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日本語獲得 |
10月24日 (金) |
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夏に発刊されたSK33シリーズ、5つの物語の中でも、50分の長さのエリナー・ファージョン作「ちいさな仕立て屋さん」を、とても心地よく聴いています。
支部テーマ活動発表会まで3週間と迫ってきまして、「ありときりぎりす」は、英語・日本語シリーズはもちろん、英語・スぺイン語、日本語・中国語バージョンも、よくスイッチポンする毎日。
ラボっ子たちのテーマ活動の記録もたくさん積み重なり、物語の核心(テーマ)にググッと近づいてきたなあと感じます。
それらをアップしたいのですが、どのグループも豊かで、書きたいことがありすぎて、逆に書けない状態でいます。
夏休みの宿題とか、試験前のテスト範囲の多さを前に、げんなりして現実逃避していた子ども時代から成長がないなあと我ながら思います。
さて、今朝は、「ありきり」は少しお休みして、「ちいさな仕立て屋さん」を流しました。
このラボライブラリーは、松金よね子氏が一人でナレーションと何役ものセリフをこなしています。
ひとり語りとは思えない豊かさです。
この方は、女優・声優であり、多くの舞台にも出演されている超実力派。
なんと今年65歳なのですね!ビックリ!!
なんてかわいらしいお声も出るの♪
真似たくなるセリフもたくさんあります。
今年の大学生ひろばの候補ライブラリーの一つだそうで、ぜひ発表を見たいなあと思うばかりです。
ナナが、このライブラリーの中でひっかかった言葉が「追伸」。
物語の中で、2通お手紙が出てきます。
そのお手紙は、追伸が書かれています。
英語では簡単に「P.S.」
それがどうやら気に入ったよう。
小3は、週に一度程度、日記が宿題にあります。
小学生の日記ですから、書き終わってからふと思い出して、後から書き忘れたことに気づくことも多いです。
このHPの日記のように、パソコンは途中で文を加えたり、何度も書き直したりと便利。
しかし、小学生の宿題はそうはいきません。
そんな時に使い始めたのが「追伸」。
「あっ、書きたい事がまだあったのに、忘れてた!”追伸”で書いとこ!!」と、駆使しています。
なるほど、これは便利。
あとから思い浮かぶことは、とても伝えたい内容なので、ほおっておけない。
しかし、消して書き直すのもなあ~、、、、というわけです。
「追伸」と書いた部分に、「こんな言葉知ってるのね~」と先生の赤字のコメント。
ライブラリーは、日本語も育てます。
ことばの使い方を、上から教えることなく、自分で獲得していきます。
文章全体からなんとなく感じ取って、自分のものにしていくという感じです。
これらは、ナナがすごいのではなく、ラボライブラリーの物語が何度も聞きたくなるものであり、イメージを掻き立てる豊かさであるから。
そして、娘にとって現在の担任の先生が、伝えもれすると惜しいと思える魅力的な方なのだと思います。
他にも「ちいさな仕立て屋さん」からも、多くの気付きがあるようです。
今朝の気付きは、「外套って・・・上着?だよね?」
と聞いてきました。
このことばに引っかかったのは、去年パーティで地区発表会で取り上げた「ナルニア国物語、ライオンと魔女と大きなたんす」の「街燈」という言葉を知っていたからだと思います。
”がいとう”って、街燈だけでなくて外套もあるんだ~!!なのだと思います。
ナルニアの物語を聴くまでは、「街燈」という言葉はもちろん知らず、夜に街の明かりもそう意識することはなかったはずです。
ラボランドに街燈が立っていることさえも。
ナルニア国の中で重要なカギである「街燈」について話し合いし、物語を聴きながら、ナナは”電柱の明かり””ライト”を、「街燈」という品のある日本語として意識することができました。
で、その「街燈」という日本語を知っているからこそ今回引っかかってしまったのが「外套」。
で、ナナのつぶやきにこう答えました。
「そうだね。コートみたいなものだよね~。なんでわかったの?」
「だって、”外套の中に素敵なドレスを着てる”って言ってるもん。ドレスの上に着るもんじゃん。」
ふーーん。
あえてナルニアの街燈の話はしませんでした。しなくてもそこへ至る彼女の思考回路が手に取るようにわかったからです。
このことばを知ったからとはいえ、普段の生活では外套という言葉は使わないでしょう。
上着、コート、もう一枚着てきなさ~い!で済みます。
使わなくても使い方を知っているor声にしたことのある言葉がたくさん引き出しにあるということは素敵です。
「外套」なんていう丈の長い、品の良い、お高い、厚い上着は、我が家のタンスにはありません。
だから、やはり普段使いは、「上着」「コート」なのでしょう。
私は、小学生のころ、図書館にあるル・ブラン作「アルセーヌ・ルパン」シリーズにハマりました。
そこで、やはり「外套」が続出していたのを、ふと思い出しました。
私の中にある「外套」という言葉は、やはり使わないけれど知っていて、そして「外套」と共に多くのイメージがとめどなく湧き出てくる言葉の一つです。
個人的に昔も今も、私、男の人の黒のロングコート姿が大好きなのです♡
これは、「外套」という私の中のイメージが、渋い、品のある、洒落っ気のある、包容力のある、素敵な男性が着ているイメージになってしまってるんです。
ナナはきっと、外套のイメージは、ロッタが縫って着ているキラキラしたドレスの上に羽織るものになっていくかもしれません。
ラボっ子で、この物語が大好きで絵をおはなし日記に描いてきてくれた子がいます。
あんちゃんの絵は、馬車やドレスです。
彼女にとっては、「外套」はひょっとしたら「じゃじゃじゃじゃーーん!」と宝物を見せる時に取り払ってしまう布かもしれません。
プレゼントのラッピングのような。
ちいさな女の子ですもの。
ドレスが大好き。きれいなものも大好き♡
しかし、私の中では外套は主役級のものなのです。
「ちいさな仕立て屋さん」の物語の結末も、じゃじゃじゃじゃーーん!ですね。
そう来たのか~?!と思ったり、ちょっと安心したり。
「外套」という一つの単語から、いろいろ思いがあふれた今朝でした。
さあ、今日はナナの授業参観と懇談会!国語の授業を楽しんできます♪
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