|
6月14日のテレビ番組・「キンスマ」を見ていて、何ともやるせない気持ちでした。
「だから、ラボでしょ」「ラボがいいんだよ」と叫びながら見ていました。
ラボ・テューターのみなさん、がんばってください。
ラボパーティをご存じない方は是非ラボの活動を検索してください。
|
|
|
水彩画また
「カサブランカ」 1号
母の日にカサブランカが届いた。ゆり園から直送されるので、箱を開けると、みずみずしい、ぴんぴんの大きなつぼみが出てくる。さっそく大きな花瓶に生ける。室温によって、みるみるつぼみが緩んでくる.農園が考えて送っているのであろう。翌日ぐらいから一つずつ開く。家の中がいいかおりでいっぱいになる。ピンクの華やかなもの。真っ白な花。白にほんの少し黄色をかけたような柔らかい感じの花。直径が30センチほどになる。つぼみは順に全部開くので長く楽しめる。
「ひまわり」
絵にかきたくなる花だ。最近は大輪のひまわりよりかわいいヒマワリが庭先に咲くのをよく見る。絵は変わった品種。
「ひめすいれん」
|
|
|
水彩画
20年余りずっと油絵を描いてきた。街角、街並み、が好きで、古い街を歩き回ったり、とくにヨーロッパなどは少し歩いて振り向くと、思わぬ素敵なアングルに出会えたり・・・・、そんな感じで、どんどんその土地の文化を描きたいと思って描いてきた。
そして、10年も前のことだったか、「花は描かないのですか」と聞かれたとき、私が、「そうね、年取ったら描くだろうね」と答えたと思う。すると娘に「今でも、十分年取っていると思うけど・・・」とつぶやかれて、大笑いした覚えがある。
そして、このごろ、描いているではないか。「花を!」・・・・・年を取ったのか。
油絵も描いてはいるが、これからの私には水彩画がいいな、と思ってかわいい花を描き出したのである。
「つばき」 1号
「椿」字のごとく春に咲く花。私は小さい時から花の少ないころ庭に咲く赤い花が印象的だった。
その他に椿の思い出といえば、母親が椿油を大切そうに使っていたこと。
祖母は、「つばき」は、花びらでなく、花ごと落ちるから武士には嫌われる、といったこと。
私はつばきの葉でぞうりを作って遊んだことを思い出す。
絵は、ありふれた椿ではない。新しい品種、肥後椿、「王冠」というらしい。
「姫コスモス」「カンゾウ」 1号
コスモスは「秋桜」。秋に咲く。黒姫では、8月にすでに満開のコスモスが見られたものだ。これは小さい。6月ごろ咲く。
北海道へ行ったとききれいに咲く黄色い花の名前を聞くと、「ニッコウキスゲ」と言われた。それ以来、ユリに似たこのような花を見るとキスゲと覚えている。まあ花には種類が多く少し違って似ている花が多い。総称としてカンゾウと呼ぶらしい。
|
|
|
こんな飾り物
日々、四季を感じ、昔からの慣わしや、季節の行事などを家の中に取り入れて、生活に変化やゆとり楽しさを持つことは、忙しいころから、私の心にかけてきたことである。
押し入れの中を整理していたら、段ボールにいっぱい、丸い板が出てきた。思い出した!!
それは、何年も前、土産に買ってきた、ワサビ漬けのおけ型の入れ物をためておいたものだ。一回買うと2枚できるので、きっと、いつか、何かを作ろうと思っていたのだ。50枚ほどあるではないか。びっくり!!
せっかくのものを、捨てるわけにもいかず、考えた。
まず、全部、綿を薄く載せて、黒縮緬を張った。その頃、頭の中では、押し絵で、季節の飾り物を作ろうと思っていた。
季節の花、つばき、うめ、あじさい、あさがお、なでしこなど。 また、ハロウィーン、クリスマス、正月、節分、おひなさま、そして、いまは、このこいのぼりをいくつか作り、友達にも差し上げてきたが・・・・・面白くなくなり・・・・・考えついたのがこれ!!
まずは、昔話シリーズ。 組み木を参考に図案を考えた。
桃太郎と花咲じいさん
かちかち山と浦島太郎(竜宮城の中にいれた)
猿蟹合戦と金太郎。それと猫と十二支(猫の形の中に十二支の動物を入れた)
|
|
|
デンマーク・コペンハーゲン
北欧へ最初に旅行したのは、20余年前、その時に描いたのがこのチボリ公園の門。それから20年後、訪れたときまた描きたくなって、別の門を描いた。
コペンハーゲンの4月はまだ寒く花もなくチボリ公園の門も閉ざされていた。
「門」 4号 1988
二度目のコペンハーゲンは6月。気持ちの良い季節で、よく歩いた。チボリ公園の一角もなつかしく歩き回った。そして再び別の入り口を描いた。公園のなかは夜までにぎやかだった。
「チボリ公園入口」 8号
コペンハーゲンのホテルからぶらりと川べりへ出て歩いた。大通りは、車が激しく走っているが、川べりから眺める景色は静かだった。
「街角」 8号
クルージングを終えて、ずーと歩いてくると、広いにぎやかなスクウェアに来た。
デパートの売り出しだろうか、派手な広告、おなじみのマクドナルドの看板も見える。
添景人物を大勢描いて、楽しい絵にした。
「街の広場」 30号 2008
|
|
|
3月3日の雛祭りは過ぎた。昔から、おひな様は、はやく片つけてあげないと女の子の結婚の縁が遠くなるとか、いわれているが・・・・・もちろん、十五段飾りがいつまでも飾ってあっては、ひな祭りの華やいだうれしさも薄れてしまうだろうが、・・・うちはまだ飾ってある。
かしこまった雛飾りではなく、ひな祭りにかこつけた人形飾りと言おうか。
2月の中ごろから飾り付けているのだが、寒いうちはなかなか見に来るお客さんもすくない。
少し暖かくなって春めいてくると、ひな飾りも似合うというものだ。
3月3日に片つけるのはさみしいので、私は勝手にお雛様だけは旧暦と考えることにしている。
この、もとラボルームに飾る人形展(?)も、回を重ね、木目込みや、折り紙のおひな様などを教えてほしいといわれて、そんな時間も持つようになっている。
たくさんのかわいい目が、毎日見に来てくれる人を待っている。
能の人形の集まり
今年の創作雛・ねずみのひなあそび
折り紙雛は、まいとし人気。今年は講習に忙しい
ピカピカの一年生も今年の新顔
|
|
|
中国回想
中国。上海豫園の賑わいが印象に残る。豫園の建物の一部を入れて京劇の面をその賑わいとした。土産に買ってきた京劇の面のミニチュアが役にたつ。正義、悪、超人的な力を表す隈取を楽しく描いた。
油絵 30号 2006
桂林の山水。あの水墨の世界を何とか私の油絵の世界に取り込みたくて、考えた。桂林の民俗村で民族衣装の派手な民族舞踊を見たときの感じを、人形を並べて描こうと思った。静かな水墨の世界にも、若者もいる、恋の花も咲く、生活があるのだ.。
「桂林人形」 20号 2006
韓国。夜の南大門を歩く。魔除けだろうか。お面をたくさん目にする。気に入ったのは木彫りの男女の面。買い求めて帰った。
河回タル(仮面)は町でも民俗村などでも、たくさん売られている。
韓国の回想に水源市の長安門とお面を描く。お面はさしずめ人民か。
「お面」 30号 2001
|
|
|
だるまのお腹はありの家
リキさんとユウさん夫婦の庭には植木がたくさんあります。何年も前に植えた苗木が大きくなって剪定や手入れが大変です。
リキさんが大きくなったモチの木を眺めていいました。
「これ以上大きくなったらお隣さんに迷惑だな。切らせてもらおうか。」
チェーンソーを持ってきました。ユウさんはあわてて手に塩を握って出てきました。木の周りに塩をまき、手を合わせました。
「ごめんね。大きくなりすぎたの。切らせてね。」
チェーンソーの音が響きました。きれいな年輪が出て、切り株は腰を下ろすのにいい場所です。切り倒されたモチの木は枝を払い、丸太は30センチぐらいに切って低い腰掛を作り、庭のあちらこちらに置きました。そのうちの一つは、リキさんには考えがあるらしく、部屋の中に持ち込みました。
ユウさんは畳の上にアリを見つけました。
「ありがいる。ここにも、あそこにも。」
よく見ると、部屋の中をうろうろしているアリは、リキさんが持ち込んだ丸太から出てくるのです。
「きっとこの木の中にアリの巣があるのよ。こんな木捨ててよ。」
ユウさんは叫びました。
リキさんはその木を外に出しましたが、なぜか捨てる気はありません。なでまわしたり、四方から眺めたりして、考え込んでいます。
電動のこぎりを持ってきて、ビービー削り始めました。角を落とし、丸い形の一部分を半分まで切り込んで落としました。それからは毎日毎日ノミをもってその丸太に彫りを入れていきます。ユウさんは、どうしてアリの巣があるような木で作るのか,いったい何をするつもりなのかと、怒ったり呆れたりしていました。
形ができてきました.だるまです。太い眉におおきな鼻、目は細く笑っています。
ひげがあって、すぐにお腹のふくらみになっています。口はひげの下にあるのでしょう。仕上げをして、リキさんはそれを切り株の上に置きました。
だるまのひげの下からは、次々とアリが出てきます。リキさんは砂糖をだるまのお腹の上に置きました。次の日にはなくなっていました。アリが運んだのか、溶けたのか、わかりません。リキさんはクッキーを細かくしておきました。アリが次々と出てきて運んでいきます。リキさんは面白くなってチョコレートや小魚などを置いて眺めています。
夏中こんなことをしていると、ある日、急にアリの数が増えアリも大きくなったように思いました。そのアリたちは列をつくって、近くの蜂谷柿の木に登っていきます。リキさんは、だるまのお腹の中には立派な巣があって、女王アリがいて、たまごがたくさんあって兵隊アリたちが守っているのだろう。チェーンソーのひびきにはびっくりしてパニックになっただろうなあ、と想像していると急に足を引っ張られました。アリたちがリキさんの体に群がってすごい力で引っ張ります。まるでガリバーみたいだとリキさんは思いました。だるまの口からお腹へ引きずり込まれたリキさんは立派な通路を通り、卵の部屋や食料の倉庫、たくさんの部屋を通り、女王様の前に行きました。
女王アリはリキさんに話しました。本当にびっくりし、一時はみんなで死を覚悟しました。こんなに平和に暮らせるようになって本当に感謝しているといいました。そして兵隊アリたちにリキさんの庭の草木を守るように、よく働くようにと命令したといいました。
リキさんは女王アリに見送られ、外に出ました。アリたちは蜂谷柿の木にのぼって枝のあちこちに群がっていました。
秋になりました。干し柿の好きなユウさんが植えた蜂谷柿の木は、毎年花を咲かせ,実がなるのですが、ピンポン玉くらいになると全部落ちてしまうのです。今年もたくさん実はついたのですが、次々と落ちていきます。やはりだめなのかと、あきらめていたユウさんは枝の上のほうに色づきかけた二個の大きな柿を見つけました。
「初めて柿が二つなったよ」
ユウさんは、うちでなった柿が食べられると大喜びです。
二この柿は落ちることなく赤く色づきました。ユウさんは丁寧に切り取って皮をむいて軒先につるしました。
リキさんは落ち葉の庭を歩きだるまの顔をのぞきこみました。
「ありがとうよ。アリ君たちよ。」
冬支度も済んだのでしょう。アリの出入りはありませんでした。
|
|
|
巳年新年
あけましておめでとうございます。
年末にパソコンが壊れて大混乱。
(十年も使っていたんだから仕方ないけれど)
新しく購入して何とか使える道具にして一安心。
今年もよろしくお願いします。
「巳」の字は胎児の形を表した象形文字。冬眠から覚めて地上に這い出す姿で「起こる」「始まる」という意味を持つとか。
執念深いということは恩を忘れないこと、世界各国の神話や民話に報恩の話が多数ある。
また成長に合わせて脱皮するので復活と再生の象徴とか。脱皮した皮を見つけてお財布に入れておくとお金が入ってくる、蓄財の神であるとか。いろいろ言われているけれど、まあ自分に一番いいように解釈するとして・・・・・。
「へび」というとあまり「好き!」とか「かわいい」とかいう人は少ない。
でも何とか・・・・・と考えて作ってみたら、大好評。何匹作ったら間に合うのか。
パッチワークをしたり、かわいい花柄やしぼりでどんどん作る。
中に針金を入れたので、自由に自分の好きな形になってくれる。
「私は蛇は嫌い」、と言って木目込みの蛇を作らなかった人も、これには「かわいい」と言ってもらってくれた。
今年も「かわいい!」「うれしい!」「ありがとう!」と、たくさんの笑顔がみられる。
|
|
|
トロルの世界
トロル
北欧の神話、物語によくでてくるトロルという妖精。
髪はもじゃもじゃ、ぎょろっとした目玉に火かき棒のような鼻、などと、物語の中では表現している。
北欧に行ったとき、土産物屋に並ぶトロル人形を3体ほど買った。どれも、作者の想像によるものだが、それぞれに面白い。
ノルウエイのフィヨルド。雄大ですごい。その大自然の中、ふっとトロルが出てきそうな、不気味さ、面白さ楽しさをいろいろ想像しながら旅をした。
その中から生まれた私のトロル物語だ。
|
|