お盆には、私は「ほおずき」をいれた仏花をお墓とお仏壇に供えることを習慣にしている。
その「ほおずき」が真っ赤になって、ころがっていた。
明治生まれの私の祖母が、庭にホオズキの木を植えてそだてていた。
青いホオズキや赤いホオズキをとってきて、ホオズキの袋を開き、中のまん丸い実を出して、それを頭に見立て、袋を四つに分けて、手と足にして、千代紙で着物を着せて、ホオズキ人形を沢山作ってくれた。
少し大きくなったころは、口で音を鳴らすホオズキを作ったことを思い出す。
それが、とても大変だった。
実を時間をかけてゆっくりと揉んで柔らかくする。
そのうちに、汁が出て、少しづつ種も出てくる。根気よく中の種と、芯のようなものまで、小さな口から取り出すことができたら完成、成功だ。
容易にはできない。いつも焦って、口が破れてしまう。
暑い日。冷房の部屋にいるしかない。
つれづれに…ホオズキを作ってみよう。
30分ぐらいで、汁が出始めた。
ハワイアンを聞きながら、一時間半。・・・・・成功とはいえない。
舌先にのせて、鳴らせてみる。かろうじて、ぽッ、ポッ、ポッと音を出した
が、・・・・
こんな、昔の遊びがあったんだ。
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