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本物のストーリーを子どもたちに! |
10月27日 (月) |
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今日、幼稚園の観劇会で「ヘンゼルとグレーテル」を観ました。
劇団の方の舞台。衣装、セット、音楽、どれもすてきでした。
どうとらえていいか分からなかったのは、ストーリー。
「ヘンゼルとグレーテル」と言えば、その日の食べ物にも困った木こり夫婦が子どもたちを口減らしのために森へ置き去りにするという話。グレーテルの知恵と勇気で無事魔女の手から逃れ、父親に暖かく迎えられるというグリム童話です。
しかし、今日のお話は、お母さんとけんかした兄妹が家出。森へ行ったらしいということが分かると両親が森へ子どもたちを探しに行く。森には人をお菓子に変えてしまう魔女が住んでいて、子どもたちは危うくお菓子にされてしまいそうになるが、ヘンゼルの知恵で難を脱し、両親と再会してめでたしめでたし。
子どもの名前とお菓子、魔女というキーワードだけは同じでも、ストーリーは全くの別物。これを「ヘンゼルとグレーテル」と呼んでいいのかなと悶々とした気持ちで帰ってきました。
演出などはすばらしく、ゆうた(5歳)は途中で怖くなって「帰りたい」と言い出すほど。感受性豊かだったんだー、と母はそこに感動(笑)
ラボ・ライブラリーは「教育的配慮」のない、本物のストーリーを子どもたちに提供しています。
本物は、魔女の恐ろしさよりももっとずっとずっと怖い。
だって、親に捨てられるんだから。
それでも子どもたちは怖がって逃げ出したりはしません。むしろ、そのままをすとんと受け止めてしまいます。
親子観劇会にふさわしい内容ではないかもしれない。
でも、本物のストーリーにはそれなりの文化・歴史的な背景や登場人物の気持ち・成長の過程が折り込まれているのではないかしら。
「ヘンゼルとグレーテル」家で聴かせてやろうと思います。どんな反応するかな。
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