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子どもへのまなざし 02月08日 (木)
もっと子どもたちの心に寄り添えるような存在でありたいと
思い立ち、家にあった

「完 子どもへのまなざし」佐々木正美著(福音館書店)を読み直しました。

初めて読んだとき、感動して是非佐々木先生のお話を直接伺いたいと
思いましたが、その時もすでにご高齢のために講演活動はできないとのことでした。
残念ながら昨年亡くなられましたが、もう一度読み直してもやはり
もう一度ぐっと心に染み入る内容です。

親からの愛情はもちろん何より大切で、それ以外の人から「そのままでいいんだよ」と愛情をかけてくれる存在が子どもにとって大切なこと、とありますが、
かつてはおじいちゃん、おばあちゃん、近所のおじさんおばさんだったのが
きっと現代社会ではそういう人とのかかわりもどんどん減っているのだと思います。


 「以前、あるカウンセラーの方から、アフリカには「たった1人の子どもが育つためにだって、村中の人の知恵と力が必要なのだ」という、すばらしいことわざがあると教えてもらったことがあります。
今、わたしたちが取り戻さないといけないのは、子どもたちを1人でも多くの人の手の中で、育てようという心ではないでしょうか。それには、まず、一人ひとりがたがいに響きあえる心をもって、周囲の人たちと喜びや悲しみを分かち合いながら、親しいまじわりあいのなかで、子どもを育てることができるような感性や習慣を取り戻すことです。」

佐々木先生のまえがきの中のことばです。

先日の教務合同会議で「テーマ活動のなかで子どもたちをどう育てるか」という答えの出ないテーマについて話しあっていたとき、
子どもたちが色々なものを背負ってラボに来ているという話になりました。
家庭のこと、学校のこと。。。

色々なことを背負ってきても、最後は楽しかったと満足した顔で帰れること、
それでいいのだと。


子どもたちが自分に生れてよかったと思えるような子育てを、と本の中で何度も書かれていますが、
ラボで私たちが大切にし、一番子どもたちにできることは、
「どんなあなたでも好きだよ」と
たっぷりの愛情を注いであげることなのだと改めて感じました。

佐々木先生が社会に訴えたかったこの思いは、私たちがラボの活動の中で
実現できることであるし、何より大切なことなのではないかと思います。

私たちがラボで目指しているのは、有名人を排出することでも優れた人を育てることでもなく、
ラボっ子たちがひとりひとり自分らしい生き方ができるように幸福を感じられる生き方ができるように応援してあげることで、それは日々の活動の積み重ねでしかないのかなとも思います。

子どもたちもそれぞれに性格も異なり、家庭環境も教育環境も異なる中、
悩みながらの日々ですが、できる限りの愛情を注ぎ続けたいものです。
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