『シンドラーのリスト』を見ました 少し追加 |
06月04日 (金) |
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まだ見てなかったのと言われそうですが
ナチスの冷酷な暴力を徹底して描く
組織としても個人としても・・・・
その中でシンドラーというドイツ人工業主は
雇っていたユダヤ人従業員を、金を使い、危険を冒して助け出す
1200人ものユダヤ人が助けられた
「ほんとはもっと助けられたのに、しなかった
この車を売ればあと10人助けることができた
このバッチは純金だから、あと2人を助けることができた
あと一人を助けることができた」と主人公が泣く・・・・
ユダヤ人たちが逃亡する彼に
入れ歯を抜き、溶かして作った指輪を贈る
そして彼がしたことを証明する文書を渡す
全員の署名がある
これはスピルバーグの1993年の作品
実話に基づいてつくられた
たくさんの方が感動された映画で
アカデミー賞も受賞しています
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映画としての私の評価は
監督の善意や熱意は理解しますが
いかにもハリウッドの映画だと思いました
ナチスの悪を描くことが、事実がこのとおりだったとしても、
表面的、類型的
『ショアー』が描きだしたような、私たち自身を撃ってくる深いものがない
『戦場のピアニスト』が描いたような生き残ってゆくための闘い、
生き残ったがゆえの苦しみにふれない
「私は月を指さしているのに、愚か者は私の指の先を見る」
ということわざがあるそうです
私はスピルバーグにとって愚か者なのかもしれませんが・・・
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そして
2004年の今
イスラエルのパレスチナ政策を見ると
作品への見方は確実に変わってきてしまいます
今やユダヤ人は被害者ではない
ユダヤ人は最新兵器で武装した加害者、圧制者としてあり
パレスチナの人々の恨みは今後末長く続くことでしょう
最近イスラエルの反戦派の集会が15万人を集めたそうです
それらの人々とパレスチナの人々の連帯を願わずにいられません
パレスチナの人々にとって
イスラエル兵はナチスやドイツ兵と変わらない
というむなしい現実が目の前にある
昔ポール・ニューマンやサル・ミネオが出た
『栄光への脱出』を見て、イスラエル建国の苦闘に感動したが
いまから思えばあれは、
イスラエル民族の願いは真実でも、
政治的な映画だったのだ
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Re:『シンドラーのリスト』を見ました 少し追加(06月04日)
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Hiromi~さん (2004年06月09日 21時51分)
《シンドラーのリスト》は、公開された時、あかねと一緒に日比谷で見まし
た。昨年みた《戦場のピアニスト》といい、ドイツ、ナチスの映画は思わず眼
を瞑ってしまうような光景がありますね。日本も戦争の時はひどい事を随分し
てきたんですよね。世界のどこかで、必ず戦争が起きているいま、イラク問題
は長引きそうでこちらも悲惨です。私たちは平和ボケしているといわれます
が。
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