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お悔み |
09月01日 (土) |
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私と同姓同名で、朝日歌壇によく入選される方がいた。
そしてその方は4キロくらい離れたところの住まいだった。
ラボテューター時代、私を知る全国の友達から、よく「おめでとう」と電話がかかったりした。私と同じ名前で歌壇に載ったからだ。
そのたびに「いやいや、同姓同名なのよ」と言い訳をしていた。
また、私が絵の個展をしたときには、その方の同窓生らしき方たちが、どやどやっと入ってきて、「え!?。あの人こんな絵も描いたの?」と言う。
「あの~、同姓同名で・・・・・」と言い訳をしたようなこともあった。
とにかく、よく間違えられた。
その方を知る人と、私の友達がたまたま知り合いで、こんな話も合った。
「O O O 子さん、知ってる?」
「知ってるよ。絵を描かれる人でしょ。」(私は油絵、その方は水墨画)
「そうそう」
「元先生やってた人だよね。」
「そうそう」(その方は小学校の先生。ラボテューターも一応先生と呼ばれる身)
「細かいものを作るのが好きよね」
「そうねえ」
と、違う二人を盾に話が合ってしまうのだ。
そんなこんなで、お互いが会って、知り合っておきたいと、お会いしたことがあった。
私よりは少しお年は上だな、と思っていたが・・・・・・
朝日歌壇にはもうしばらく名前を見なくなった。
もう、おとしかなぁ・・・と思っていたが。
つい先日新聞のお悔やみ欄に、お名前が載ってしまった。
どきっ!とした。96歳。
一人の先輩を亡くした感じ。
誰にも何も言わないけれど、ひとり、ご冥福をお祈りした。
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