初夏、草木は元気。
庭は、チューリップやフリージアが終わり、さつきやマーガレットの白に矢車草の青やピンクがきれいだった、・・・それも終わり、花殻をとって整備がいそがれる。
家の南の庭(空き地)は、設計して造られた庭ではなく、舅や姑が、土仕事ができるのは元気の源と、喜んで働いた、その名残なだ。
ある部分は菜園にし、ある部分は花壇にし、あいているところに好きなように木々を植えていった。
30年も前のその頃の木々は苗木で植えるので、ずいぶん間隔をとったつもりでも、大きくなったいまは結構混みあっている。
私は、伸びたい木々の枝を、常に切り整え、大きくなりすぎないように手入れするのが大変な仕事なのだ。
そんな中で伸びるに任せて大きく元気なのがこのソテツ。
南の地方に育つ木なので、小さい頃は毎年冬には上部の葉をコモで包み世話をしてきた。
我々のほうが年を取りそんな世話もできなくなり、放っておくようになった。けれども、大きく強くなった木は、寒い冬も平気、元気に葉を広げる。
年に一二度家を訪れる人は、、「このソテツが目印です」という人もいる。
まあ、この木だけは小さく切るわけのもいかず、車を駐車する入り口でさほど邪魔でもないし、大きく元気に葉を広げて、我が家の庭のシンボルでいてもらおう。
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