幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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IKU.T(いくてぃ)の日記
IKU.T(いくてぃ)の日記 [全209件] 141件~150件 表示 << 前の10件 | 次の10件 >>
ネイティヴ・アメリカンを訪ねる旅~ その2 1 06月11日 (木)
「インディアン」か「ネイティヴ・アメリカン」か、
私たちのような外国人があなたたちを呼ぶ場合、どちらで呼ぶのがいいのですか?
と、ナバホ族の方お二人に尋ねてみた。
不躾な質問だったろうが、どちらも快く応えてくださった。

(ナバホの人は1つの質問に対する答えがとても長い、伝えたいことがたくさんある---のが特徴と聞いていたし、実際にも感じていたのだが)
アダムさんの答えは明快だった。

「ネイティヴという呼び方は、表せる範囲が狭いように感じる。
ここに生えてる草も、この空を飛んでいるあの鳥も、全部『ネイティヴ・アメリカン』なんだよ。
遠い昔からここにいて、今もここの住人。この大地の一部。
でも、インディアンというと、たどって行けば、遠い遠いアジアのかなたに自分たちのルーツをさかのぼる事もできる。
そこからきて、いまここにいる。
大陸を超えて、多くの足跡をたどって、それらすべてを言い含めることができるから、こちらの方が、ぼくはいい。」

その昔、白人がアメリカ大陸を発見した時、そこをインド大陸と間違え、先住民をインディアンと呼んだという有名な、
考えれば腹立たしいようなインディアン命名説がある。
しかし、ネイティヴ・アメリカンという呼び方もまた、
ムーブメントによって意識改革された白人、というか非先住民の側の人間が名付けたネーミングなのだ、ということは、知っていた。

参考URL:
http://www.indeanakama.com/now/native.html
http://native.way-nifty.com/native_heart/2009/01/post-1f3a.html
http://www.aritearu.com/Influence/Native/Indian.htm

このどちらをもふきとばす説明で、深い思想だなと思った。



ナバホ出身で教授、今回のガイドをしてくださった、チャーリーの答えは…長かった。
前述の一通りの説明があった。勉強していったからここまでは理解できた。
しかし学者さんらしく(?)、
「今のアメリカはとても複雑。
インドから来たアメリカ人もいる。
そういう人たちはインディアン・アメリカンといって…」と、
どんどん難しい話になっていくので、ちょーっとまって~っ!!

「でも、ぼくたちは自分たちを、ぼくたちのことばで
 DINÈ(人々、民)と呼ぶのが一番ふさわしいと思う。
 あるいは、ナバホ族なら、ナバホ。
 ホピならホピ…とね。」

そうだよね。
ナバホとホピ、それとアコマ。
私が見た、たった3つの部族でもこんなに違うんだもの。
ひとつの国と考えてもいいくらい、
驚くほど多様に、
それぞれに独自の文化、言語、暮らしがあった。

じゅっぱひとからげに、
インディアンと呼んでいた自分が恥ずかしいくらいに。

「あの」羽飾りの冠はかぶらない人たち
ティピーを使わない人たち
トーテムポールを作らない人たち
それぞれに違うんだ。

小さな売店で
アパッチ族の戦士、ジェロニモの肖像画ハガキがあったから、
シアトルのハガキもあるといいなと
お店のおばちゃん(ナバホ族)に聞いたら、
「そんな遠いところのはおいてないよ。」
と言っていた。


結論として。
ラボでは
ネイティヴ・アメリカンと呼ぶことにするようだから
表向きそれに合わせよう。
でも、
できれば、私個人は、自分のこだわりとして
ナバホ、ホピとよぶようにしたい。


そう。
そういうわけで。
今度の新刊ラボ・ライブラリーの
『太陽へとぶ矢』と『バッファローのむすめ』は明らかに違う部族です。

『太陽へとぶ矢』は、
お母さんの髪型と、4つの部屋を通る大切な場所「KIVA」が四角形であることから、
ホピ族とわかるのだそうだ。(チャーリー説)

『バファローのむすめ』には、ティピーがでてくるので、
移動型の草原インディアンかな?
何族かはこれから勉強。
ネイティヴアメリカンを訪ねる旅~ その1 2 06月08日 (月)
「あなたたち日本人は、何語を話すの?」と、ナバホ族のおばあさんから質問を受けた。

「日本語です。」と答えると、
「それは、とてもいいことだね。」と。

母国において、母国語(母語)をはなせる自由の意味を、あらためて感じたシーン。

歴史上、母国語(母語)を奪われた人たちが多くいたのだ。
インディアンの人たちもそう。
「英語は、世界の多くの国のことばを奪ってしまった」と、おばあさんはいった。
おばあさんは今でもナバホ語しか話せない、いや、話さないんだ、と
娘さんが英語で通訳しながら教えてくれる。

(かつて日本国内において、アイヌや沖縄の人々に同じことが起きた。
もちろん国外においても。)

ナバホ語には、英語に変換しきれないようなことばがたくさんあるのだそうだ。
あたりまえのことかもしれない。
ことばは文化、生き方そのもの。

孫世代はもう英語が中心だから、家庭で交わされる言語が、世代間で違っているという現実。
素人考えながら、
継承されていかないアイデンティティや伝統文化も当然あるものと思われる。

ことばは、その人種や部族の、誇るべき、守るべき宝なのだということを
あらためて感じながら。
日本人である私は、日常生活の中で母国語を磨き、
その上で第2言語としての英語を学ぼう、と
そういうスタンスを忘れずに、子どもたちと英語を学びたいと

そう思った次第。

つづく。
ホストが決まったらやること。 1 05月22日 (金)
いまどきの中学生ともなると、国際交流プログラムでホストファミリーが決まったら
まずやることは、ホストの住所でGoogle mapを検索することなのだそうだ。

地図帳を広げることもあるのだろうけど。
すごい時代だな。

ホスト決定の第一報は現地からのパソコンのメールだったりして、時空を一気に超えてしまう。
時差も距離感も何もない。一瞬でやりとりできてしまう。。
便利だな。
それでも、郵便でお手紙が届く家庭もあり、はるばる遠く海を越えてきた1通のエアメールには、やっぱり感動があるよね。



「Googleで見たけど、まわりはほとんど緑。果てしなくなにもなかった。」とSくん。
うふふ。
この夏は、家族の一員として農作業かな。
がんばって働いてね。

楽しみだね。
めちゃめちゃかわいい。 05月20日 (水)
水曜午後、前半のグループ。

この春から4人が仲間入り、
半分以上が新メンバーだが、にぎやかで楽しい。

ganpi


「『てぶくろ』はさ、とちゅうで破けてくるから、紙でやる?
 小さいとみんな入れないから、中くらいのでやる?
 あ、せんせ、やっぱ、シートみたいなの、ある?
 あーでも、やぶれないか。イヌが来たらみんな逃げるんだよね。
 じゃ、あの小さい机を使ってもいい?」
とTOYくん。
5月入会とは思えないくらいの馴染みよう。
アイデア&エネルギーでいっぱい。
みんなにいつも元気をくれる。
私にとっても1週間分のビタミン剤だ。


いいね。あそこにぎゅうぎゅうに入ればいいね。
やってみようか。
あと必要なものある?
誰が、なにやってくれる?

他のメンバーも反応して、
重ならないように役を選んでいる。

いいな。

この柔軟性。


やわらか頭に

ふんわり心。

めちゃめちゃ、かわいい。

来週から2週間もお休みするって言いにくいよ、すごく。

「ぅえーッ、なんでぇ!?!?」
と、やっぱりTOYくん。
「ごめんね、アメリカまで勉強にいってくる。」
「ゔぇ~~~~~~~~~」

ご~め~ん~~~~~~~~~~~~~~!


そして後半は、もう少し大きい子、小学生低学年。
発表したおはなしを音読した後、
わかる単語をピックアップしてカードを作る。

MOUNTAIN
SPRING
SORRY
CHARGE
TERRITORY
QUEEN
ANT
GRASSHOPPER
CUTE
FLOWER
UP
SCARE
などなど

ほんの30分、
小1~小3までの4人で50こくらい書き出せた。
耳から覚えてもらったストーリー。
全部を完全に暗唱しているのだが、
音読しても、指で文字を追う事ができる。
いつのまにそんな力がついていたんだろう。

わいわいいいながら、カードができた。
カルタ取りで遊ぶ。
ほのぼのと、ゆらゆらと。

「おれさー。小さい頃、ラボってなにやってんのか
 よくわかんなかったんだよ。
 ゲームやってんのか、なんなのか。
 でも、今はよくわかる。大きくなったから。」

と、小3のRくん、5年目。

どんなふうにわかったのかな。
あなたにとって、今、ラボって何だろう。

「おれ、小4ですがたりやるから。約束するよ。」





あ~~

ラボ屋って幸せだーーーーーー♡








 
 
 
国際交流委員会にジム・ケイン氏登場! 3 05月19日 (火)
昨日は国際交流委員会だった。
前日の(夏のホームステイ)引率者合宿の報告で
ジム・ケインさんのワークショップがすごくおもしろかったと聞いていて、
いいな~、うらやましいな~私もやってみたいな~と思っていたら、
ドアが開いて、そこにはジムさん!

ジムさんは、長野県黒姫にあるラボランドのハイロープコースを設計と設置した人だ。

***************************************
ハイロープとは:
地上7mの樹上に設置された20種類以上のエレメントを克服していくことで、
個人の成長、グループに必要な団結力、相互扶助の精神などが身につきます。
ラボランドHP  http://www.lep.jp/laboland/index.html
***************************************

ラボランドのこのハイロープコースは、
このレベルのものは日本の野外教育施設でもそうそうあるわけではなく、
アウトドア関係者には非常に評価の高いもので、垂涎の的と言っても過言ではないのでは?
ラボ関係者のみなさんは、これを宝の持ち腐れとしないよう、どんどん利用しましょうね。


というわけで、ジムさん。
今回、「チーム育成とワークショップと指導者研修」ということで
講演と宿泊プログラムの為に来日中でこの機会に、
シャペロン(引率者)合宿にもお招きしたとのこと。
そして昨日はラボ・センターに登場!で、私も幸運に恵まれた。。。
会議室のドアをノックして、挨拶に回ってくださったのだが、
ラボ・テューターが、そこでだまっているわけがないのだった。

その日、新宿のラボセンターで会議研修していたのは、
私たち東京支部国際交流委員と、同じく千葉の国際交流委員、そして後期テュータースクールのみなさん。
事務局スタッフも入って総勢35人くらいでジムさんにその場で申し入れ、(会議や研修を中断して)ワークショップの場を設定していただくことができたのだ!

教えていただいたチームビルディング(仲間づくり、仲間意識の向上)ワークショップは3種類。
英語による進行がエキサイティングだ。

<The Change Train>というチームビルディングのワークショップ:
4人1組で前の人の肩に手をおき、列車のように走る。
そこでジムさんからコマンド。
「change!」は、先頭の人が一番後ろへ。
「switch!」は、2と3番目の人が入れ替わる。(5人1組のときは2と4番目の人)
「rotate!」は全員が後ろをむいて方向転換。
コマンドは段々難しくなる。
複数のコマンドがつながったりする。
「change+change+change」は、先頭に続いて、2、3番目の人が後ろへまわる。
「switch+change+rotate+switch」など高度なものへ。
自分の動きだけでは、素早く隊形を仕上げることができない。
自分の責任ある判断や行動とともに、人の行動も把握し、
協調しながらタスクをクリアする。
楽しみながらできる、チームビルディングだ。

書ききれないけれどほかにも二つのワークショップも有意義だった。
ジムさんから、
グループ間で競争するワークショップではなく、
いっしょに楽しみ、考え、解決し、チームとして一つになることを目的とした
ワークショップを大事にしている、という考えを聞き、
ファシリテーターの意図や願いが伝わる感動と、
チームビルディングもここまで進化しているのだなということを学ぶ、いい機会だった。

ジムさんの来日基調講演は終わってしまったけれど、
宿泊のワークショップはまだ間に合いますよ。
テューターだけでなく、学校の先生など教育関係者にも参加していただきたい。
こんな貴重なプログラム、もっと大きく宣伝していいと思うけどな。

詳しくはこちら。
http://www.labo-party.jp/release/detail.php?R_TYPE=1&DETAIL_ID=95
ラボの影響 05月09日 ()
昨日、我が子の個人面談だった。
パーティの合間に、かけこんで。

フウとナギの先生、お二人ともが気にされていたのは、
これから始まる「英語の授業」のことだった。

現場の先生たちは、困っている。

私 「先生はただでさえ忙しいのに、こんなのやれって…無理ですよね。」
先生「ええ、無理です。」
そんな会話が続く訳だが、ここではこれ以上やめとこう。。。。

我が子に関して、
母親としては先生を直視できないくらい、お恥ずかしい次第なのだけれど、
うちの子は、意外とよい感じにやっているようだ。
よい感じというのは、外ではけっこうがんばっている、ということであって、
よくできる子というわけではないが、
逆のパターンよりいいと思うので、まあ…いいとしようじゃないの。

先生のことばを夫に伝えた。
・フウは最上級生として1年生のお世話をしているが、とても楽しそうである。
 休み時間に保健係の仕事と重なるときは、段取りよく行動し、1年生との約束を両立している
・掲示ポスターを書くなどのお手伝いが好き。
・ナギには人を差別する心がない。
 強い子弱い子、だれとでも、相手に合わせて行動している。
・音読が上手で、気持ちがこもっている。クラスが明るくなる。

などなど。
報告を終えると、
「ほとんど、ラボの影響だな。」と夫は言った。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

にひひ。






 
100円均一「ありの巣キット」 2 04月25日 ()
あなどるなかれ!
ダイソーで売っている、子ども実験シリーズ14<アリを観察しよう!>(アリの巣キット)はスゴい。
なにしろ105円で、まさにありの城、ありワールドが楽しめるのだから。
ありのすきっと


ありを6~7匹、つぶさないようにつかまえてきて、そっと入れる。
この時期のありは、まさに働き盛り。
働く戦士だ。
とにかく土を掘ること、運ぶことだけを脳にインプットされて生まれてきたのだろう。
入れた瞬間から働いている。
ありのすきっと


実に。
頭が下がる。

あっというまにトンネルができ、廊下ができ、部屋ができる。
えさ用にお砂糖を入れておくとちゃんと運ぶ部屋もできた。
フン専用の部屋もある。
えらすぎる。


ときどき、触覚のお手入れをしたり、仲間とつんつんコンタクトをとって
なにやら話し合いなどしている様子も見える。

休むときは一斉に休む。
働くときは一斉に働く。
眠るときは一カ所に固まって。

大きいものを運ぶときは誰かが手伝いにくる。

「この砂、でっかくて手こずるなあ。」
「いっしょに行こう。」
「ありがたい、このはしを持ってくれ。」
「よしきた、よいしょ!」
「いいか?」
「ウンしょっ!オーケー、行こう!」

そんな声が聞こえるようだ。

「苦は楽の種、楽は苦の種」とANT1役の小2のAちゃん。

「自分もきりぎりすのように楽をしたいけど
 ありは働くのが生きる意味。」とANT2役の小5のUK。

「ありは守りたいものがある。
 きりぎりすはない。
 その違いは大きい。」とANT3役の小5のYT。

さあ、あさっては発表。
私たちらしく、『ありときりぎりす』を楽しもうね。




「うちのも働きだしたよ!!!」
今日のパーティでRちゃんが教えてくれた。
毎週、みんなの報告が楽しみだ。
全員に配ったからね。

我が家では台所に置いて、いつも目に入るようにしてある。
ありに見習って、働き者になれますように、と(怠け者のわたし)。

蛇足ながら、最後に一句
ありんこは いつも元気に はたらくよ  (ナギ)


日曜日、楽しみだな。
覚悟 4 04月17日 (金)
パーティ中、彼女は何かを主張しようとして、タイミングを見計らっていたらしい。
いや、すでに何度も何度も声に出して伝えていたのかもしれない。
私と話しがつながる順番を待っていたのだ。

それにしても、子どもって、どうしてこうもいっぺんにしゃべるのだろう。
私のなげかけに反応した子たちが、一度に4人くらいがしゃべっていたそのとき、
私は小さい子の声を優先的に聞き取ろうとして、
パーティ最年長者である彼女の言葉を遮って、あとで聞こうと脳裏のどこかで考えた記憶はある。



「うざいっ。」
という声が耳元で聞こえた。



なかなか自分の話を聞いてくれないテューターに腹をたてた彼女が、
小さな声で、でも聞こえるように、舌打ちしながらそう言ったのだ。

はっと、我に返った。
頭のてっぺんからしゅーっと蒸気が吹き出す自分と、
同時に急速冷却でクールダウンする自分。
なんだかへんな話だけど、
やたらに冷静に事態を把握しようとする自分がいる。


それは、母である私にでさえ、言ったことのない言葉だね。

テューターである私に、あなたは、いま、「うざい」と言った。


ほほう。

他の子たちに応答し続けながら、このことをどうしようかな、と考えていた。

そして、
聞こえなかったことにした。
泳がしておく、というのか。
うっぷんを吐き出したことで、気分を転換し、再生していく様子が見えたから。


パーティ中、我が娘フウは、テューターである私に対等にモノを言う。
「それでいいのだ。」と、ラボセンターの曽我さん。
テューターは高みにいて、上から話していてはいけないんだよ。
子どもは未熟で小さい人間ではない。
物事を読み取りながら大人の話を聞いている。
すべてわかっているのだ、と。
大人の意図を理解しようと努めるけなげささえ持ち合わせている、
心優しい人たちなのだと。

教えるのではなく、子どもたちに学ぶ、
そういう体つきになっていくということが大事だと。。

フウが発言しているときはいつも、なぜか次の動きを段取りしている私。
親子だからって、甘えているのは私だったのかもしれない。

フウと私のラボ歴は同じ。
キャンプ経験も同じ。
テーマ活動発表の場数は…あ!フウの方が多い!

どうにかしてほしいくらいの内弁慶でも、
パーティの発表をいいものにしたいと思う気持ちは、
私と同じか、それ以上。
「あの子は、小6? もうりっぱに一人前だね。」
と曽我さんはおっしゃった。



うざい、か。
言ったね、フウ。

ふり切るようにして言ったその言葉は、壁を一つ突き破った感じがするよ。
“冬の森”としてのラボ・ランド 03月03日 (火)
週末、強引に黒姫行きの予定を入れた。
野外教育の専門家たちによるキャンプミーティングが、ラボランドであったのだ。
一昨年の秋、このキャンプMTGに同伴した我が子たちが、「また行きたい!」と言ったのが大きい。
久しぶりに予定のない週末だが、なるべく子どもを自然に還したいと思っている私としては、ここはがんばらねば!?
尻をたたくようにして参加を申し込む。
大人向けのプログラムだが、子どもも受け入れてもらえるのがありがたい。

前日、ナギは虫垂炎の疑いで学校を休んでいたから(初欠席)、やむなくおいていくつもりだったのだが、
どうしても行きたいと言う。
急遽、お医者さんに受診する。
先生は「日本のどこかでしょ?、まあ、大丈夫だろ。」と気の抜ける返事。
では、いざ、黒姫へ。
黒姫は思ったより暖かい。
今年は特に雪が少ないという。

まずは、スノーシューハイク。
スノーシューとは、雪の中をざくざく歩ける、かんじきみたいなもの。
子どもサイズもあって、緑色。 
「葉っぱみたい。」
かっぱになった気分?
09キャンプmtg4
これで、道なき道を突き進む。
途中、動物の足跡を見つけながら、
09キャンプmtg2
信州アウトドアプロジェクトの、よしよしと、
国際アウトドア専門学校、F先生の解説を受けながら進む。
たぶん、どこかで道が違えば、私もこんな仕事をしていたかも…なんて思いながら。

相手は自然。
もちろんあらかじめ、下見はされたと思うが、
このコンディション、このシチュエーションで、このアクティビティをしよう、と
いうことを自分の経験と勘?とでプログラミングする仕事。
お二人とも若いのに、なかなかかっこいいなと思う。


ウサギの足跡もある。
足跡から見て、急いではいなかったらしい。
追いかけられたりせずに、ゆっくりと、ここを通り過ぎていったんだね。
想像を巡らせて、穏やかな気持ちになる。

どこまでがラボランドだったのか、小川を渡って、森を抜けると、広く開けたところに出た。
一面の雪。
こんなところ、あったんだ。
子どもたちは大喜びで、ウサギになって足跡をつけたり、転げ回ったりしている。
F先生が
「そろそろ、お茶にしましょう。」…ガンピーさんみたいだ。
「チョコフォンデュしますね。」チョ、チョコフォンデュ!

先生たちのリュックから、いろんなものが出てくる。
スコップ、バーナー、コーヒー、カップ、いちご、マシュマロ、雪を切るノコギリ。
ノコギリはイグルー(igloo)を作るためのもの。

先生がティーパーティーの準備してくださっている間に、私たちは雪でテーブルとベンチを作る。
フウはそりをし、ナギは雪だるまに挑戦。
09キャンプmtg1

空は水色、どこまでも澄み渡る。
遠くにはくっきりと山。なに山か、忘れてしまったけれど。
ふぁ~、幸せだなー。
無理してでも来てよかったー。

チョコフォンデュは、鍋からあげると、冷気ですぐに固まった。
熱さ冷たさ、酸っぱさ甘さの交わる、幸せの味。
コーヒーは、ちょっと松ヤニ?の味がした。
さすが、野外のプロのカップだな。

あっという間の2時間。
「では、そろそろ帰りましょうか。」
先生の声に子どもたちは「え~っっ」
よっぽど楽しかったようだ。

夕食は寄せ鍋。うまい。いつものラボランドにはない味。
体があったまる。

夜、講演会。
「日本の野外教育のこれから」信州大のH先生。
日本の学校に野外活動は定着するか?というテーマでディスカッション。
各地の自治体の先進的な取り組みを聞いたり、学校現場の(わたし的には悲観的な)現実にも前向きに可能性を見出そうとする指導者のみなさんのプロ的視点には、大きな刺激をいただいた。

続いての事例発表では、「身体知」という言葉に出会った。
経験を通して知ること、自らの感性をフル稼働して学ぶこと。
そんなふうに解釈してもよいのかな。

産学連携事業として、野外活動の専門学校と大手子ども通信教育企業とのコラボの事例を聞いた。
学校現場とは反対に、野外活動に注目する教育産業はこれから増えるのかもしれない。
学校って、先生って、絶対的に時間が足りてないな、と思う。とても残念だな。
もっと先生たちにこういう場所に参加してほしい。
(っていうか、日本の学校の教育方針を決める人たちにね。)


冬の森としてのラボランド。
夏の「動」とはまったく違う、「静」の魅力。
「静」の中にも、イキモノたちの営みの気配を感じることができる。

冬の森って、こんなにすばらしいんだ。
そう思ったのは、二日めのプログラム。
アファンの森スタッフ、Kさんによる「冬の森ネイチャーハイク」。


つづきはまた後日。
「自分の感受性くらい」 2 02月20日 (金)
忙しさからくる、自分でも始末に負えない感情を、
子どもにぶつけてしまった。

ごめん、フウ。
母は、反省しています。
こんな詩を思い出したよ。
自分に向けて、もう一度唱えます。

 自分の感受性くらい

                           茨木のりこ

        ぱさぱさに乾いてゆく心を
        ひとのせいにはするな
        みずから水やりを怠っておいて

        気難しくなってきたのを
        友人のせいにはするな
        しなやかさを失ったのはどちらなのか

        苛立つのを
        近親のせいにするな
        なにもかも下手だったのはわたくし

        初心消えかかるのを
        暮らしのせいにはするな
        そもそもが ひよわな志にすぎなかった

        駄目なことの一切を
        時代のせいにはするな
        わずかに光る尊厳の放棄

        自分の感受性ぐらい
        自分で守れ
        ばかものよ
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