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密かな妙な楽しみ |
06月01日 (水) |
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毎週、月曜日の朝日新聞。私は必ず真っ先に「歌壇」を見る。
何十年も続いている。
40年ぐらい前のある日、東京の友達から「おめでとう」と電話があったことから始まる。
「えっ?なにが?」「しらばっくれないでよ! 朝日歌壇に入選しているじゃない。」
実は同姓同名の方なのだ。
それから何回もその方が入選なさるたびに、申し訳なくも、私のところにお祝いの言葉が届き、そのたびに私は同姓同名の言い訳をするのだった。
歌壇の他には、私が絵の個展を開けば、必ず5,6人の同窓生らしい女性が見にいらして、
「あれ、あの人、こんな絵描いていた?」という。
「もしかして、同じ名前の方ではありませんか。」「あら、そうなの」というようなことがあるのだ。その方は、水墨画を描かれるのだ。私は油絵。
実はこの方とは住まいも近く3キロぐらい離れているだろうか。
そして大雑把に似たところがある。
もし、私を知っている人と、その方を知っている人とが、「OOO子」について話し合ったとする。
「OOO子さん、知ってる?」
「知ってるよ。むかし先生やってた人でしょ。」「そうそう」
「絵をかいたり、細かいものを作ったりなさるでしょ。」「そうそう」
というようなことになるらしい。
そんなことで、お互いによく間違えられているので、一度お会いしましょう、ということで、OOO子の二人が会ってお茶をしたことがあった。
そんな同姓同名のお付き合いは、彼女の歌壇への投稿で私の中ではずっと続き、
私より一回りくらい年上だから、ずいぶんのお年のはずだが元気で歌壇に投稿され、
よく入選されるので、なんとなくうれしい気持ちで読んでいるのだ。
今週の月曜日の入選作。
嘴広鴨(はしびろ)の
五時間静止し 魚を捕る
生きるは待つこと
眼光炯炯(けいけい)
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