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やりたくなかった・・から始まる時もある。
「発表に向かってやっていくのは楽しいし、いいんだけど、この
決めるときがイチバン大変だし、毎回苦しいんだよね」
そう思わず漏らしたのは、人一倍気を遣って苦しむK
テューター同士、おとな同士で決めるときも同じ悩みを抱える。
理由を並べてはみるものの、とにかくやりたいものはやりたいし、
イマイチ気がすすまないものはやりたくない。
「ひとりひとりが、主役になれるから」
「それは、・・どんなおはなしでも同じでしょう?」
「観ているひとを巻き込んでいっしょに楽しめる」
「さっきやってて、いっぱいこうしよう、こうしたい、ていうのが
浮かんだから」
「前やったのとおなじようなファンタジーじゃなくて、新しいものにチャレンジしてみたい」
「それ言われるとキツイな・・」
「うちもひとりひとりがはっきり役をもてるからいいと思う」
「さっきはみんなふざけてて、あれじゃよくわからないじゃない? 「ひとつの役を最後まで通してやれるか自信ない」
「どれをやるとしても、ひとつの役だけっていうのはありえないと思うよ、人数的にも」
「チャンスはこれきりじゃないし、次もあるから」
よけいな口出しはしまい。
子供たちは自分の言ったことに責任をもって最後までやる。
悩んで悩んで、最終的にだれかが心がうごいて決まる。
でもまだ、だれかのちょっとした意見ですっかり反対側にころんでしまうような、そんな状態でもある。
それが、ひとりひとりの中でどう変わっていくか。
あんまりやりたくなかったんだ・・
しばらくブツブツ言うけど、いい?
「いいよ」
うちの子は、結果に満足できなかったらしい。
いいよ。それで。最初はローテンションで。
私も、そんなときは何度もあった。最近もあった。
だけど、最後にはやってよかったと思えた。それがテーマ活動のふしぎ。
あなたが最近見たミュージカルでモーツァルトの父役だった俳優さんが テレビで話してたよ。どんな話も、役も、自分に近づけようとする。 その工程が楽しいと。
テーマ活動の場合、その工程をみんなが共有し、後押ししてくれるような感覚。
ヒトマタギとはいかないこれからの山越え、楽しみながらいこう。
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今日はマザーグースと絵本のつどいでした。 風邪を引いてしまったお子さんが多くって、いつもよりずう~っとしずかな会でした。
せっかくだから、ももたろうも紹介しましょう、というわけで、
みなさんにパズルで今日のメインキャラクターをふたつ作ってもらった後、 男の子が出てきて、さらに鬼も出てくるおはなしなんだ?
とクイズを出してみました。意外にママたち「うう~~ん・・ええ~っと~」 と頭を抱えています。「日本のむかしばなし」とここまでヒントを出してみても、 「なんだろう~~?」と悩んでる様子。
「退治に行くおはなし?」とスタッフのおひとりが言われて、
そこでああ、、ももたろう!とわかりました。
このライブラリーを途中から流したら、知らず知らずリズムに乗ってるおちびちゃんたち。 鬼退治に行く場面できじ、さる、いぬのせりふは皆さんにお願いしました。 声を出すってきもちいいですよね。
このナレーションの声に聞き覚えがある、とひとりのママに終わった後でたずねられました。
フィレンツェで乗った観光のバスで流れる日本語ガイドの声と
そっくりだそうです。もしかして、同じ方なのかな?
その日本語のひとことひとことが、とても印象深かったんだそうです。
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なんというのか名前は知らないが、数年前に韓国ラボの先生から現地で教わったこのゲーム。 あちらでは日・韓・英・中と4つの言語で楽しんでいた。 動画サイトで、韓国のバラエティ番組に出た東方神起らがやっていた。 けっこうポピュラーらしい。
パーティで英語と韓国語Ver.をやってみた。
円くなって座り、最初のリーダーをひとり決める。
Let's catch a mouse, squeak,squeak,squeak, これを全員で2回〈振りつき) How many? 〈全員)
リーダーが即、好きな数字を言う。
あまり最初から大きい数字にすると難しい。
せいぜいTenぐらいまで、とにかくリズミカルに速く!!
リーダーのとなりから、catch it! または Miss it !
ひとりずつとにかく途切れずに速く言い、(もちろん振りつき)
リーダーがさきほど言った数だけ catch it!が 出たら、
すぐさま全員が同時に"Hurray~!"〈万歳の格好)
またLet's catch a mouse・・・・ からくりかえす
私などは何回言ったんだかわからなくなり、
ひとり Hurray~!と手を挙げようとして、マダダヨ~!と総攻撃;;
Hurray~!のあと、誰かが・・Daddy! , I'm so glad to see you!
と言い出した。
するとまただれかが、「うわあ、来てくれてたすかったよ、パパ」
Hey,there you are! Are you all right, boy?やあ、こんなところにいたのか ぼうず、だいじょうぶか?
こういうのが、ラボっ子のラボっ子らしいすがた。
つるつると降りてくる言葉たち。
そのあとは、来てくれてを→言ってくれてに変えて万歳の度にこれを必ず言う「お約束」に。
延々と時間ぎりぎりまでつづくゲラゲラ笑いの渦。
今日は新年のスタートなので、鯛のかたちの福福鯛をあげよう。
配るよと言った子が、円座になってたみんなの周りを走りながら配りだした。
もらったら走らなきゃ!!と嗾けると
そのうちぐるぐるぎゃあぎゃあ、「カワカスレース」さながらの混乱。
ドードー鳥役が、The race is over! 競争やめーい!
・・と、静かになったところで
Oh no,there's none for me. お菓子の箱を見ながら
アリスみたいに言ってみたら、
「あるじゃんそこに~」
とみんなから至極まじめな返事が返ってきた。
テーマ活動を重ねてこその楽しみ方。
ほかでは、味わえないね・・
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赤い自転車にのって配達するアルバイトをはじめて経験した息子。
あしたは多いぞ、あさってはもっと多いぞ、と言われながらも、
毎回そうでもなかったと言って帰ってくる。
そういえば、ここんとこずいぶん年賀状が減った気がする。
費用もかかるというわけで、昨年あたりから控えるようになったということだろうか。
ニュースでも、年々受付枚数が減って、頭打ち傾向にあると伝えていた。
SNSやtwitterのようなネット上のやりとりが優勢な一方で、 もらってうれしいのは、手書きの年賀状だと。
メッセージのひとこともないものは、やはりさびしい、と。
ふだん会わない、メールをやりとりするほどでもない、
しかしある時期自分と親しい間柄であった、そんな「遠く離れた知人」には、
元気であると知らせるこの一枚が大変貴重でもある。
今までに知り合った人は、自分の生きてきた証とも言える。
その一枚があったおかげで嬉しい再会につながったこともある。
自分たちの世代にとっては「年賀状だけのつながり」という表現があるけれど、
そこにいくらかの温かみが含まれていることを忘れたくない。
メアドしか知らない同士が「住所教えて」となるには、
そこにワンステップ踏まなくちゃならない。
それは一歩親しくなった、あるいはなりたい、という気持ちの表れ。
携帯が当たり前の世代にとっても、ひとつのコミュニケーションツールとして 年賀状やクリスマスカードが生き残るといいのに、と願う。
来年はもうアルバイト募集がなくなるかもしれない、という話も聞いたらしい。
あと一日で息子の〒配達は終わる。
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昨秋に留学生交流会にて会えるはずだったジウンさん。
ぎっくり腰になって動けず、医者には止められたけれど、結局
なんとか飛行機に乗って帰り韓国の実家でしばらくじっと静養していたとのこと。 でも今はすっかり良くなり、塾講師のお仕事の合間にホームステイにきていただきました。 ミニホームページをのぞかせてもらって、プライベートライフのお話もたくさんして。
お正月なのでお酒もたのしんで、夜型の生活ですという彼女の真似をして ゴー・ストップ(韓国の花札ゲーム)もおしえてもらって、
おかげで最新情報も入手できました。
一年前なら「K-POPはお母さんの趣味」と言い切っていた息子も、
いまや毎日SNSDを聴くという変わり様。
時代の流行は刻々と変わりますね。
いろんなところの文化センターなどでも방송댄스(放送ダンスと直訳) といってSNSDやSJや2EN1などダンスアイドルグループのダンスをまるごと教えてくれるレッスンがあり 大盛況だそうで、日本でもあればいいのに~なんて思ってしまうのでした。
少し前なら恥ずかしさもあってあまり親しげにできないでいた子供たちも、 成長したせいか、ヌナ、オンニ、とそれぞれ親しみを込めて呼んだりして、 いろんな話題で盛り上がっているのを見るのも不思議な感覚でした。
日本って魅力ある国ですか??
そんな素朴な疑問もストレートにぶつけてみたり。 子供たちには、ある意味これからのじぶんの将来と、真剣に向き合うきっかけになったようでした。
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せっかく覚えたナレーションやセリフの英語、 からだと心にしみこんでいるうちにノートに書いておこう。 学年があがってきたのも考慮して、それを毎度のお約束にしている。 今回は、これが休み中の宿題。
きっといろんな発見をするはず。
まだ学校で文字を勉強してない小学生にとっても、
音だけでつかんでいる英語が、文字として認識される瞬間。
おぼえて自分のものにしたからこそ、その作業が生きてくる。
多少音が違って聞こえていたとしても、文字情報があとから入ることで、 徐々に自ら間違いに気づくことも多い。そういう狙いもある。
娘が書いてみたら、今回は全員で言う部分を含めて70センテンス以上あった。 順番をでたらめに指差してこれは?と聞いてみても、いまはすらすらと出る。 __実はこの話の中におなじような単語が繰り返し出てきてるんだね、 だから覚えるとき他のシーンと混同してちょっと紛らわしいんだ。
細かなところでは、Sheと音ではあらわしながら「アリス」と日本語で言ったり、
お話の訳ならではの自然な英日の対比も知らず知らず体得している。
これぞ生きた英語。
自分から知っていくおもしろさ。
苦労した分だけ、得るもの多し。
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発表の直前に、いつもしていることがある。 パーティの仲間どうしで互いにプラスメッセージを伝え合うこと。 文字にしたり、直接話してみたり、スタイルはいろいろ。
でもとにかく、全員が全員対して、ここがとってもいいよ、こういうところがすごいよ。
と、たくさん褒めあうことにしている。
みんなが元気になっていい気分で発表に臨むためでもある。
だから、前々回までは顔をしかめることもあるけれど、
それ以降私自身からもマイナスメッセージは禁句。
何かがうまくいかなくても、もうそれまでにいろいろ伝えてきたはずだから、 最後は子供たちの持てる力を信じることにしている。
ひととおり言った後、あと誰言ってない?あっテューターだ、
ということになって、だれかれとなくいろんなことを言い始める。
やさしい、時々こわい、お菓子をくれる、セリフ覚えを手伝ってくれる、 縁の下でみんなを支えてくれる。
お菓子をくれる、というのが一番に出てくる。(笑)
でも、支える人、サポーターであることに間違いありません。
子供たちがどんどん成長してさなぎの皮を脱ぎ、蝶のように羽ばたいていく姿をみるのが これからもなによりの楽しみです。
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毎年のクリスマスカードもなんとかイヴに間に合った。
いよいよ一年の終わりだな~と実感する。
今年こそは全員で行けたらいいなと思ってたイヴの礼拝。
4年ぶりぐらいで家族で出席した。
お祭り騒ぎするのがクリスマスではないと
この国に暮らしてると感じにくい。
わたしには、静かな自己との対話の時間だ。
ひさしぶりですね、と周囲の方が声をかけてくださる。
大きくなったねと子供たちの成長に驚かれるたび、
自分の子供時代が思い起こされる。
「大きくなったね」
なぜ大人はそれしか言わないのだろう。
そう思っていたころ。
そのひとことに、じつはいろいろなメッセージがこめられている。
そんなことはすこしも知らずに・・。
来年が良い年でありますように。
みなさん、メリークリスマス!
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わたしにも覚えがある。じぶんは女子なんだけど、男っぽく振舞いたいという気持ち。 かわいい女の子の格好や、しぐさ、とにかくかわいいものへの拒絶感。 娘はちょうどそんな年頃だ。 アリスをやろうということになったとき、なんとなくなりゆきでアリス役になってしまったのだった。 できればやりたくなかった、ずいぶん経って心のうちを吐露した。 あんな声出ない、あんなこと口にするのもイヤ。 「もういや、・・」せりふのなかでそんなことをいいながら、 本心ではアリスなんてもうイヤ、と叫んでいたようだ。
今回は何か気が乗らない理由があった、だから覚えられない。
覚えたくない。 もううんざりだと聞かされて、こちらももうどうしようもなく、 別に少女っぽくしなくてもいいんじゃない?滑稽さだけを壊さないよう、 あとは自由に、と言うよりしょうがなかった。 されど、じぶんにはないキャラクターになれる愉快さが逆にテーマ活動の楽しさでもある。
彼女はミュージカルに出会って演じることが好きになり、じつは他の稽古に夢中だ。
どんな役だってやるのが本当じゃないかな、と言ったら、わかってますよと返ってきた。 最後のパーティのときは、せりふに詰まって何度も流れを止めていた。 こんなのはじめて。いちばんサイアクかも。 そういいながら、昨晩一生懸命最後の追い込み。
今日は本番当日。みんな調子よく楽しんでいた。
娘はというと、これまでで一番落ち着いてできた、と満足げ。
その場で見ているみんなが笑ってくれたりするのがわかると、
どんどん自分の調子が上がっていくのだ・・と言っていた。
いやいやながらも、向かい合ったアリス。
もう、あんな役はこりごり。 また言う。
どうやら娘にとって忘れられないライブラリーになりそうだ。
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30分のものがたりを発表するのは初めて。
すこしパーティがにぎやかになって、なんでもできそ~っと思ったラボっ子たちだったが、 いやいや、とは言ってもひとりの役割は話が長い分だけ大きいと気づいた。 気づいたときすでに遅し。やるしかないなあ。 そう、テーマ活動はやったもん勝ち。 苦労して頑張った分だけちゃんと自分の身になる。英語もね。
動いた後の話し合いをそばで聞いていたが、どの子も自分たちを客観的にみて ここを直したい、と具体的に発言する。
というわけでもう前日まで来た。 お互いのセリフの言い回しや動きについて注文を出せるくらいに慣れてはきたけど、 自信がないナレーションやせりふの箇所は表現もしゅーんとしぼむ。
どうやって当日に照準をあわせて取り組むかも、自分の力量とのにらめっこ。これも慣れるまで結構大変。 パーティ第一世代は発表も
10回目。 頼もしく成長した。
人前で英語を口にしたことがない初めて参加の子も、とにかく一生懸命。 みんなが発表を楽しめたらいい。やってたのしい発表は見ても楽しいはず。 この秋に再出発した子供たちの記念すべき一日になるように。
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