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お子さんをラボに入会させて10年以上というおうちの方には「いまさら」という印象も持たれたかもしれませんが、
この活動を地域に、世の中に、どうおしらせしたらいいのかを日々考えている者として、 改めてお声をお聞かせください、のアンケートを書いていただきました。
それにしてもラボとの出会いの方法はいろいろです。
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☆ラボっ子のママのご兄弟が小さいころにラボをやっていたことを、チラシをみて思い出して体験させてみた
☆学童保育が終わるころに習い事を探していて、お誘いをうけて体験にいってみたらこどもたちがとても気に入った
☆まだ幼児の頃、子育て広場で行われていたイベントで英語と日本語で小さい子がやる劇のようなものを観て、その数年後にお引越し先でポストに入ったチラシをみて体験へ
☆ラボに入っているおともだちの紹介でイベントに参加して
と、ちょっと並べてみただけでも、自分から探してというよりたまたま偶然の出会いや、人づてに聞いたのがきっかけになって、というほうが多いようです。 人を介して良さが伝わるものなんだ、人の輪が魅力を伝える一番の要素なんだ、とわかります。
どんなところが良さなのか? それについてはこんなふうにお答えくださっています。
「一番良いと思う点は、年齢差がある仲間同士が一つのことに取り組み、完成させるというところです。発表する場があり、そこへ向かう道が山あり谷ありであればあるほど、人として成長するように思います。
仲間がいるってすごく良いと思います」
「発表会やキャンプをはじめとした交流活動、どれをとっても素晴らしい。もっと多くの方に知っていただき参加してもらいたいと思いますが、その良さを伝えるうまい表現が見つからなくて・・」
「人前で堂々と緊張することなく発言できるわが子をみて、これはラボを長く続けてきたおかげだと思います」
「きょうだいがいっしょに活動できるのがいい」
なかには幼児から通った英会話スクールをやめてラボに入会したお子さんもいます。 やらされたり、言わされたりというのではなく、言いたくなる気持ちと、言いたい「何か」を育てるのがこの活動です。 そしてまた、日本で日本語に囲まれて育っていくお子さんでも、英語の素地をうまく作ってあげることは必ずできる・・その環境づくりのために、ラボのライブラリーがあると私は思います。
幼児さんのころから聴きはじめて、その子が10歳になっても、17歳になっても、「物語」は錆びないし、古びていかない。
それどころかむしろ、物語そのものについても、また言語面においても、聴くたびにあたらしい「気づき」をもたらしてくれる。 おとなになってもまた聴いてみたくなるのは、そのときの仲間との思い出が、おはなしひとつひとつにぎゅうっと詰まっているからなんだと思います。
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お月さん、あなたはいいなあ・・
高いところですましているかのように見える月も、じつは いろんな思いを抱えているのかもしれないなあ。ある子は言った。
みんなとグリーシュと向かい合って数か月。 さあ、考えよう、とすればするほど泥に足をとられてまえに進めないような感じ。
間違った道に来ちゃったかも、、誰もが内心そう思ったときもあった。 だからはじめから反対だったんだ、、という声も途中で聞こえてきた。 それでも前に進むしかない。もう、気持ちがここまできてしまったのだから。 その思い切りは、この物語のグリーシュという青年から教わった。 最後の最後まであきらめない気持ち。 みんなのところにも妖精はやってきたのか。
昨日の地区発表会では、一週間前とはまた違う姿に成長したみんなが舞台の上にいた。
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本番に出られなくなった子は、どうするのか。
いつもその問題はつきまといます。
本番だけが大事なのではなく、むしろ、そこまでの過程が大事なのがテーマ活動。 たとえ本番当日に出られなくても、出る子と同様に何かを得ることができるのがテーマ活動。
そこが、勝敗にかかわるスポーツの試合などとは異なるところだと思う。
地区のTが言われていたことにヒントがあった。
私たちはよく言う。すがたりできるくらい覚えるといいね。
でも、なかなかみんながそうはいかない。
もし発表に出られないとなったとき、自分になにができるのかを考えてもらう。 パーティのみんなのためでもあり、自分のためにもなること。 合同パーティの日に部活や用事でいない子のところに知らぬ間に入ってくれる子ができて あれ?この役はこの子だったかな?と勘違いするほど。 それができればいいな、マイパーティも。
気持ちはみんな一緒に、会場へ行く。 発表会に向かう過程で、大人が計り知れないほどの大事なことを、子供たちはしっかりと学んでいる。
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みんなでステップアップを望んでみたけれど、
今回私たちは大きな壁にぶちあたった。
いちばん大事なことが抜け落ちていた。
それは、取り組んでいるお話への共通の理解。
そして、伝えたいことはなにか、というみんなの総意の結集。
発表を目前に、どの日も誰かが欠席する事態に、焦りもみえて
活動日を増やしたけれど、事態を修復できず悶々としていた。
臨時活動日の中で1日だけ、話し合いの日をつくることにした。
みんなには話し合いの下準備として共通のお題に取り組んでもらう。
その日の日中、録画したTV番組を見ていて、
ある人の言葉に最大のヒントを得た。
その日のパーティで、なげかける。
「みんなは、もうこんな生活がいやだ、って思ったことある?」
おつきさまに向かって「あなたはいいなあ・・」ってひとりごとをつぶやいたことある? 一同、首を横に振る。
どうやらグリーシュとみんなの間には相当の隔たりがあると認識。
以前にもやったけどお話の時代背景をわかる限りでもう一度解説。
そこで家の中や外にありそうなものや、彼の置かれた境遇から生活の状況、 身なり、性格、考え方、家族の状況、人付き合い、好みに至るまで 妄想力をかき立てながら考えられるだけ挙げてみる。 勢いづいてくるまで立ち上がりはとても苦労するが、 ひとたびお話の中に入れば子供たちは十分な力を発揮する。
大事なことは、実は絵にも文章にもかかれていない。
そう、目に見えないものを感じてそれをカタチにするこの活動は、並大抵じゃない。 みんないままでできたような気になっていたけれど、想像以上に奥深いことを改めて知った。
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先週の日曜に、AUSとNZ交流の参加者と保護者向けのオリエンテーションがあった。 今回は保護者として参加した。 冒頭、財団の方がお話しされたのは、多民族国家の現状について。 おとなりの韓国もいまやカナダをしのぐ勢いで多民族国家へと変貌を遂げているという実情。 みなさんの行く国は、いずれも移民の受け入れを積極的に行っている国です。 よって、オーストラリア以外の国で生まれた人が多く暮らしています。 それぞれの国の文化を持って、その国で暮らしているのだから、 受け入れるほうもさまざまな理解を示し受け入れる努力をしているわけです。
異文化理解というと、まず自分が海外に出たときのことを思い浮かべるが、実は日本でも「異文化との共存」が急速に進んでいる。 職場でも学校でも、また場所によっては地域社会でも。
それでも移民の受け入れには積極的に応じていない日本と多民族国家は環境がまるで違うわけで、行った先でアジア圏の国から来た家庭にステイすることもあれば、 家の中の公用語が英語以外であることも、めずらしくなくなってきたことを表している。 それを二重の異文化体験とみなして自分のよい経験と受け入れる姿勢ができているかどうかが、このホームステイを有意義な体験にするための鍵のようだ。 また、このようなお話もあった。食、衣、言語は見える異文化で、見えない異文化とは価値観、習慣、行動様式、倫理観、歴史、宗教、など。 私たちがいくらインターネットで検索してわかった気になったところで、見えない異文化は見えない。 それは人の考え方に関わる部分で、実際に人と交流することではじめて知ることができる。 そして簡単に見えない異文化こそが「相互理解」にとても重要なことだ。
そうしたお話を踏まえて、中学生高校生のあいだに異文化に浸る体験をすることの大切さをあらためて考えた。
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2014年のパーティもスタートしました。 中高生にとっては教科の宿題も多く忙しい冬休みだったと思いますが、 ラボの宿題もわすれずにやってきて、全体でよいスタートダッシュが切れました。 Qちゃんのセリフは使える英語満載なので、覚えたセンテンスを書く作業は、もういちどからだにしみこませるうえで大事なワンステップ。 小学生のH君が同じノートに2年前に書いた英語と今回を比べたら、字も書き表し方も格段に進歩していて、この間の成長がはっきりみえました。 何よりCDの早い言い回しをひとりで聞き取る力が格段にアップしていたので、本人もそのことを実感できて嬉しかったようです。
高校生のMちゃんは、帰国子女の友達とのやりとり中に偶然思い出したゴジラ君のセリフを使ってみた、と学校生活のひとコマをおもしろおかしく話してくれました。
新しく取り組むグリーシュについて、みんなのギモン質問を集めて書き出してみました。 これからひとつひとつ紐解いていく作業が楽しみです。 クリスマス発表の後、みんなが近隣Pのラボっ子OGから忠告を受けたことが話題にあがり、 自分たちは楽しく元気いっぱいというだけのテーマ活動から脱却して、もっと新しい姿を見せるときが来てるんじゃないか、 そんな言葉が高校生たちから素直な思いとして出てきました。 それは全員の思いがひとつにならないとできないことで、今までのように、誰かがグループを引っ張ってくれるという気持ちでいてはいけないのだと。 お互いに本音を確認し合うよい機会となり、楽しいばかりじゃなく、時には厳しいことも言い合える仲間になろう。そんな真剣な話し合いもあった2014年初のパーティでした。
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23日に行われた今年のクリスマス発表会。事前に、共催の近隣Tパーティとの打ち合わせをもち、当日の進行担当を決めていました。 「そういえば、自己紹介もしたことがなかったね」 いままでは顔は知ってるけれど、お互いほとんど話をしたことがなかったという子も多かったのですが。 今回は互いに親しくなって当日を迎えることができて、準備段階から楽しそうでした。 終わってからすぐの反省会では中高生たち自ら気づきがたくさんありました。
①小学生以下の子達に良くない行動が見られたら、その場でしっかり注意して、ルールを教えてあげられるリーダーでありたい。
②ソングバーズを楽しく盛り上げるには、中高生はかたまらないで小さい子のなかに入っていくように。
③進行に関わる各担当を、周りがサポートするような声かけをして、みんなの協力を促せば時間どおりに終われる、などなど。
年に二回しかないですが学びの絶好のチャンスでもあります。
パーティごとの反省会では、現状に満足していてはだめ、来年はまず、自分達が新しい境地を開くことを課題にしたいといってました。
高校生のKちゃんは、お隣のパーティのラボっ子にむけて 「いつもTパーティの中高生の発表を見て、わたしたちはまだまだだな、と思っている。 毎回とてもいい刺激をもらって、勉強になってありがたい」とコメント。 外に出て活動している子は、みるべきところをちゃんと見てるんだな、と実感しました。
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ラボライブラリーの中ではワフ家とならんで、日常英会話的なエッセンス満載のQちゃんシリーズ。 国際交流参加への耳ならしにもいいと何十年まえから言われています。 正ちゃんをやることになったマイパーティのS君が、聞き取りがひとりでは難しいとテューターのもとへやってきました。 開口一番、S君が「だいたいセリフの最初はDから始まることがおおいなあ」とつぶやきました。 なになに?Dからはじまる、だって? こういう気づきにはラボテューターは感度が高まり、そして何よりうれしくなるのです。 「よく気づいたね!そのとおりなんだよ」 そして、またまたひとこと、「確か、まよなかのだいどころ のときもそうだった」 ・・・どんなのだったか覚えてる??というと、ちょっとわすれた感じ。 でもテューターがDid you ever hear ...というと、あっ!という表情になって、思い出した様子。 とても速いナチュラルスピードの正ちゃんのせりふに圧倒されながらも、 ためしに聞き取ったままをカナで書いてごらん?というと、集中して何十回も同じセンテンスを聞き続ける。 聞いたまますぐに口に出すことはできない慎重派タイプには、この方法なら繰り返し聞くことが苦にならない。 書いたカナは読まないよ。あくまで耳が??と思った時の手がかりにするだけ。 お手本は常に音から。そうこうするうちに、耳が慣れてきたのか、ちゃんと声に出していえるようになってきた。さすが! ここでまた発見が。 「そうかsleep long time って長く寝ることか」 S君は家から学校が近いからQちゃんに鉄道敷いてもらう必要もないね。
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Qちゃん鉄道の巻に取り組んでいる。クリスマス発表会のためにみんなが選んだお話だ。 いつでも絵本の世界にすうっと入っていける小さなこども時代をとっくに過ぎてしまった高校生ラボっ子たち。 中学生が期末テストなどでパーティをお休みで、ここ二回は高校生と幼児小学生でテーマ活動をすることになった。 自分たちも通ってきた道とはいえ、空想力豊かに物語の世界で自由に遊ぶ子たちを前に、いっしょに楽しくテーマ活動をするにはどうすれば?? ちょっと迷路にはまりこんでどっちに進んだらいいのかわからなくなっているリーダーたち。 どういえば伝わるんだろう、なんていえば意見だしてくれるんだろう、と悩む。 そんなリーダー世代にむけて、説明はいらないんだよ、なによりもCDを聴いて感じて、こころから楽しむことが大事だよ、とメッセージを書いた。 書いたのはLINE上。そうするとみんなにみてもらえるから。 一番大事な「聴く」ということを忘れて頭で考えようとしていたようだ。 小学生たちのつぶやきを聞き逃してはいないかな。 テーマ活動は「つくる」んじゃない、感じることの積み重なりで深まっていくんだ、と伝えたくてことばをひとつひとつ選んで書いた。
そのあとに集ったときは、パーティ内の雰囲気もよくなってみんなに笑顔が戻っていた。先週は「意見ないの?」と高校生が聞くとだんまりしていた小学生も、自然に自分からこうしようよ、と意見を出してくれていた。 いい方向に動き始めてくれてほっとした。高校生らの話の主題は、いま何事にも斜に構える中学生たちのことへ。 自分たちにも覚えがあると。一時すべてのことがうっとうしくなる。もやもやと重苦しい時期。何事にも力が入らずどうしようもないとき。 中学生の気持ちに立って、いまは無理に引っ張らず泳がせてあげるのもいい、 楽しい雰囲気でパーティが終わるようにソングバーズで盛り上がろう、 スプリングキャンプに行ってみるように誘う、など前向きな意見がいろいろ出た。 そんな話をできるようになったんだな、、と改めて成長を感じた。
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あーめんどうだな、といいながら日曜の朝に電車に乗って都心へ出かけた高校生たち。 保護者とテューターと小学生のお手伝いでフリマに出店していたところに、 「バディを組んだ子がシニアの仲間だった」「来年Aus交流に行くって」と娘からLINEがきた。 朝とは一転して楽しそうな感じ。 パーティの外に出て、そして得たものをみんなにも分けてあげるのが高校生ラボっ子の役目。 ふだんからそう話してきたが、外に出ていくこと自体が難関。 でも、こちらが働きかけ続けていたら、何かのきっかけで心がうごく瞬間ってあるものだ。
Kちゃんはリー研での出会いで、同じように忙しい高校1年生でありながら、 ラボ活動とも真摯に向き合って頑張る男子と本音で話したという。 そこで自分はどうしたらいいのか答えをもらえた、気づきがたくさんあった、と話してくれた。 私に報告するだけではなく、パーティのみんなにぜひ聞いてもらいたい、と自分から話してくれた。
せっかくのリー研で、なにも準備をして行かなかった自分を後悔したこと。 準備をしていけば、もっと得るものはいっぱいあったはず。 テーマ活動は役をやることでわかることがたくさんある。年下に譲るようなふりをしながら、しばらく自分が役をやることから逃げていたこと。 中学生たちにももっと前に出てくれることを心の底から望んでいること、 自分たちが上の学年がいない環境でここまできたので、今の中学生の気持ちがわかりづらい。 高校生の意見が絶対と思わないでほしい、ここではみんな同列だと考えたい。 中学生や小学生から私たちが逆に学ぶことだってたくさんある。 眠いしだるいし、つらいけど、中学生がふんばりどころだよ。 今はだるいけど、変わる日が必ず来るから、続けよう。 いま高校生がテーマ活動のリーダーしてるけど、できればやってみたい人、今いる?(ひとりが手を挙げる) いいね、そういうの。どんどんやってほしい。 あとパーティの最中のやりとりで、「どう?どう思う?」と単純に聞かれるのは正直答えにこまるよね。 そうじゃない聞き方、っていうのがあるとおもう。引き出すための聞き方が。 そういうの、高校生の課題だね。
Kちゃんの話にはじまり、中学生への本音を聞かせてほしいという投げかけがあって、何人かがそれに対する自分の気持ちを聞かせてくれた。 テューターは後ろでじっと話を聞いていただけ。ただひとこと、「みんなでこういう話し合いをしたかった、Kちゃんありがとう」と伝えた。 大人がセッティングしてさあ、今から話し合いしましょう、といったところで、きっとこういう話はできない。 予期せず訪れた機会に、時間を忘れて話し込んでいた先日のパーティでした。
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