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スプリングキャンプ2班で受けた2つのワークショップ。 小学生には、特に男の子にはこっぱずかしいし、ちょっとだけ背伸びが必要な今回のテーマ「ロミオとジュリエット」をぐっと引き寄せてくれるような内容でした。
2日目の晩に大学生コーチが開催してくれたワークショップでは、
役に近づくひとつの方法として、「その役として生きる」をテーマにしたいくつかのエチュードを実践しました。 そのあとのロッジ活動での「ロミオとジュリエット」の時間の盛り上がったこと。
3日目の「姉妹ロッジ交流会」直前のロッジ活動へとつながる時間では、山崎清介さんのワークショップを受けました。
ストレッチにはじまり、自分の身体の状態を感じて受け止めます。その後のゲームでは背中にタッチしたりされたりしながらどんどん自分に対して敵の人数が増やされて、最後は自分以外が全員敵に。 敵から守るために近場の数人で背中を合わせて的に向かうという技を使う子供たちも。
役者の山崎さんが「芝居をする」ということの意味をお話してくださる中で、「みんな、日常生活で芝居をしている」=嘘をつくことはれっきとした芝居・・小さい子もみな芝居をする、という言葉が印象的でした。
むかしで言うままごと=小さい子が好んでやる「おうちごっこ」これは究極の芝居の世界。 だれかが言ったことにどんどん乗っかっていくその楽しさ。=ラボはまさに、この「乗っかり」が幾重にもなってできあがっていく活動だと思いました。
「伝わるっていい感じ」という歌詞が、このキャンプで教えてもらった「あいうえお体操」にあったけれど、気持ちがなければ言葉はただの文字の羅列。 「すきです」-「はい、わたしもです」の呼応をあるふたりのラボっ子にみんなの前で見せてもらいながら、 その場で「伝えるー伝わる」ことのほんとうの意味を、言葉以外のものから教えてもらえた今回のワークショップ。 恥ずかしくなっていい、緊張もしていい、それも伝わることばの一部。終わった後、ロッジに帰ってテーマ活動を再開。 それまで笑いながらセリフを口走っていたロミオ役も、このときはちょっと真剣。いい雰囲気ができ始めていました。
今回の経験をもって、すこしシェイクスピア作品に近づけたらいいなと思います。
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2月8日、京王多摩地区2015事前活動第二回目
午前「ホームステイ先で作ってあげたい日本食」
普段から料理をする子たちにとっては楽なミッションですが、 めったに作らない子にとっては、メニューはどうしよう。。から始まって、これは結構ハードルが高いことです。
素語りと自己紹介アルバムに並んで、自分をアピールする材料として、 またホストファミリーに喜んでもらいたいおみやげの一つとして、 ぜひがんばってチャレンジしてほしい。。。と願って、第二回目は 午前にグループに分かれてクッキング、そして午後からはいつもの
テーマ活動"Riceball Rall"、 ソングバーズ、英語で自己紹介のTen about Me, 現地での「困った!」を想定したケーススタディ、 先月に引き続き素語りやアルバムの見せ合い、そのほか盛りだくさんなプログラム。 高学年活動で知り合って仲良しのメンバーも多いので、 和気あいあいと進んでいますが、発表時の声はまだまだ本領が発揮されてないようです^^;
クッキングの画像はこちらで!
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1月11日、京王多摩地区の2015国際交流事前活動1回目。
インフルエンザや学校行事で数名の欠席あるも、保護者の方、所属Tのみなさんのご協力のもと、無事に終了しました。
やるべきことが盛りだくさんで、ランチ以外ショートブレイクもなしの一日。
参加者からの発信でつくる事前活動にしたい~。 参加者がリードするソングバーズ、テーマ活動「おむすびころころ」にはじまって、 途中には昨年参加したうち6名のラボっ子が、とてもためになる話をしに来てくれて、 きっとまた一歩、みんなにとってホームステイが現実に近づいたのではないかと思います。
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大人になっても、人間はわからないことだらけ。いくつになっても悩んでばかり。 そう思うのは私だけではないと思う。 ソウル大生活科学学部の教授、キム・ナンド氏をご存じだろうか。
つい先週まで、NHK白熱教室で5回シリーズでキム教授の人生の授業が再放送された。 著書の人気もさることながら、この先生の言葉は心にしみる。 未来のみえない社会のなかで生き方を模索する若者、思春期の子育てに悩む親、厳しい戦後を生きてきた世代、 どの人の迷いにも新しい気づきを与えてくれる。 人生においてもっとも価値のあるものは何なのか、その答えに気づかせてくれる。
最終回のテーマは子育てだった。「親が子供にしてやれる最善のことは、早く死ぬことだ」・・サルトルの言葉を引用して、ヘリコプターママ(パパ)はこどもをたすけようとして、実はこどもの成長を妨げてしまうと。 子供がもっとも身につけるべきものは、「マシュマロ能力」。 アメリカで4.5歳のこどもを対象にマシュマロを使って行われた欲求を抑制する実験を例に、将来成功への秘訣は「欲望を先送りできる能力」とキム・ナンド教授は説いている。
しかし多くの親は、こどもに「マシュマロ能力」ではなく、よい点数の取り方を教えようとする。 そして、よい大学に入学させようとする。でも、それはとても間違ったことだと言っている。 問題は、
それを達成するために、もっと大切な能力を教えることができていないことだと。
体力、正直で誠実、良い人間関係、マシュマロ能力、他人への配慮、これらはこどもが社会に出てから自分で身につけること。まずは学力、だから塾へ行かせる。それは親の務め。 これ以外のことは子供が自分で・・・そうではない。
これこそ、幼い時からの訓練と教育が必要だと教授は教えている。 そしてまた、それは簡単なことではないと。
不得意をなくそうと勉強するのではない。
なぜなら、社会は短所のない人が大きくなる場所ではなく、ひとつの長所をしっかり持っている人が大きくなる場所だから。
その子らしく、ゆめを持ち、自分の力で歩けるようにしよう、と。
うなずけるお話でした。 「ひとりだちへの旅」もそうですが、ラボはまさにこの先生のおっしゃる「学力以外の大事な部分」を担っているのだなと思いました。
訪韓時に書店で、昨年ベストセラーとなったこの先生の著書
아프니까 청춘이다 の前を素通りしてしまったのですが、改めて原書を読みたいと思いました。
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子供の話だけではなく、このことは実は一生付いて回る問題かもしれない。
以前、この日記に書いたことがある。当時小学生のわが子が、ピアノをやめたいと言い出したこと。
彼女はピアノの他にいくつか習いごとをしていた。 なかでもいちばん苦手な地道な日々の努力を求められていたのがピアノだった。 習い始めて5年、少し曲らしい曲が弾けるようになりつつあったが、その時は明らかにやりたくなさそうだった。 見るからに逃げていた。 それで、レッスンに行くある日、私に「やめたい」と打ち明けた。 私は
「それじゃ、自分でお世話になった先生に、これこれしかじかの理由でやめます、と話しておいで」と言った。 言えたなら大したもんだ、でもきっと言えない。それでいい、と思ったのだ。
むすっとして出て行った娘は、案の定先生の前で泣き、さしたる理由もなく「いやだから」やめるとも言えず、あなたのすきな曲を選んでいい、と言われてその日は帰ってきた。
そこからさらに2年。 やっと自分で方向性が見え、納得してやめると言える日が来た。死ぬほど大嫌いな発表会にも出た後だ。
私は娘とともに先生のお宅にごあいさつに伺った。
つい先日、高校生の娘は当時を振り返って私に言った。
あのとき、お母さんが先生に「辞めさせます」と言いにいかなかったのは、正解だったと思うよ。
そのあとも何かで「やめたい」という気持ちが沸いてきたとき、 いやだからやめるんだ、逃げるんだ?と自分に問うことができたと。
人ってみんな、たくさんのことを一度に抱えて生きていく。
ほんの小さなことかもしれないが、子供のころに初めて出遭う出来事は、何にせよ影響が大きいと思う。 逃げ出さないということを教えたかった私が、いま、成長した娘のことばに改めて励まされている。
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10月の声を聞けば、そろそろ準備をはじめよう。
今年は地区の高学年活動でも「ライオンと魔女とおおきなたんす」をやっているので だからというわけじゃなけれど、 ライオンと魔女~を題材にハロウィーンパーティをやってみたい。 いままでには不思議に国のアリス、ピーター・パン、 まよなかのだいどころ、Qちゃん鉄道、などのお話にちなんだ、 ラボっ子が考える奇想天外なゲームでおともだちをおもてなし。 こどもたちって、物語を知っていても知らなくても、それなりに楽しめるゲームを考える天才。 さて、なにがとびだすか、、来てのおたのしみです。10月最後の火曜日。
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北米からのインターンとして8月の終わりからひと月、留守中の長男の部屋に滞在したEvanは 2012年夏にも私たち家族のもとにステイしていた。
ラングブリッジで初来日した彼は当時17歳で、とても勉強熱心。
家族の誰かをつかまえて、その日沸いた日本語の疑問点を明らかにすべく、 質問に余念がない様子が印象的だった。 人の様子をよく観察して、気遣いもできる高校生にしては大人な彼だった。
2年のあいだに、自宅から車で1時間かかる場所に住んでる日本人から会話を習って、かなり理解度のほうはアップして来日。 TESLの資格も取得したという。 こちらの会話に全く割って入れなかった前回とは違い、 たまに絶妙なタイミングでコメントするときがあって一同驚く。 ときに冗談や、ちょっとした文句も言い合えるようになって、ほんとうに家族のように過ごした。 休日はひとりで都心に出かけることもあった。
こちらができることは、よいスタートを切れるように環境をすこし整えてあげることぐらいだった。 いつも帰宅が遅くなって、ごちそうを作ってあげられなかったけれど、 ひさしぶりの醤油ラーメン、みんなで包んだ餃子、近所のおいしいお蕎麦屋さんの天ぷらセット。 回る寿司屋さんのまぐろ、一夜にして元気を取り戻せたアメリカンビーフのステーキ、カレーライス、 そしてミルクとの相性が抜群と喜んだお気に入りのお菓子(白あんを包んだまんじゅう)が今回のヒット作。 お別れの前に、お気に入りレシピでミネストローネスープを作ってくれた。 これからの一年間、日本各地でよりよい経験ができるように、東京の母は陰ながら応援しています。。
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ホームステイから戻って、娘がある告白。 中学生のころは、小6の幼い自分、ホームシックにかかってステイ先のお母さん(オモニ)に日本に電話をさせてしまった自分の記憶がまだ新しく、 もうホームステイはいい、と思っていた。でも、高校生になったらいまならいけるんじゃないか、と考えが変わった。
それで参加したAUS交流。ふだんの、のんびりおっとりした自分を日本に置いて、いち早く名前を憶えてもらって、笑顔で挨拶できるようになりたい。 学校に通える時間は3週間しかない。とにかく何事にも貪欲にチャレンジ!と目標を決めていたようだ。 一週間がすぎたころに日本から出したみんなからの便りには、「自分がなりたかった自分になれ!」と励ましの手紙を添えた。
周りの人からの励まし、応援の言葉に重みを感じ、その声に応え、自分が変われるきっかけにしたい、との思いが場面場面で彼女を支えてくれたようだ。 東京駅に迎えに行って、ひとこと質問するや、湯水のごとく流れ出すエピソードの数々。撮ってきた写真を見始めたら、夜が明けそうなので途中でおしまいに。
夜は9時半過ぎたらみんな就寝。行ってる間にテレビは一切見なかった。部屋に机があって、お母さんが、いつでも使えるPCを置いてくれていた。 でも、メールはしない、LINEもFBも見ないと決めていた。「家族に会いたくない?」「東京に電話してもいいのよ」 ホストマザーが気を遣ってくれたけど、「今はここがわたしの家」といってそこはお約束通りに断った。 でも、ホストシスターは日本に以前来たときは、毎日お母さんと電話したわ、と言ったそうだ。
そういえば、娘が私は自分のiphoneをオーストラリアに持って行かない、と行く前にLINEを通じて伝えると、「なぜ??なぜ使ってはいけないの??」と混乱していた。 紛失しても困るし、そのようなものに振り回されてせっかくの交流を台無しにしない、というのが主な理由だが、 実際に、ホストシスターはiphoneに振り回されているような生活をしてはいなかったと娘は話した。
月曜から金曜は学校で、土曜も学校以外の場で数学と英語を勉強する。映画は観るし、アニメも観るけど夜更かしはしない。本をよく読む。 学校が終わってから、ふたりはシドニーの夜景を遊園地から楽しんだり、日本未公開の映画を観に行ったり、週末にビーチに行ったり湖で釣りもして、寸暇を惜しんで楽しんだ模様。
お題として掲げていた、地元市長からの親書を携えてのステイ先の市長訪問は、学校の先生の計らいで、特別に時間をとっていただき、無事に手渡すことができたとのこと。 その様子は学校のレターにも載り、ホストシスターも貴重な体験だったと喜んだそうだ。
そして、もうひとつのお題は、英語のみで落語JUGEMの披露。
これも、日本語の先生にたくさんチャンスをいただけたことに感謝。 通学の電車の中と授業とホストファミリー宅を合わせて6回もやったおかげで、一生忘れられないライブラリーになったとのこと。
通じた、理解してもらえた、という喜びと、 ラボっ子の前では笑いが起きないくだりでどっと笑いが起きるその違いのおもしろさ。
反対にうまくいかなかったときは、本当に反応がない。 回を重ねて徐々に自分のものになっていき、もうこれが最後のチャンスという時には、拍手のなかで心の底から笑ってる自分がいて、とてもうれしかったと話した。 すがたりってなんなのか。なんのためにやるのか。ここまでやってみて初めて自分で答えが得られた、と自信を持って帰ってこれた。よかった。
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7年前息子がカナダ・マニトバへ。その翌年に韓国から女の子を受け入れ。 そして09年に娘が小6のときソウルから1時間の華城市にステイ。 今回が3回目の送り出し。荷造りも徐々に計画的になり、冬の終わりから この夏のAUS行きを想定して賢く買い物を。 クリーニングした冬の制服他、必要なものはほとんど揃っていたので、パッキングは1時間ほどで終了。 重量が超えるほど詰めてしまい、 スーツケースにサッカーの道具を入れるかどうかで息子とバトルした7年前がなつかしい。
最寄駅から成田へ行くリムジンが一時間に1本は出ているので、 なんの苦労もなく座って成田空港まで行ける。ありがたい。 娘は中学生の時は国際交流はもう行かないと言っていた。 その気持ちに確かな変化がうまれたのは、やはり昨年夏の黒姫でのシニアメイト体験だったのでは、と思う。 リムジンバスをパーティのラボっ子とお母さんに見送っていただいた。 色とりどりの布をつかった手づくりのテュッシュカバーをわざわざ夜分に届けてくださった。 がんばってきてね。その言葉のありがたみがはじめて理解できたと話していた。 演劇部のメンバーにも取りまとめ役の自分が留守になることを申し訳なく思いながらも、 誰もができない体験のチャンスを与えられたこと、 そしてそれを逃すべきではないことを感じたようだ。
高校生活が始まってから、片時も手放すことのなかったスマホの電源を潔く切り、 娘はひとりだちへの旅にでかけていった。
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祖父母がチャイニーズだという娘のホストフレンドになる相手から、メールは来た。 すでに本人同士はLINEでやりとりをしている。 とはいえ正式なおしらせは未着。 高校の定期考査が終わらないと、最終段階の準備にとりかかれない。 同様にそわそわしながら7月のこの時期をすごしているラボっ子は多いでしょうね。 オーストラリアは物価高。ワーホリで行った若者たちが、シドニーでコンテナや古いバスに暮らしている、 そんな現状もニュースで伝えられている。 「どうして日本に興味があるの?」と娘が聞くと、向こうからも「どうしてオーストラリアに来たいの?」と。
そんなふうに改めて尋ねられるとどうしても堅苦しく答えたくなるけど、 つまりは日本の外に出てみることが必要だと何となく思うから。
いろんな人が暮らしている雑多な環境に自分の身を置いてみたいから。 親の立場からは、十代のいま、それをやってみてほしいから。
もう長い間、家族で旅行はしていない。 でも、その代わりに家族それぞれに海外経験をして、互いにその話をシェアしている。
何に価値を置くかは、ひとそれぞれ。この夏、子供たちはそれぞれの旅に出る。
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