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オレゴン国際キャンプについて大人の視点から 「杖」 |
08月21日 (火) |
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今回、ハイキングのために「杖」を持参しました。
登山用品店などで色々試したのですが、補強と自分自身にあった長さ、国立公園内を歩くことなどを考慮して選びました。
事前合宿にも持参した杖ですが、我が家の物置にあった「娘が小学生低学年の時に使用していたスキーのストック」です。私の歩く姿勢にぴったり。
ストックの先端は金属でしたので、植物や木の根などを傷つけてはならないと思い、プラスチックのカバーを付けました。また、スキーの時に雪への差し込みが深くならないようについているゴム製の円盤は、蔓などがからまないように三分の二ほどカット。持ち手の部分はすでに紐がついているので杖を落とさずにすみました。お友達の手作りの可愛いボンボンをつけてハイキングが楽しくできるようにもしてみました。
杖のカバーは、長めの細長いスポーツタオルを袋状に二枚縫い合わせて、紐は袋を絞りかつ肩にしょえるように長い紐を二重につけました。飛行機への預け入れを考えて、まずはストックをプチプチの荷造り用クッションで包み袋の中へ入れ、ザックのサイドにアウトドア用のしっかりとした丸紐で船舶用の結びでくくりつけました。ザックカバーをかけるとひとまとまりになり、日本でもアメリカでも預け入れがスムーズにできました。
伸縮性の杖ではないので、折りたたむことができませんが、その分強く、二本のスキーストックが登り道や下り道、川渡りで私をしっかりと支えてくれました。
ここで、感じたことがあります。
人類のおこりは400万年以上も前でしょうか。サルからヒトへ、直立歩行と両手の解放で脳が発達してきたそうです。
ところが、私は山や川辺などを歩くとき、平たんではないその状態では二本の杖と二本の足があることで歩行の安定をえられたのです。私の四本足歩行は自然界でかなり有効でした。杖をつく場所を見極められたら、歩く速度をあげることも可能でした。
また、帰国する直前にポートランド市内のオレゴン科学産業博物館で世界の最先端「ロボット展」を見ました。そこでは、ヒトの身体を補佐するアシスト装身具を見て驚きました。素晴らしかったです。
ヒトは、頭脳を使って、必要な道具を作りだし、みなが安全に安心して生活できるように努力します。
人間社会は移動生活から安住生活へと変化しました。
私の中にも、オレゴン国際キャンプに参加した子供たちと同様に、「過去」と「未来」に思いをはせる衝動が「今」波打っています。
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