女性)
・これからもぜひ頑張って日本の中学・高校生また英語を勉強中の人達に本場の英語をわかりやすく聞かせてください。(なかなか直接本場の英語を聞く機会がありませんので)(62歳 女性)
・表現がすごく上手ですごく気持ちがわかりやすかったです。(11歳 女子)
・子どもたちのためになる企画です。今後も続けてください。(60歳 女性)
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「動」の夏
深く沈む間もなく、夏が終わり、早、秋
干支が、亥 のせいか、動きだすと 思考が止まるらしい。
よく、男の子に、
これをしたら、次にどうなるか、よく考えて行動しなさい、
な~んて、注意をしているが、他人を注意しながら自分に一番言っている言葉、、、
6月から手帳を見ると、
★地区リーダー合宿in 島田(担当)
★支部テーマ活動大会エントリー決定
★ホワイトホース掛川公演誘致お手伝い(掛川市主催)
★地区夏合宿in焼津 実行委員会
★父母会
★パーティ夏の発表会
★地区国際交流参加者壮行会
★サマーキャンプ
★パーティ幼児お泊り会
★パーティスクランブル活動
★ホワイトホース浜松公演準備&公演実施
★地区合宿in焼津
★パーティ合宿in三ケ日(9/22~23)
この間に、ラボハウス瑕疵事件裁判やら、長男の就職の心配やら、二男の肺気胸手術やら、3男の留学先からの帰国受験のフォローやら、
両親の喜寿のお祝い、もろもろの雑多な問題を日割り、時間割りで、いなしつつ、こなしつつ、
本も読みたい、映画も観たい、、、おっと、夫の相手も、、
ラボテューターは、マルチかつ、多面体でいなければならない、
の言葉を残して、ラボを去られた Mr.M氏の言葉を脳裏に思い出しつつ、
忙しく動いていると、必ず新しい出会いと、新たな発見と感動、そして反省があるもので、それをエネルギーに換え、夏をぶっ飛ばしつづけ、遠州灘から房総半島まで、暴走し続けた感じ。
HPのアップも、アップっぷ状態で、
でも、載せたい優先順位から少しずつ、思いだしながら時間差で、記していきたい。
どうしても忘れてしまいたくないこと。
それは、5歳のKっちゃんのこと。
今年の1月に白血病とわかり、即入院した時、Kっちゃんは、4歳。
小児白血病。
そして、夏のはじめに、治療を終え、無事に退院できた。
書いてしまえば2行で終わってしまう、報告だが、親御さん、他のラボっ子、ラボっ子父母、もちろん、私も、、、祈り続けた7ヶ月間だった。
そして、退院を待ってのお父さんの転勤辞令が出ていたため、退院と同時に、浜松を去って行ってしまった。。。。
でも、お母さんが、お手紙を残してくれた。
お母さんの許可を得て、一部、載せたい
========前略===========
入院中の抗がん剤を使った治療はつらく、薬の副作用で髪は抜け、嘔吐を何度も繰り返すうち喉の粘膜が切れてしまい、口には血がにじみました。
無菌に近い状態の病室には、持ち込めるものは、制約がありましたが、
CDは消毒ができるので、ラボライブラリーを病室においてありました。
ベッドの上から動くことができず目を閉じていても楽しめるラボライブラリーは本当に重宝しました。
無機質な病室にいて、CDのスイッチを入れたとたん、カミナリタウンをドライブし、ロージーちゃんと花火になり、大きなクマに追いかけられながら何度も川を渡っていました。
日課として行っていたことでしたが、苦痛と不安から、息子と私の心を解放してくれました。
入院前と同じことがきている安心感も大きく、おかげで負のストレスに負けずに入院生活をおくれたと思います。
治療を進めるにあたって、病院からのカウンセリングもあり、大人の場当たり的なごまかしや口先の言い聞かせは禁物で、本人の自覚と病気に立ち向かう意思が必要だと感じました。
親からの説明を静かに聞いた後、病気である事実を受けとめ、病気と闘っていこうと、たった5歳の子供が自分の心と向け合っているその姿に、子どもの内なる世界の可能性をとても強く感じました。
物語の世界を通じて喜怒哀楽を体感し、心の旅ができるラボ教育と、それを言葉と体を使って表現するラボの教室での活動が、内なる自分と対話し行動しようとする子供の心の世界を、とても(大いに!!)成長させてくれているのではないかと感じるのでした。
また、今後も続く長い闘病を乗り越えるには、彼の中の内なる世界の広がりがきっと支えになると思っています。
============後略===========
Kっちゃんの退院と急なお引越しに合わせて、
退院祝いの発表会をやったが、
Kっちゃんの笑顔が、一番光っていた。
ーずっと、病院で、ラボのCDを、聴いていたんだってね~?
何が一番、好きだった?
ーえっと、、、ぜ~んぶ、ぜ~んぶ。
お母さんの話では、一番苦しかった時は、ロージーちゃんの花火の場面だけを、何度も何度もかけて!!
とせがんだそう。
弱気な時は、楽しい系、(かみなりちゃん)
少し元気な時は、勇気ある系(がらがらどん)
頑張った後には、癒し系(フレデリックとか)
自分で、それは 今は聴きたくない、○○をかけて、とかリクエストしたそう。
Kっちゃんは、年少さん3歳の時にラボに入って、たった1年半くらいだったけれど、毎回、物語の世界に入り込んで、とても純粋に自然体で、楽しんでいた。
こんなにも子供の心の中に、土に水が沁みこんでいくように、心の栄養、そして心の筋肉になっていくものかと、
お母さんのお手紙を拝見して、改めて感じた。
励ましていたはずの、私たちが、反対にとても勇気と、時間の大切さを教わったのであった。
まずは、夏の報告第一弾。忘れたくない夏の思い出。
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浜松地元のFMラジオのゲストとして出演しました~!!
本当は、ホワイトホースの宣伝と、去年の春にオープンしたラボハウスでの活動の宣伝が目的の出演でしたのに、、、
な、なんと、パーソナリティは、元ラボっ子で、昔話に花が咲いて~!!
昔、昔、その昔、浜松のラボの活動の場として、
ラボハウスとして、ラボっこのご父母が古家を提供してくれた家が
ありまして、そこで、一緒の時代活動していたことが判明
一緒に、ラボランドにも参加していたはず。。。。
地元浜松で、ブラジルや他国籍の外国人の方に、日本語を教えたり、
さまざまな音楽活動をされている方でした。
鶴田トシミさんのHPにも、載せていただいたので、
HPの一部をお借りしてペーストさせていただきます。
ご覧ください。
「この人に注目」のゲストは
Come-on-in Labo house「みんなの家」の
国分里美さんでした。
http://labo.hamazo.tv/
実は私、小学校の高学年まで
英語教室に通っておりました。
その教室の名前がラボパーティ。
そして今日のゲストの国分さんの教室もラボハウス。
なんかビビビと感じるものがあったので
打ち合わせの時間に、大昔の話をしてみました。
長野の黒姫で行われる合宿にも参加したこと。
そのときの合言葉は「どんらぼらめひろく」だったこと。
(逆さから読むとラボランド黒姫)
浜商の前の教室は畳敷きでいつもゲームや遊びで楽しかったこと。
ラボのマークはテニスボールのようなマークだということ。
記憶がどんどん繫がっていきます。
はたして…。
国分さんは、当時ぼくらのお世話をしていたお姉さんだったらしいのです。
たぶん一緒に黒姫の合宿にも行っていたんでしょう!
なんと30年ぶりの再会。(お互い覚えていませんでしたが)
小さい小さい浜松の中での話だけど
なんだか嬉しいじゃあーりませんか。
国分さんは英語だけでなく読み聞かせ、理科実験教室、
リトミック、トールペイントなど幅広い教室活動を展開されています。
9月12日(土)アクトシティ音楽工房
9月13日(日)浜松福祉交流センターホールという予定で
イギリスからホワイトホースシアターの皆さんを招きます。
ホワイトホースシアターとは・・・
英語を母国語としない国のこどもたちに、
生きた英語を楽しい劇を通して、学んでもらおうと、
世界中で英語劇の公演をしている劇団。
公演日程など詳しい情報はこちら↓
http://labo.hamazo.tv/e1870093.html
とにかく頑張っているひとですよ!
いい時間でした!
こちらこそ、びっくり、しゃっくり、でしたよ~
鶴田トシミさんのHPのアドレス↓よろしければ、ご訪問を
http://swampwater.hamazo.tv/e1967920.html
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2007年以来、再来日公演決定!!
本場のシェイクスピアの美しい調べ、迫力ある表現、引き込まれる展開。
3年前にたくさんの感動と思いでをくれた、イギリスのホワイトホースシアターが、8月末から10月中旬にかけて各地で公演します。
今年の演目は、
初級゛A Pinch of Salt" 『リア王の塩』(シェイクスピアの≪リア王≫の元になった古いイギリスのフェアリーテールより、直訳すると『ひとつまみの塩』
上級゛Romeo and Juliet" 『ロミオとジュリエット』
ラボっ子にはおなじみのシェイクスピア作品。
英語を学習するこどもたちは、世界中に多く存在しているだろうが、シェイクスピアを実際に自分たちで、表現活動体験している英語教育団体は、本当に珍しいと思う。
そんな贅沢なチャンスを与えられていることを、再確認しつつ、本場のシェイクスピア劇を堪能できるチャンスも、またとないはず。
ぜひ、日本各地で公演されるホワイトホースシアター公演に、多くのラボっ子、ラボテューターさんを誘って、おあしをお運びください。
ホワイトホースシアターとは・・・
英語を母国語としない国のこどもたちに、生きた英語を楽しい劇を通して、
学んでもらおうと、世界中で英語劇の公演をしている劇団です。
小さなお子さんから大人まで、
*楽しい!ひきこまれる!
*迫力ある豊かな表現力でストー
リーがつたわってくる!
*英語でもわかって楽しかった!
そんな感想が数多く寄せられました
A Pinch of Salt (ひとつまみの塩)゛はシェイクスピアの『リア王』の原案といわれるイギリスの古いお話(イングリッシュフェアリーテール)を題材にしています。
リア王は3人の娘にききました。どれほど自分を愛しているのかを… 一番下のコーデリア姫の答えは
「お肉がお塩を愛するほど」
この答の意味がわからない王様は、姫をお城から追い出してしまいます。姫は別のお城の料理人として働きます。
さて、Meat loves salt この答の意味を、最後にリヤ王はわかるのでしょうか!?
8日21(金)までに 枚数、お名前、ご住所、FAX、またはメールアドレスを明記し、
いずれかに送ってください。 *個人情報は厳重に管理し、今回の企画以外には使用しません。
FAX 053(544)4500/053(452)4860
メール hamamatsu07whorse@yahoo.co.jp
★9月9日まで、アクトシティ浜松チケットセンター、または、(財)浜松国際交流 協会(浜松駅南口伊藤ビル)にてお求めになれます。 (売り切れ次第終了)
*お問い合わせ 090(1823)6984/053(544)4500 (国分)
ホワイトホースシアタージャパン http://www15.ocn.ne.jp/~whorse/
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